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運命の分岐点  作者: 溝端翔
〇〇編
2/10

 運命と言うものが変えられるものならどれだけこの世界は楽しいのだろう。

 楽しさの為に生きれるのならどれほど充実した人生を歩めるだろう。

 楽しい事。そう言うものが無いこの今の人生を変えれるのなら変えてみたかった。

 昔はやりたい事があった。でもそのやりたい事をやる度に僕は周りの楽しさを犠牲にしていた。

 僕と関わった人はいつも不幸になる。小学生の時、仲の良かった友達は何回も僕と遊んで怪我をした。中学生の時、仲の良かった友達みんなで同じ高校を受けた。その日僕以外が試験を受けられなかった。

 僕は理解した。楽しさを求めると自分は楽しめない。それどころか周りを不幸にする。

 勘違いかもしれない。偶然かもしれない。しかし否定はできなかった。

 その後僕は高校には行かず今は静かに働いている。

 家族とも離れ、1人で誰とも仲良くしないよう皆同じように対応して来た。

 それでも、最近少し心が揺れる。

 ◻︎◻︎さん。彼女は楽しそうに毎日話しかけてくる。

 僕はそれを少し楽しいと思っていた。この楽しさがいつまでも続けば良いと思っていた。

 この不幸な、不幸にする運命を変えられるのなら変えたい。そう思っていた。

 そこに現れた『運命』。僕は魅了された。少しばかり心の何処かで期待していた。

 家に持ち帰ったカプセルを、買ってきた弁当も食べずに開けた。

 中には説明書のようなものと、バラバラのピースが入っていた。

「運命をお買い上げいただきありがとうございます。今から運命を変えるのは簡単です。ピースを組み立て、出来上がったアイテムを使うだけ。運命を変えるかどうかは、あなた次第...」か。

 説明書を読み上げる声が1人の部屋にさみしく溶ける。

 声に出さなくても良かったのだが、出さずにはいられなかった。

 ピースを手に取り眺める。しかしピースを見ただけでは何が出来上がるか想像も出来ない。

「何ができるか気になるだけ...」

 僕は自分に言い聞かせるよう、そう呟きながらピースを組み立て始めた。

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