浅井長政くんと遠藤直経くん⑥ー天才軍師…小谷城でお掃除
その日、美濃の斎藤龍興くんはパニッくっていた。めちゃんこパニッくっていた。
「何で?俺?何か悪いことした?」
なんと稲葉山城が、織田信長くんに落とされてしまったのだ。
「だから、何回も諫言したでしょうが。聞かないから、こんなことになるんですよ」
「そうだ!半ちゃん、一度、稲葉山城、落としたんだから、もう一度、落としてよ」
「できるわけないでしょ。とにかく逃げますよ」
「逃げるって、何処に?」
「とりあえず、あんたの奥さんの実家の浅井家、頼りましょ」
「そうだ!奥さんは?」
「とっくに、先に逃げてますよ」
「え?それ、薄情じゃない?」
「とにかく、早く逃げますよ」
小谷城までやってきた竹中半兵衛くんと斎藤龍興くん。
「え?長政くん、いないの?須賀谷温泉に行ってる?」
「いいなあ、半ちゃん、俺たちも行こう」
「そうですなあ、ところで、何ですか?この臭い」
「ああ…これは黄金の雨の臭いです。これでも、だいぶ、ましになったんですよ」
「黄金の雨?なんですか?それ?」
「そうだ?竹中半兵衛殿は優れた軍師だそうですな。どうでしょう。浅井家に仕えてくれませんか」
「そんなこと、浅井長政くんに相談もせずに決めていいんですか?」
「いいんですよ。あの人の策にはついていけませんから。もっとまともな策、練ってくれる人、欲しいんですよ」
「そういうことなら」
「決まりですな。じゃ、これ、持ってください」
赤尾清綱くんこと、清ちゃんが差し出したのはバケツと雑巾でした。
「これは?」
「ああ…なかなか、臭いがとれなくて、何度も拭いてるんですよ。人手、足りないんで、手伝ってください。たっちゃんも手伝ってくださいね」
「え?俺も……」
小谷城に迎え入れられた半ちゃんとたっちゃん、長政くんの後始末のお掃除をするハメに…
つづく
真面目な戦国も書いてます
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『ある薬師の一生 〜浅井万福丸の生存ルート〜』
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※こちらはIQを捨てていません




