まったりと
オーガ達の家が完成した。
本当にはやかったな。
しかもまだそのまま建築を続けそうだったので休みを言い渡した。
働きすぎはよくない。
オーガの家を見たかったのでお邪魔させてもらった。
「おお!ちゃんとした家だ!」
内装まで完成している。椅子やテーブル。お風呂にトイレまであるな。
ここで何人かで暮らすらしい。
いつまで膝まづいているんだ。やめてくれって言ったのになぁ。
食料問題が発生した。
オーガ達を養える程蓄えいないのだ。
「主様。我々は自分で狩りをすることが出来ます。お手を煩わせる訳には参りません。」
「じゃあ自分達の食事優先でいいからな。建築はそんなに急いでないから。」
そう言うと、オーガ達は首を振った。
建築係、食料調達係、献上用の食料や素材探索係に別れるそうだ。
ん?献上用って誰に?え?俺?!
主に献上を行うのは当たり前の文化らしい。
いらないって言ったら凄く悲しい顔をされたので、有難くちょうだいすることになった。
「主様。次は農耕を生業にしている者たちを呼びましょう。これで畑の拡張、管理が出来ます。」
アラクネからの要望だ。現在アラクネ達に畑を任しているが、餅は餅屋だと言う。
「誰を呼べばいいんだ?」
「ノームという種族がおります。彼らもまた主様に呼ばれるのを心待ちにしております」
ノーム達の人数は百人。早速呼んでみたのだが、
「子供に働かせるのか?」
ノームは全員子供の姿だった。
「お呼び頂きありがとうございます!我々は子供の姿をしておりますが、これでも成人!足を引っ張るような真似は致しません!」
ごめん!見た目で判断してしまった。
ノーム達は早速俺たちの畑を見に行ってくれた。
後を追う。
「主様!これは素晴らしい!何よりも土が立派です!それにしっかり管理されていますね!作物が喜んでいますよぅ!」
おお。褒められた。アラクネ達ありがとう。
「じゃあ、この畑は任せる。拡張しても構わないし、違うものを育ててもらっても構わない。収穫は手伝うからその時は言ってくれ。」
「いえ!収穫も我々でやりますよ!主様に献上させて頂く作物!誠心誠意心を込めて育てさせて頂きます!」
自分達で食う分も忘れるなよ?あと収穫は手伝う!俺もやりたいんだよ!
うーん。
なかなか住人が増えて行くが、この森は結局なんなんだろうか?
魔物が多くて強いって言われてるけどエクス達が瞬殺してるしなぁ。あと、肉はめっちゃ美味い。
難しいことを考えるのはよそう。
魚を釣ろう!
俺は手が空いている人を集めて宣言した。
「魚ですか?」
ロストが聞いてくる。
「ああ。肉はいつも食わせてもらってる!ありがとう!でも魚も俺は食いたい。ちょうど湖をあるのだから。魚釣りだ!」
俺はそう言うと、ガサッと釣竿を出した。
木と糸の単純な作りだ。もちろん糸はアラクネからもらった。
「そんなことをしなくても魔法で魚を捕らえることが出来ますわよ?」
シンがパッと湖に手のひらをかざすと、湖の水から水の玉を作った。その中に魚が泳いでいる。
「駄目!情緒がない!釣りは釣ってる間も楽しむのが礼儀なんだ!でも釣れなかったときはお願いします!」
凄く潔く頭をさげた。
湖はめっちゃくちゃ広いのでどれだけ人がいても釣りができる。魚がいることもわかった。
ならば!
俺はカッと目を見開いた。
魚のいそうな所を見定め、竿を振る。
そこから一時間程。
おかしい。釣れない。しかも俺だけ釣れない。皆はめっちゃ釣ってる。何故だ。
「主様は魔力の量が桁違いなので魚など寄って来ませんわよ?」
「えっ?どういうこと?」
シンの言葉に俺は混乱した。魔法と言えば召喚魔法しか使えないので魔力量なんて大したことないと思ってたのに。
「召喚魔法に使われる魔力は膨大ですわ。並の魔術師じゃあ使えても死にますわね。その点、主様の魔力回復力が凄まじいので減っても気にならなかったのですわ。減って回復して減って回復しての繰り返しで魔力量が凄まじいことになったのだと」
なるほど。けどそれと魚が釣れないのとなんの関係があるんだ?
「主様!ここの魚は賢いのです!魔力が多い人を見ると逃げ出すのです!」
なんで言ってくれないの?!
皆は魔力を隠蔽して釣りをしていたのだそうだ。
俺にも教えてくれよ。
結局俺は釣れないことが分かったので諦めた。
しかし釣り糸は垂らす。このまったり時間も至福なのだ。
人間のコック達がおにぎりを持って来てくれたので、食べている間釣りを楽しんでもらった。
めっちゃ釣ってる、、、
今日の夕食は魚で決定!
え?毒?抜かないと食べれない?
全部なの?
全部毒を持ってるらしい。
毒を抜くのに一週間。全然新鮮じゃないじゃん!




