日常
俺はこの世界に来て何をして、何が出来ているのだろう。
前の世界では嫁を貰うことなく死んでしまった。
そう。ヒロインだ。ヒロインが必要。
直球に言おう。嫁が欲しい!
そんな時は相談だ。
「あら、何をおっしゃいますか。ここにいる女性は全て主様と添い遂げたいと思っていますわよ?」
シン、、、俺は無理矢理とか召喚してもらったからとかいう恩で強制したくないんだ。
「ロストはどう思う?」
「無理矢理なんて思いは全くありませんよ?むしろ皆喜んで主様の側室になりたいと思っています。その思いを汲んで下さい」
んー。確かにここにいる全ての女性はアラクネも含めかなり整っている。顔も身体も。
タイプじゃないなんてそんなことは全くない。
人間じゃないと嫌だとかそんな古い考えもない。
でも全員は多くない?
「ゼクスもなのか?」
「当たり前です。嫌ならお守りしませんし、召喚されたからと言って傍にいたりしません」
「若様は気にしすぎ。僕達は望んでここにいて、望んでお守りして、望んで添い遂げたい。分かりますか?」
シノにまで言われてしまった。
「主様ー!好きですよー!」
らー、りー、るー、れー、ろー、
ありがとう。俺も皆大好きだよ。
そこそこ血迷ってしまったが、通常運転に戻ろう。
魚だ。毒抜き完了。ってかシンが魔法ですぐに毒を抜いてくれた。魔法ってほんと凄いなあ。
大量に取れたので今日は湖の辺で皆でバーベキューにしよう。
よし!俺が焼くぞ、、、あ。オーガさんが焼いてくれるのね。
じゃあ俺はキッチンから食材を、、、もう持って来てるのね。
なら飲み物の用意を!、、、ありがとう。
俺ほんとに何もしてない。
「主様!主様は何もしなくても大丈夫です!いて下さるだけで我々は満たされるのです!」
エクス。皆。ありがとう。
バーベキューをしていると匂いに釣られて色んな魔物が寄ってくると思ったのだが、全然来ない。
「私の兵士が警備をしているのでねぇ。ここには魔物は寄せ付けませんよぉ。」
リューインも凄く気が回る奴だ。
兵士達にも何か食べさせてあげよう。
何?食べない?スケルトンには内蔵も胃もない?
俺は隠れて警備をしているスケルトンの所まで行った。
せめてお疲れ様と伝えたい。
いや、跪かないで。
スケルトンにお疲れ様と伝えると、恐縮ですという風に頭を下げてきた。
「何かして欲しいことがあったら何でも言ってくれ。」
「若様。勝手に森行かないで下さい。」
俺の背後にはシノが立っている。そういえば護衛をつけないと駄目なんだっけか。
「ごめん。皆楽しそうにしてくれてたから言いづらくてさ。」
「若様と一緒にいるより楽しいことなんてないです。何かあったら危険なので絶対言って下さい。」
はい。すいません。
俺はスケルトンとシノに護衛をされて湖まで戻った。
手間を増やしてすまん。
魚は凄く美味しい。見た目はめちゃくちゃ毒々しいのだが食べられると言っていたのですかさず食べた。
やはり焼き魚は正義だなぁ。
皆も美味しそうに食べているし、バーベキューしてよかった。
こっちの世界の風習では外でこんな風にすることはないらしい。元の世界の知識がやっと役立った。
今日はよく寝れそうだ。
翌日、ノーム達が俺の部屋にやってきた。
何やら収穫した野菜を見て欲しいそうだ。
収穫する時は呼んでくれよ。
「主様に収穫などさせられません。」
俺の命令には絶対従うのにこういうのは頑固。
まぁ収穫させろなんて命令はしないし、そもそも命令なんてしたくない。
とりあえず野菜を見に行った。
「これは凄いな。」
俺の目の前にはツヤツヤの野菜達が並んでいる。
しかもオーガの建てた小屋の中いっぱいにだ。
「こんな採れたのか?」
「はい。土が良かったのと、我々の魔法で育ちが早かったのですぐに収穫出来ました。」
素晴らしい。念願の野菜だ。ノーム達ありがとう!
家で食べる分を少し分けてもらって、後は食べてくれと言ったら首を横に振られた。
「ここにあるものは全て主様の物です。分けて頂くのは我々の方なのです。」
「んー。なら悪くなる前に食べてしまいたいからここにあるもの残りは食べてくれ。」
「この小屋には保存の魔法がかかっているので、悪くなることはありませんよ?」
八方塞がりじゃねぇか!
よし!皆で食べよう!これは決定!
早速調理しにキッチンに行くぞ!ノーム達もおいで!料理を教えよう。




