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IMMORTALS 04

「不死身の集団ってことですか?」

 広人は言葉の意味をそのまま萌木に問いかけた。

「その通りなのです」

 immortalイモータルという英語は「不死の人、不朽の名声を持つ人」などと日本では訳される。

「プログラムデータを不正に改造をするチートという行為があるのですが、彼らの場合はmodification、すなわちゲーム自体そのものを改造してしまうのですよ」

 萌木の言葉に広人達は目を丸くした。

「違法行為なり!」

 リナが憤慨した様子で言葉を発した。

「彼らは元々ネットテロリストとして世界の企業団体のサイトを攻撃する集団なのです。攻撃対象は主に不正や疑惑が取りざたされている企業や営利団体で、そこにある極秘情報を暴いて一般に公開する事を行っていたのです。いわば義勇軍的な存在だったのです」

「普通の人には迷惑をかけない人達だったの?」

 萌木は頷き話を続けた。

「IMMORTALSは構成されるメンバーの人数や国籍性別などが不透明な存在で、現在もなお世界中の警察機構がその正体を追っていますが未だ逮捕には到っていないのです。逆に司法機関が手出し出来ない企業の不正情報を白日の元に曝け出すことから、ある意味黙認されていたところもあるのですよ」

「ゲームを標的にする意図がわからない」

 カナが疑問を呈した。

「彼らは少なくとも自己利益を追求する人達ではなかったと思われます。自分達の能力や技術で社会の暗黒面を人々に伝えることを目的としていたようなのです。そんな彼らを利用しようとする企業が現れ始めたのです」

「交渉を持ち出してきたわけですか」

 ぽつりと広人が言うと、萌木は両耳をぴぴんと立てた。

「個々がそれぞれの意志で動き、必要に応じて仲間の支援を求めるのがIMMORTALSの行動パターンなのです。集団といっても特にルールなどは存在していなかったと思われます。その為IMMORTALSの内部では変化が起こったのですよ」

 辺りは異様に静かだった。時折遠くの方で巨人の足音はするものの、こちらに近づいてくるような気配はなかった。

「あくまで本来の姿勢を崩すことを嫌った人達と私欲に走った人達の二つにIMMORTALSは分裂したのです」

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