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第三十七話 脱出




パァン!パァン!

銃声が数発して、玄関のドアが開く音がした。近藤はリビングの入り口付近に身を隠す。友井と土屋はキッチンの方で身を隠した。近藤はガントレットを両腕に装着し、友井と土屋は大きな鉄のフライパンで武装している。静まりかえる部屋の中、近藤は棚の陰に隠れながら身構えた。一体、ヤツらは何人いるのだろうか?エレベーターには二人いた。下にはヤツらの仲間がいるのだろうか?せめて敵の数がわかれば……。近藤がそんな事を考えていると、ゆっくりと作業着姿の男二人が銃を構えながら部屋に入ってくる。たしかに友井の言う通り、銃の構え方や周囲への警戒の仕方がカタギに見えない。男達はアジア系の外国人のようにも見える。なら、軍の訓練を受けているかもしれない。慎重にいかねば……。近藤がそう思った次の瞬間、土屋が身を隠していたキッチンのカウンター越しからペティナイフを男達に投げつけた。一本は壁に突き刺さり、もう一本は一人の男の肩に突き刺さる。友井と土屋の守神に戦闘能力はない……しかし土屋珠江の身体能力はかなり高い。透視能力のおかげで、身を隠しながらも相手の行動が丸見えなのだろう。どうやら壁一枚ぐらいまでなら透視出来るようだ。男達がパァンパァンとキッチンに向かって発砲するが、土屋はしゃがんでカウンターに身を隠した。すかさず近藤が棚の陰から踊り出て、ガントレットで手前にいた肩にナイフが刺さった男を殴りつけた。男は吹っ飛んで壁に叩きつけられる。その拍子に銃が手から離れ、地面に転がった。続けざまに近藤が反対の腕で、もう一人の男の銃を叩き落とす。男は銃が地面に転がると、すかさず腰からナイフを抜いた。大きめのコンバットナイフだ。こんなのを持ち歩いているなんて、やはりプロの殺し屋なのだろう。ナイフを持つ右手を突き出し、左手も同じくらいの位置で構えている。腰を落とし低い体制で斬りこんでくるが、近藤はガントレットで弾き返す。瑞波奈緒恵の鋭い剣撃に比べたら容易く感じてしまう。近藤はフェイントからの左手の手刀でナイフを叩き落とすと、渾身の右ストレートを男に打ち込んだ。男はガードするがガードしたまま食器棚に叩きつけられ、食器棚はバラバラに砕け散る。男は粉々に割れた食器のカケラの上に、ゆっくりと崩れ落ちた。

「……よし、行こう!」

近藤が左手だけガントレットを外して、友井と土屋に声を掛ける。挿絵(By みてみん)

「ちょっと待ってて……」

友井はそう言うと自分の部屋に入っていった。そしてすぐに小さめのキャリーケースを持ってきた。土屋も自分の部屋からリュックを担いできている。たぶん、着替えなどの身の回りの物が入っているのだろう。すぐに持って出てきたと言う事は、あらかじめ準備してあったのだろうか?

「……準備していたのか?」

近藤が二人の手際の良さに驚きながら言う。

「……常にね。アタシは力の特性上、なにかと狙われやすいから、いつでも逃げれるように準備してあるんだ……」

友井はそう言うと、リビングにある棚の引き出しのカギを開けた。中には小型の拳銃が入っていて、友井は拳銃を取り出すとポーチにしまった。たしかに、友井茜の力に直接の攻撃力はない。だが使い方によっては、とんでもなく強力になる。狙われるのも分かる話しだ。

「随分と物騒な物もあるんだな……?」

近藤が呆れたような言い方で言うと

「……護身用。神主相手には無意味かもしれないけどね……」

と、友井が答えた。

「とにかく行こう……」

近藤が二人を促す。近藤と友井と土屋はリビングを出ると警戒しながら玄関へ向かった。玄関の扉の取手が銃で破壊されている。近藤が玄関の外の様子を伺っていると

「大丈夫。誰もいないよ」

と、土屋が教えてくれた。透視能力を使ったのだろう。近藤が頷きながら玄関から出ると、目の前にエレベーターの扉がある。

「……非常階段は?」

近藤が尋ねると、友井が無言で右に続く通路の奥を指差した。近藤はエレベーターの呼ボタンを押すと、非常階段の方へ歩きだした。

「……大した揺動にはならないがな……」

近藤が呟く。エレベーターのボタンを押したのは、エレベーターに乗ると見せかける為。実際は非常階段で行くようだ。だが、どちらも待ち伏せされているはず。相手を撹乱させるほどの効果はないだろう。非常階段の扉を開けると、中は薄暗く遥か下にまで階段が続いている。ここは20階。地下駐車場まで行くなら21階分降りなければならない。まぁ、登るよりはマシだろう。近藤が下を覗き込む。一番下は暗くて見えないが、3〜4階下ぐらいまでなら人の気配はなさそうだ。近藤が先頭に立ち、左腕のガントレットでガードしながらゆっくり階段を降りていく。その後ろにフライパンを構えた土屋が続き、最後尾から友井が続いていった。二つほど階を降りた所で

「……来るよ!」

と、土屋が叫んだ。すると近藤の目の前の非常階段の扉が突然開いたのだ。そして居住区の方から今度は宅配業者の服装をした男が、銃を構えながら飛び出してきた。近藤がガードしながら男との間合いを詰める。男は近藤との距離が近すぎて銃を撃てない。近藤は肩でタックルをして男を壁に叩きつけると、銃を手で叩き落とした。そのまま近藤がガントレットで殴りつけると、男は壁に顔面を強打し意識を失って壁にもたれたまま地面に座りこんだ。一息つく間も無く、階下からは数人の男達が階段を駆け上がってくるのが見える。近藤は素早く階段を降りていった。今の戦いのように相手が銃を持っている場合、間合いを詰めた方が危険が少ない。相手が何人いるかはわからない。だが神主さえ出てこなければ、友井と土屋を無事に安全な所まで連れて行けるかもしれない。近藤は無我夢中で、階段を上がってきた男達に飛びかかっていった。



近藤は警視庁特殊部隊の狙撃支援班にいた。元々は制圧班にいたのだが、射撃の腕を買われて移動となった。日々過酷な訓練をこなし、いざとなると現場に出て事件の解決に尽力していた。柔道の腕前も特殊部隊の中でもダントツで、正義感も人一倍強かった。挿絵(By みてみん)

そんな近藤は仲間達からも信頼されていた。特に二つ年下に原田と言う後輩がいて、毎週食事に行くほど仲が良かった。原田には同い年の彼女がいて、よくその場に連れて来ていた。結婚も考えていたようで、近藤にとっては内心羨ましいカップルだった。近藤にも『早く彼女を作ったほうがイイっすよ』と原田は笑いながら言っていた。そんなある日、事件で出動がかかった。現場は都内の銀行で、客の男性が突然拳銃のような物を出し、行員の女性に突きつけて金を要求してきたと言う。行員の女性はそのまま人質となってしまい、男は行員の女性に銃を突きつけたまま、銀行に立て籠もったらしい。近藤達は現場に向かう車内で指揮班からの状況説明を受けていたが、人質の女性の名前を聞いて愕然とした。人質の女性は原田の彼女だったのだ。原田は平静を装っているが、明らかに動揺していて顔色が悪い。無理もないだろう……。現場近くに到着すると、近藤達狙撃支援班は近くのビルの屋上で待機のはずだったが、近藤だけが呼ばれ制圧班に応援として組み込まれた。なんでも欠員が出たらしい。制圧班は何班かに別れ、武装して銀行を包囲していた。近藤も制圧班仕様の装備に着替え直し、慌てて合流する。そんな近藤に原田が一言だけ「……頼みます」と声をかけた。近藤は頷くと制圧班に合流した。近藤は銀行の裏口からの突入部隊で、上からのゴーサインがあればいつでも突入出来る状態だった。そのまま数時間、膠着状態が続いた。正面からの部隊が少しずつ犯人との距離を詰めるなか、裏口の部隊に突入命令が出た。近藤達は静かに素早く銀行の中に突入する。そして犯人の真後ろまで侵入し、物陰に身を潜めた。後はゴーサインと共に正面の部隊が犯人の気を逸らし、その隙に背後から犯人を取り押さえ人質を救出する手筈だ。だが上からのゴーサインが出た瞬間、突然銀行の中が白い煙幕に包まれたのだ。味方の煙幕弾などではなく、突然噴き出した白い煙で銀行の中全体が何も見えなくなったのだ。

「何だ?この煙は?」

「早くマル被を押さえろ!」

「前が見えません!」

「マル害は?人質はどうした?」

「くそ!マル被もマル害も見えません!」

味方の怒号と無線が飛び交うなか、近藤は銃を構えて煙の中を真っ直ぐ犯人のいた方向へ進む。人質を……原田の彼女を助けなければ……。その一心で近藤は煙の中を進んで行った。すると、煙の中から何かが突然飛び出してきた。立て籠もっていた犯人と同じ服装の男だが、顔を見ると目が一つしかないのだ。顔の真ん中に大きな目玉があり、ギョロリと近藤を見る。するとその男が牙を剥き出して近藤に飛びかかってきた。近藤が驚いて仰向けに倒れ込むと、その男が近藤に馬乗りになる。近藤が必死に抵抗するが、その一つ目の男は鋭い牙を剥き出し近藤の頭に食らいつこうとしてきた。近藤はなんとか力ずくで銃を男の目玉に照準を合わせ発砲する。二発の発砲音の後、男は後ろへ倒れ込んだ。近藤は飛び起きると、倒れた男に再度銃の照準を合わせた。息の荒い近藤の目線の先の床には、顔面を撃ち抜かれた犯人の男の亡骸と、その近くに喉を食いちぎれた原田の彼女の亡骸があったのだった。


原田は事件の直後、泣きながら近藤に掴みかかってきた。何も言わず号泣しながら……。近藤は黙ってされるがままにしていた。何も言えなかったのだ……。近藤には犯人射殺と人質を助けられなかった責任を問う声が上がった。当然、近藤はあの時の状況を必死に説明するが誰も信じなかった。近藤は最後に原田が、涙でグシャグシャの顔で睨みつけていたのをハッキリと覚えている。数日後、近藤の発砲の件が審議委員会にかけられた。警察の上層部の人間達に囲まれ、銀行に突入してからの事を根掘り葉掘り聞かれた。近藤はありのままを答えた。だが、警察のお偉いさん方は顔を見合わせ渋い顔で首を振っていた。「本当の事を言いなさい」と怒鳴る者もいた。なんで誰も信じてくれないのか?近藤はもどかしくて仕方がなかった。本当の事を言っているのに信じてもらえない。近藤にとって初めての経験だった。だが端の方に座っていた白髪の身なりの良い女性が

「……その一つ目の男の話しを詳しく聞かせて頂ける?」

と、静かに尋ねてきた。それは八尾久仁子だった。近藤はその日の内に警視庁特殊部隊から外され、謹慎処分となった。そしてその後、配属となったのが黄泉国対策組織委員会、キイロノイズミだったのだ。もうすでに配属されていた土方に黄泉国の事を聞かされ、一つ目の男が悪霊に取り憑かれていた事を知った。近藤はもう二度と自分や原田と同じ思いをする者が出ないように、キイロノイズミで悪霊を追い払う事を誓ったのだ。



近藤は階段を駆け上がってきた男達を手際よく叩きのめす。近藤の格闘スキルとガントレットがあれば、近接戦ならプロの殺し屋でも敵ではない。近藤達は階段を駆け降りて行き、ようやく地下駐車場の階まで降りた。

「……行くぞ?」

近藤が友井と土屋に言うと、二人が頷いた。近藤は身構えながら地下駐車場への扉を開ける。きっと大勢で待ち伏せしていて、激しい銃撃が起こるのを予想していたが、意外にも辺りは静かだ。近藤が身を隠しながら辺りの様子を伺うが、人の気配がない。どこかに隠れているのだろうか?近藤が素早く地下駐車場へと飛び出し、近くにあった車の影に身を隠す。……やはり人の気配はない。近藤はまだ階段のドア付近にいる友井と土屋に安全だと合図する。それを見た友井と土屋がドアから出てきて、近藤の後ろについた。

「Aの21にアタシの車がある……」

土屋が言うと、近藤は頷いて周囲を警戒しながらAの21番へ向かう。友井と土屋も後に続いた。あと少し……あと少しで車に着く……近藤がそう思ったその時

「……おや?お急ぎですか?」

突然、背後から声を掛けられた。驚いた近藤達が振り向くと、そこには赤口焔が立っていた。挿絵(By みてみん)

「……赤口!」

近藤が友井と土屋を庇うように前に出る。だが赤口の立っている方とは反対側から、瑞波奈緒恵も姿を現した。

「……くっ!」

近藤が赤口と瑞波を交互に見ながら呻いた。最悪だ……。ここまで来て、赤口と瑞波に挟まれてしまった。逃げ場はない……応援もまだ来ない……覚悟を決めてやるしかない……。近藤は深く息を吐き出すと、両腕のガントレットで構えた。アリーナでは藤堂と二人掛かりでも、瑞波一人に手一杯だった。赤口と瑞波にまとめてかかってこられたら、ひとたまりもないだろう。だが友井と土屋が逃げる時間ぐらいは、なんとか稼がねば……。

「……俺が時間を稼ぐ。二人は車まで走れ。何があっても振り向かず、逃げる事だけ考えろ……」

近藤が友井と土屋に言う。頑張って勝てる相手ではない。覚悟は決まった。この身がどうなっても構わない。少しでも時間を稼ごう。車があるのは瑞波が立っている方だ。赤口は階段の方に立っている。どうにか瑞波を突破して、二人を車まで行かせたい……。すると友井が近藤の肩に手を置いた。

「……もうイイ。もう充分だよ……」

友井が軽く微笑みながら近藤に言う。挿絵(By みてみん)

「……!……な?」

近藤が驚いて友井を見るが、友井は構わず

「……アンタらの標的はアタシらだろ?抵抗はしないから、彼の命は助けてやってくれない?」

と、赤口に言った。

「……な、何をバカな事を!……そんな事したら、アンタ達は……!」

と近藤が叫ぶが、友井と土屋は黙って近藤を見つめる。その目は静かに覚悟を決めた者の目だった。

「アタシらの為に、アンタまで命を落とす事はない……。アンタは、今日たまたまウチに来ただけなんだからさ……」

土屋が少し悲しそうな顔で言うと、背後から赤口が

「……まぁ、イイでしょう。どうせ禊が行われれば、全人類は消えてなくなりますから……。ついでだから、彼には淤加美神達への伝言係になってもらいましょうかね……禊は来月の満月の夜に八千代市で行われます。存分に準備して無駄な抵抗をしてみて下さい。……あぁ、ちなみに雨天決行ですよ」

と、笑顔で言った。

「……少しだけ嬉しかったよ。ひょっとしたら助かるかも……って一瞬でも思えたから……」

友井も少し悲しそうな顔で言う。……バカな……殺されるのを覚悟で……俺を……俺だけを助けるって言うのか?……情けない……俺が……俺が守るって言ったのに……逆に俺が守られてしまってるのか……。すると瑞波が歩いて近づいてきた。

「……早く立ち去れ。せっかく救ってもらった命だ。長くはないが、無駄にはするな……」

瑞波が近藤に言う。だが次の瞬間、近藤がガントレットで瑞波に殴りかかった。

「……!……何の真似だ?」

瑞波が飛んで下がりながら叫ぶ。

「……ふざけんな!俺は必ず守ると約束した!努力もせずに約束を破れるか!それにアンタらもアンタらだ!諦めずに車まで走れぇ!」

近藤が叫びながら友井達を見る。そして右腕のガントレットを外して懐から出した多持箱にしまう。かわりに何かを多持箱から取り出した。少し大型のハンドガンのような形をしている。対霊体用電磁霊銃……それに呪力研究所の一ノ瀬愛麻羅が改良を重ねたカスタムタイプ……まだ使用許可は出ていないし、何よりキイロノイズミは警察と違い、拳銃の携帯も発砲も許可が降りていない。室長の八尾久仁子が各方面に度重なる交渉をしているが、慎重な意見が多いようだ。だが今は何としても二人を助けねば……お咎めだろうが何だろうがいくらでも受けてやる……。近藤は右手で対霊体用電磁霊銃を構え、左腕はガントレットを構えた。

「……そんな子供騙しで……神主に敵うと思っているのですか?」

赤口が呆れた口調で言う。そんな赤口に近藤が狙いをつけて発砲した。弾丸は光の塊のようになって赤口に飛んでいく。赤口は冷静に素早く自分の目の前に炎の壁を作った。通常の弾丸なら炎の壁に焼かれ消えてなくなってしまうのだ。だが光に包まれた弾丸は灼熱の炎を物ともせず、真っ直ぐ赤口に向かっていったのだ。

「…!……何!」

赤口が慌てて火力を高めるが間に合わず、弾丸は赤口の頬を掠め飛んでいった。

「警告だ!次は当てるぞ!」

近藤が後ろに下がりながら赤口に銃を構え直す。そして友井達に車の方へ行けと促す。だがその前に妖刀村雨を構えた瑞波が立ちはだかる。

「そこをどけ!」

近藤が今度は瑞波に向けて銃を構えた。赤口より瑞波の方が距離が近い。いくら瑞波でも弾丸を避けるのは厳しい距離だ。

「……逃げきれると思うのか?」

瑞波が静かに尋ねる。

「やってみなくては、わからん!」

近藤がすぐさま返す。時間稼ぎだ。無駄な問答をして考える時間が欲しいのだろう。こういう場合、相手のペースに合わせたらダメだ。犯人との交渉術の一つで、数々の事件を見てきた近藤にはわかる。ここは強引に自分の流れに持っていくしかない。近藤は瑞波に銃を向けながら、ゆっくりと車の方へ移動する。その後に友井と土屋が近藤に隠れるように同じく車へと移動していった。瑞波はチラリと赤口を見る。赤口は僅かに頷いた。次の瞬間、マンションの火災警報が鳴り響いた。近藤が一瞬、警報に気を取られた瞬間、瑞波が素早く斬り込む。

「……!……しまった!」

近藤が瑞波目掛けて発砲するが、瑞波はいち早く飛び出していた。そして居合い抜きで村雨を振り抜くと、近藤がドサリと地面に倒れ込んだ。赤口は近藤に気づかれないように、自分の真上にあった火災探知器に炎を当てて、ワザと警報を鳴らしたのだ。

「ちょっと……大丈夫?」

「しっかりして!」

友井と土屋が倒れた近藤に声を掛けるが、近藤はピクリとも動かない。すると黒いワンボックスカーが走ってきて赤口のすぐ脇に止まった。

「……乗ってください」

赤口が友井と土屋に言う。近藤から離れようとしない二人に瑞波が

「……心配しなくても気絶しているだけだ。約束は守る……」

と言った。それを聞いた友井と土屋は顔を見合わせる。そして車から降りてきた覆面の男達に連れられ、赤口と瑞波と一緒に黒いワンボックスカーに乗り込んだのだった。









[登場人物紹介]

挿絵(By みてみん)

名前:檜山(ひやま)メイ

別名:檜山 姉さん

年齢:36歳

守神:肥長比売(ヒナガヒメ)

能力:自分の体を巨大な大蛇に変える事が出来る

備考:岩田の能力に惚れ込み、岩田と共に行動している

   岩田にとってはなんでも言う事を聞く都合が良い女




名前:西俊朗(にしとしろう)

別名:トシ

年齢:33歳

守神:事代主神(ことしろぬしのかみ)

能力:巨大な結界が張れる

   大きさは一つの街レベル

備考:岩田と檜山の舎弟

   バスの運転手になりすまし、バスを結界に閉じ込めた

 

 

 

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