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【通常版】光の渦と禍~王女は異国の神官との儀式で光に導かれる  作者: 神森 無為


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4話. リルの婚約者

リルには、兄のレイの上に、第一王女である姉のミアがいる。ミアはすでに西のキパ国の王家に嫁ぎ、レイはラス王国の次期継承者として早くから王政に参加していた。


リル自身も18歳を迎える翌年に向けて、婚姻の話が進んでいた。婚姻相手の候補は、リルの幼馴染でもあるユークという、南の国の有力公爵家の長男だ。


現王妃の出身国でもある南の国で、リルは幼い頃にユークと会い、ままごと遊びをしたこともある。当時のリルはユークと結婚すると周りに言っていた。


ユークとは国も違うため、小さい頃に会って以降はほとんど会う機会がなかった。稀にレイが式典の前などにユークを広間に招き、リルと二人で話す時間をとってくれる。ユークは南の国の気質で明るく、いろんな話をしてくれるのでリルも話しやすかった。


婚姻を控えているリルの身に危険が迫ったことで、レイはリルの容態やウタ国に向かったことを全て極秘事項とした。リルがウタ国にいるのを知るのは、ラス国王夫妻と一部の侍従のみである。

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