141貴族令嬢は、暖かい島で地図を配ります。 カナリア諸島に移動です。
第141章 貴族令嬢は、暖かい島で地図を配ります
1709年1月10日。
リスボンの朝です。
前の日までに荷物と宿泊先の振り分けは終わり、ムリヤちゃんには康熙帝と清国随行員、ルイ14世、サヴォさん、キャサリン王太后、それから国際連盟の内部募集で参加した各国の実務担当者たちが乗り込みました。
朝食は宮殿やホテルで済ませています。今日は飛行時間もそれほど長くありませんから、機内では飲み物と軽食を出す予定です。
客室を担当する給仕さんは3人。
上部デッキは、いつもの給仕さんが担当します。王侯の近くにはそれぞれのお付きの人がいますから、その人たちと相談しながら飲み物や軽食を出していきます。各国の習慣も、本人の好みも、お付きの人が一番よく知っています。全部をエルレンフェルト側だけで抱えるより、その方がずっと早く動けます。
下のMRJ座席パレット側では、残り2人の給仕さんがギャレーパレットと客席のあいだを動きます。
扉が閉まり、客席と貨物の固定確認が終わりました。
どろちゃんは左席でマイクを取りました。
『皆さま、本日はアエロフロート・エルレンフェルト航空、LT0110便、テネリフェ行きをご利用いただき、ありがとうございます。機長のドロテーヤ・フォン・エルレンフェルトでございます』
リスボンのL、テネリフェのT。そのあとへ出発地の日付、0110を付けた便名です。
『これよりリスボンを出発いたします。飛行中は、どうぞごゆっくりお過ごしください』
マイクを戻すと、右席のフランソワさんが少し笑いました。
「もう、ずいぶん慣れましたね」
「うん。便名まであると旅客便っぽいよね」
そのあと客室では、いつもの給仕さんが離陸前の案内をします。シートベルトの締め方と外し方、非常時の出口、離着陸中は席を立たないこと。以前ムリヤちゃんに乗った人も多いので、手順そのものはだいぶ見慣れたものになっていました。
六発のエンジンが順に安定します。
管制と地上員の誘導を受け、ムリヤちゃんはリスボンの滑走路へ入りました。
「行きます」
出力を上げます。
機体が走り始め、長い胴体の下で主脚が滑走路を転がります。速度が上がり、機首が少し上がると、あれだけ大きなムリヤちゃんが地面から離れました。
リスボンの町と港、昨日まで見ていた鉄道と埠頭が少しずつ小さくなります。
機首は南西。
暖かい島へ向かいます。
◇ ◇ ◇
巡航に入ると、客室では軽食のサービスが始まりました。
朝食のあとですから、もう一度大きな食事を出す必要はありません。温かいお茶、コーヒー、果汁、炭酸水。小さなパンにチーズや薄切り肉を挟んだもの、焼き菓子、果物。欲しい人には少しだけ酒も出します。
上部デッキでは、いつもの給仕さんがお付きの人たちと相談しながら動いていました。
「陛下は、今はお茶でよろしいそうです」
「承知いたしました。こちらの焼き菓子もお持ちしますか」
「二つほどお願いします」
別の席ではワインを頼まれています。
王様が何人乗っていても、飛行機の中で必要になることは案外ふつうです。飲み物を出して、食べ終わった皿を下げ、揺れそうなら早めに片付けます。
そのころ、下の客席では食べ物とは別の配布物も回っていました。
最初はテネリフェ側で作った簡単な案内地図です。
飛行場。
町の中心。
港。
王侯用の一時宿泊所。
VOGホテルと、今回利用するほかのホテル。
主要な道。
市場。
診療を受けられる場所。
だいたいの位置関係が一枚で分かるようになっています。
その次が、国ごとの宿泊先案内でした。誰がどの宿へ入るのか、随行員の荷物をどこへ運ぶのか、宿泊先から連絡を出すときはどこを通すのか。到着してから大人数で確認するより、飛んでいるあいだに読んでもらった方が早く済みます。
さらに、もう一冊。
お金の使い方です。
今回の参加者には、国の仕事として来ている人が多くいます。宿泊費や正式な会食、視察に必要な費用は、国ごとの会計へ回せます。店や施設によっては、本人の名前と所属を書いて支払いを記録し、あとでまとめて精算する記名式の支払いも使えます。
便利な仕組みです。
誰が、いつ、どこで、何に、いくら使ったのかも残ります。
つまり、会計としてはとても便利です。
パンフレットには、国費として処理するもの、個人で買うもの、現金を使う場合、記名式で後払いする場合の扱いが簡単にまとめられていました。
各国の担当者がページをめくります。
「ここで署名すれば、あとで国へ請求が行くのですね」
「はい。正式な支出であれば、その方が帳簿も合わせやすくなります」
給仕さんが答えます。
この説明が、夜になってもう一度、別の意味で役に立つことになります。
◇ ◇ ◇
大西洋の上を飛び、テネリフェが近づいてきました。
どろちゃんは無線で飛行場を呼びます。
返ってきたのは、風向、風速、視程、雲の状態、それから地上の気温。
着陸に必要な情報を一通り確認します。
「晴れ。20度」
どろちゃんが読み上げると、フランソワさんが窓の外を見ました。
「リスボンの朝から来ると、かなり暖かく感じそうですね」
「冬に20度だからね」
客室へ伝えるため、どろちゃんは連絡を入れました。
「到着案内、お願いします。晴れ、20度です」
少しして、いつもの給仕さんの声が客室へ流れます。
『皆さま、アエロフロート・エルレンフェルト航空LT0110便は、まもなくテネリフェへ到着いたします。現地は晴れ、気温はただいま20度でございます。お席へお戻りになり、シートベルトをお締めください。お手回り品も、着陸までに収納へお戻しください』
軽食の食器が回収され、ギャレーの扉と収納が確認されます。
窓から島が見えてきました。
青い海。
海岸の町。
港。
その奥に上がっていく地形。
前回ここへ来た清国の全権さんは、窓の外を見ながら随行員へ何か説明しています。康熙帝は今回は、その人に島での実務をほとんど任せるつもりでした。
「前に来ている。島のことは任せる」
「承知いたしました」
短いやり取りで終わりました。
皇帝本人の予定を一つずつどろちゃんが管理する必要はありません。清国側は清国側で動ける人を連れてきています。
ムリヤちゃんは降下を続けました。
滑走路が正面へ入ります。
主脚が接地し、少し遅れて前脚も地面へ降りました。逆噴射の音が変わり、速度が落ちます。
LT0110便は、晴れたテネリフェへ到着しました。
◇ ◇ ◇
飛行場の外には馬車が並んでいました。
王侯、各国の実務担当者、清国随行員、それぞれの荷物を分けて町の中心部へ運びます。王侯用の一時宿泊所へ向かう人もいれば、VOGホテルや別のホテルへ向かう人もいます。
清国側の取りまとめは、前回この島へ来た全権さんへ全面的に任せました。
どろちゃんたちは別です。
ハイラックスを降ろします。
乗るのは、どろちゃん、フランソワさん、いつもの給仕さん、それに護衛1人。
もう2人の給仕さんと護衛1人はムリヤちゃんへ残ります。ギャレーの食器をまとめ、軽食の残りを確認し、客席とラバトリーを片付け、次に機体を使える状態へ戻す仕事が残っていました。
「終わったら迎えに来ます」
「お願いいたします」
ハイラックスは飛行場を離れ、どろちゃんの別荘へ向かいました。
前に魚と果物を食べて気に入り、その勢いもかなりあって買った家です。
管理は現地へ頼んであります。
門を入ると、庭はきちんと手が入っていました。家の中も換気されています。
いつもの給仕さんは、荷物を置くより先に現地の管理をしている人たちと話し始めます。
「寝室は全部使えますか」
「はい。今朝もう一度、寝具を確認しております」
「水は?」
「厨房も洗面も出ています」
「食材は、お願いしていた分が届いていますか」
「魚は昼前に入ります。パン、チーズ、野菜、果物は届いております」
リネン。
水。
厨房。
食器。
薪と火。
食材。
寝室。
夜に戻ったとき困らないよう、一つずつ確認していきます。
どろちゃんとフランソワさんも、自分たちの荷物を運びました。
「給仕さんが一人いるだけで、家が急に動き始めるね」
「お嬢様が確認すると、飛行機と薬と地図から先に見ますから」
「それも大事だよ」
「はい。ですから、台所はこちらで見ていただくのがよろしいかと」
その通りです。
別荘の準備は現地の人といつもの給仕さんへ任せ、どろちゃんたちは夕方の集合までに必要な案内資料を確認しました。
◇ ◇ ◇
到着初日の夕食は、説明会を兼ねて全員で行います。
ただし、晩餐会と呼べるような余裕はありません。
王侯のお付きも、各国の随行員も、今日着いたばかりです。荷ほどき、部屋割り、連絡先の確認だけでも時間がかかります。しかも今回の人数を王侯用宿泊施設の共用食堂へ入れると、ほとんど定員いっぱいでした。
使える机と椅子を並べ、席の間もかなり詰めます。控え室もありません。王様も皇帝も外交官も、入ってきたらそのまま席へ着きます。
料理も、儀礼用の一皿ずつの晩餐ではなく、大皿から取り分けられるものを中心にしました。
焼いた新鮮な魚。
魚と玉ねぎ、香草を煮た温かい皿。
皮のまま塩気を残してゆでた小さなじゃがいも。
香草、にんにく、油、酢、唐辛子を合わせた辛いソースと、辛さを抑えた緑のソース。
ひよこ豆と野菜の煮込み。
焼いた鶏。
山羊のチーズ。
焼きたてのパン。
オリーブ。
最後には、オレンジ、レモンの香りを使った甘い菓子、バナナ、干しいちじく。
酒は島の白ワインと赤ワインを中心に、ムリヤちゃんで運んできた酒も少し並べます。
南の島の夕食です。
朝はリスボンにいた人たちが、夜には窓を開けても寒くない食堂で、肩が近いくらいの席に座り、魚を食べながら酒を飲んでいます。
康熙帝の随行員の近くには、清国と話をしたかった各国の実務担当者が自然に集まりました。港の話をする人。鉄道の話をする人。北京で必要になる商品を聞く人。
正式な会議ではありません。
食べながら話せます。
今回の旅行を国費の実務出張にした理由も、ちゃんと働いていました。
◇ ◇ ◇
料理が一巡したところで、どろちゃんは資料の束を持って立ちました。
「明日からは、国ごとにかなり自由に動いていただいて大丈夫です。その前に、島の案内を一度だけします」
昼間、機内で配った地図とは別の紙が配られました。
こちらは地元の観光担当には作りにくい地図です。
おすすめの食堂。
魚がおいしい店。
酒の種類が多い店。
パンや菓子を買う店。
買い物に向く市場。
少し高いけれど料理のよい店。
安くて量の多い店。
夜でも比較的安心して歩ける通り。
避けた方がよい場所。
そして、港町らしい種類のお店も載っています。
まず、明日からの会食について注意があります。
「大人数で食事会をしたい場合は、この食堂を予約してください。今日みたいに詰めればかなり入れます」
どろちゃんは、今いる部屋を見回しました。
「地元のレストランへ大人数で入って、店の席をほとんど使ってしまうようなパーティーはしないでください。地元の方が普段どおり食事できなくなります」
何人かが頷きます。
「どうしても一軒のお店で大人数の会食をしたい場合は、貸切としてお店と交渉してください。ただし、王様だから、外交官だからという理由で、店に受けさせるのは駄目です。お店が断ることもできます」
それから、もう一つ。
「別の島には、こちらで保護している王侯の方々もいらっしゃいます。ハプスブルク皇帝陛下も、そのお一人です。こちらから訪ねて会いに行くことはしないでください」
安全に暮らしてもらうことも、島々へ移ってもらった理由の一つです。そこへ各国の有力者が次々に訪れ、個人的に深いつながりを作り始めれば、保護されている人たちの立場まで変わってしまいます。
「ただ、向こうの方が買い物や食事でテネリフェへ来られて、偶然お会いした場合は普通に交流して大丈夫です。前に私たちも、町で偶然お会いしました」
それなら、わざわざ訪問団を組んで会いに行くのとは意味が違います。
そこまで説明してから、どろちゃんは地図の続きを見ました。
船員さんが何日も海に出たあと休息する島です。
酒場もあります。
踊りや音楽の店もあります。
お姉さんのいる店も、かなりあります。
「それから、この印のところは――」
横から同じ紙をのぞいていたサヴォさんが、内容を見て手を伸ばしました。
「そこからは私がやろう」
「いいんですか」
「君に説明させる話でもあるまい」
どろちゃんは素直に資料を渡しました。
お父様からは、感染症を持ち帰らせないよう、きちんと注意するよう言われています。
注意そのものは必要です。
でも、若いお嬢様に各国の外交官を前に、お姉さんのいる店の選び方を細かく説明させる必要まではありません。
サヴォさんが地図を広げました。
「この島は船員が休む港だ。こういう店が多いこと自体は、今さら説明する話でもないだろう。ただし、エルレンフェルトから一つ条件がある」
何人かが笑いをこらえながら聞いています。
「この印の店は、定期的に診察と検査を受けていることが確認できている。体調の悪い者を休ませる仕組みもある。利用する者がいるなら、こちらを選べ」
今度は、地図の別の印を指しました。
「こちらは避けてもらいたい。衛生管理が悪く、検査も十分に確認できない店だ。病気になった者が出れば、薬は出す。治療もする」
そこで少し間を置きました。
「ただし、外交官としての扱いは別だ」
食堂が少し静かになります。
「こうした警告を受けたうえで、危険と分かっている店を使い、感染症を国際連盟本部や自国へ持ち帰るような外交官は、エルレンフェルトでは persona non grata――歓迎されない人物として扱う。国際連盟の常駐代表としては受け入れない」
ラテン語を使うと、妙に外交文書らしくなりました。
道徳の話というより、公衆衛生と外交官としての信用の話です。
病気は治します。
でも、感染症対策を理解したうえで無視する人を、各国から人の集まる国際連盟本部へ常駐させる理由はありません。
「もう一つ」
サヴォさんが、機内で配ったお金のパンフレットを持ち上げました。
「記名式の支払いは便利だ。宿泊、正式な食事、仕事上の支出なら、誰が何に使ったかが残る。会計係も助かる」
何人かが頷きます。
「つまり、お姉さんのいる店でそれを使えば、誰が、いつ、どの店へ行ったのかも残る。請求書は国ごとの会計へ戻る」
今度は、はっきり笑いが起きました。
「本国に知られたくない私的な遊興まで国費で処理する必要はない。そういうものは現金で払いたまえ」
笑いが大きくなりました。
どろちゃんは横で黙って頷いていました。
この説明は、サヴォさんに代わってもらって正解でした。
「以上だ。明日からは、それぞれ好きに動けばよい。仕事の話をする者は仕事をすればよいし、海を見る者は海を見ればよい。休む者は休めばよい」
これで全体説明は終わりです。
次の日から、各国の一行はばらばらに動きます。
◇ ◇ ◇
説明会を兼ねた夕食会は、そのあともしばらく続きました。
清国の人とフランスの役人が同じ皿から魚を取り、別の卓では港の技師と鉄道担当者がワインを飲みながら話しています。
控え室へ引き上げる人はいません。そもそも控え室がありません。
王様たちも今日は大きな儀礼をせず、ほかの参加者と同じ食堂でそのまま食事を続けています。
到着したばかりの夜です。
南の島の料理を食べ、酒を飲み、明日からの予定を軽く話します。
どろちゃんたちは、少し早めに席を外しました。
「空港へ行ってきます」
ハイラックスで飛行場へ戻ります。
ムリヤちゃんでは、残っていた給仕さん2人と護衛1人が片付けをほぼ終えていました。
食器はギャレーへ戻り、余った飲み物と軽食は整理されています。客席のごみも集められ、ラバトリーも次に使える状態へ戻してありました。
「お疲れさま。帰ろう」
「はい」
全員をハイラックスへ乗せ、今度こそ別荘へ帰ります。
到着すると、いつもの給仕さんと現地の人たちが夕食を用意してくれていました。
こちらは王様の歓迎会より、ずっと小さな食卓です。
どろちゃん。
フランソワさん。
いつもの給仕さん。
ムリヤちゃんに残っていた給仕さん2人。
護衛2人。
飛行機を飛ばし、客室で働き、片付けをして、別荘を整えた人たちの食事会になりました。
最初に出たのは、野菜と豆の温かいスープです。
そのあとに、薄く切った新鮮な魚へ油と柑橘の果汁、塩、香草を合わせた皿。
「これ、前に食べて気に入ったやつ」
どろちゃんがすぐ反応しました。
「お嬢様が、この島に家をお買いになる理由の一つになったお料理でございますね」
フランソワさんが言います。
「一つじゃなくて、かなり大きい理由だったよ」
隠しません。
次は、炭火で焼いた魚。
皮つきの小さなじゃがいも。
赤い辛口のソースと、香草の強い緑のソース。
山羊のチーズとパン。
オリーブ。
少量の鶏肉の煮込み。
テーブルの端には、オレンジとバナナ、干しいちじくも置かれています。
大人には島のワイン。
酒を飲まない人には果汁と水。
いつもの給仕さんも、今は給仕する側のまま立ち続けません。
「もう座って食べようよ」
どろちゃんに言われ、みんなと同じテーブルにつきました。
「では、失礼いたします」
昼間は皇帝や王様の席へ飲み物を運び、夕方は別荘の寝室と厨房を確認し、夜にはもう一度食堂で案内を手伝っています。
ようやく自分の夕食です。
「今日は飛行機の中からずっと働いてたね」
「皆さまも同じでございます」
「明日は?」
「朝食を整えましたら、私は別荘側を見ます。町へ出られるのでしたら、必要なものも確認しておきます」
「じゃあ、朝はゆっくり食べよう」
給仕さんが少し笑いました。
外は1月です。
エルレンフェルトなら冬の寒さの中にいる時期ですが、ここでは窓の向こうに夜の海風があり、昼間は晴れて20度まで上がりました。
王様も皇帝も外交官も、明日からはそれぞれ好きな場所へ動きます。
どろちゃんたちも、まずはこの別荘で一晩休みます。
魚とじゃがいもと果物を食べながら、テネリフェ最初の夜がゆっくり過ぎていきました。
(つづく)
【小さな説明】
【LT0110便】
第137章「貴族令嬢は皇帝陛下をお迎えに行きます」で使った便名規則と同じです。出発地と到着地を表す文字のあとへ、出発地側の現地日付を続けます。今回は1709年1月10日のリスボン発テネリフェ行きなのでLT0110便です。
【テネリフェの別荘】
第69章「貴族令嬢はお布団を届けて別荘を買います」で購入した、破産したスペイン商人の差し押さえ物件です。現地へ管理費を先払いし、換気、水回り、庭、建物の点検を続けてもらっています。今回も到着後、いつもの給仕さんが現地の管理者と一緒に使用前確認を行っています。
【王侯用の宿泊施設】
第74章「貴族令嬢は祝賀会の前に暖かい島で遊びます」で使った施設です。王侯本人、家族、上位の付き人を複数組受け入れられ、共同の食堂と厨房があります。今回は参加人数が多いため、初日の説明会を兼ねた夕食会では机と椅子をかなり詰め、ほぼ定員いっぱいで使っています。控え室もありません。
【テネリフェの魚と果物】
第69章では、焼いた魚、煮た魚、薄切りの魚に油と柑橘を合わせた料理、果物などをどろちゃんたちが食べています。どろちゃんがこの島の食事をかなり気に入り、別荘購入の動機の一つになった流れを今回も引き継いでいます。




