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要塞style  作者: 柚木 裕
同期
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7/12

とっておき

大砲の音とともに敵軍の歩兵部隊が突撃してくる。すごい迫力だ。

しかし、次の瞬間、突撃してきた歩兵部隊が・・・


消えた。


「な、何が起こったんですか!?」

「あれがとっておき・・・そう、落とし穴だ!!」

「は?」


確かによく見ると、敵の部隊は深さ二メートルほどの落とし穴にはまっている。しかも落とし穴の数が尋常じゃない。地面を覆いつくさんばかりに無数の落とし穴が掘られている。


「ていうか落とし穴って!ガキですか!?」

「まぁ、よく見てろ。そろそろだ。」


大佐が言い終わると同時に、待機していた狙撃部隊が落とし穴の方に猛烈な射撃を始めた。


なるほどそういうことか。

落とし穴にはまれば当然そこから脱出するのに時間がかかる。それだけじゃなく、どこかに落とし穴がまだあるかもしれないと考えさせられるわけだから、どうしても動きが鈍くなる。そこをうちの高レベルな狙撃部隊で狙い射ちにするというわけだ。


「たまにはやりますね大佐。作戦自体は小学生みたいな発想ですが。」

ボカッ

「いっった!」

「たまには、は余計だアホ。あと小学生もな。」


ついつい口が滑ってしまった。てゆーか痛い、マジで痛い。加減ってもんを知らないのか?


俺があまりの痛さに頭を抱えていると、大佐は心配するそぶりもなく、驚くべきことを俺に告げてきた。

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