16/22
ベンチはそわそわ
(これは、ひょっとすると・・・・・・)
プロ野球の試合で今のところ、ピッチャーがノーヒットノーランを継続中だ。
すでに試合は終盤に入っている。
このまま大記録を達成するのか、それとも・・・・・・。
この回もスリーアウトをとる。投げるボールの勢いは全然衰えていない。
ピッチャーがベンチに戻ってくる。
味方選手の多くがそわそわしていた。
余計なプレッシャーをかけたくないので、ピッチャーにノーヒットノーランの話はしない。そんな雰囲気ができあがっている。
今のところ、ピッチャーの顔に気負う感じはなさそうだ。
もしかしたら、「ノーヒットノーランを狙える!」ということに気づいてないのかも。
それなら結構。プレッシャーを感じずに、このまま最後まで投げ抜いて欲しい。
さて、味方の攻撃が終わった。
いよいよ最終回だ。
マウンドに向かうピッチャーに、味方の選手たちは何も言わない。心の中で祈るのみだ。ぜひとも大記録を達成してくれ。
ところが、その直後だった。
「あと少しでノーヒットノーランだぞ!」
客席からの大声が、すべてを台無しにした。
次回は「監督の悩み」に関するお話です。




