第三十番 運命の再会
長らく投稿できていませんでしたが、はい。
お久しぶりです。
すでに鍵が開いていた旧図書館に足を踏み入れた。中は時間が経っているにも関わらず綺麗であった。この建物の外見からは想像もつかない。沢山の図書が納められていた。
村長はずんずん奥へと進んでいく。途中、本棚から一冊の本を取り出してから、奥へ奥へと進んでいく。雨音たちは置いていかれないように必死についていく。
「この扉の向こうにある」
開かれた扉の中には一つの絵が飾られていた。一つの絵はとても大きく、存在しているという主張が強い。部屋の中はシンプルなのだが絵の存在が際立っていた。
「星座の……絵?」
雨音が呟く通りに絵は十三星座が描かれていた。それは普通の星座の絵ではなくって、各星座がキャラクターとなっている。
「そうだ、これは一つの物語を示している。この絵に併せてこの本がすべてを説明している」
村長はページをめくって内容を見せてくれた。
世にはびこるは十二星座の化身達。彼らは天より与えられし力を宿すも無限なもので無し。天はこれを哀れに思ひ、十三番目の星座を世に放つ。その化身が世界を含めし十二星座を導かん。
日本語の文章が何かめちゃくちゃな感じがするが仕方ないだろう。この本は相当昔に書かれているため。
「十二星座と十三番目の星座……つまり、私たちとユメノ。蛇遣い座が十三番目の星座だよね」
撫子は思ったことを口に出した。この中にいる全員が思っていること。
「俺たちのことだな。この本の内容もこの絵も」
四条が絵を見つめる。みんな何も言わずに絵の方に視線を向けた。
がちゃっ
誰も予想していなかったことが起きた。とじられたはずの扉が開き、フードをかぶった女性二人組が入ってきた。見覚えのあるフード。感じたことのある雰囲気。懐かしい何か。
村長を庇うように雨音たちは態勢をとる。懐かしい何かを感じつつも身の危険を感じる。村長の身に何かあればただ事じゃない。そのための態勢。だけど、そんな気遣いも空しく……
何かをした様子もないのに村長は動き出していた。何も言わずに本を大切に抱えて、女性たちのもとに歩いていく。雨音たちが止めるのも意に介さず。あっという間に女性たちの手元に本が渡ってしまった。手渡した後、村長はその場に立ち尽くしたままであった。本を手に入れた女性たちは雨音たちには目もくれず、部屋を後にした。扉が閉まった音に村長は理性を取り戻した。
「わしは……何を? 誰かに瞳を見つめられて……すると目の前に霧がかかったみたいに……」
操られた。瞳を介して意識を乗っ取られた。そんなことが出来るのは一人しかいない。蛇遣い座の者だけ……。それはつまりユメノ。
「村長さん! 緊急事態です。俺たちはあの女性から本を取り戻しに行きます! あなたは村に戻って村人たちの避難を!」
四条は瞬時に状況を把握し、指示を出した。雨音と撫子、颯真と楓真、西中島と杏樹は指示に従い、四条と共にこの部屋から飛び出していった。
そんなに遠くに行っていないはず。その思い通り、本を抱えた女性たちを見つけることが出来た。
「やはり、来ましたか」
村長を操った張本人である女性は自ら顔を明らかにした。フードにまとわりついた髪が乱れていた。
「分かってたけど、やっぱりユメノだったのね」
雨音はまっすぐにユメノを見つめる。もう、ユメノに対して後ろめたい気持ちも何もない。ユメノに対して真正面に向き合うと決めている。
「私の名前はオフィウクスです。あなた方に危害は与えたくありません。今すぐ立ち去ってください」
ユメノは手を出さず言葉だけで対応した。隣にいる女性は心なしか心配そうな顔つきになっている。少し考え込んで、ユメノに耳打ちをした。なんて言ったのかは雨音たちには分からなかったがユメノは頷き、身体に光りをまとわせて、勢いよくこの場を後にした。一人残された女性は雨音たちに向き直る。
「貴方たち。きっと彼を止めてくれる。オフィウクスの力になれる。私、信じる。だから、少し、話をしてもいい?」
女性はフードをとり、顔を露にした。女性、クリスティアは真剣な眼差しを向けた。
作者も内容が少し飛んでいました笑
若干内容にあれって思うかもしれませんがお許しください。




