今川義元くんと太原雪斎くんー三保の松原…天女伝説
その日、今川義元くんは悩んでいた。めちゃんこ悩んでいた。
善徳寺で相模の獅子こと相模のうっちゃんと甲斐の虎こと信ちゃんと会見したのだが、めちゃんこ悩んでいた。
「殿、何悩んでるんですか?無事、甲相駿三国同盟ができたっていうのに」
「だってあいつら、相模の獅子とか甲斐の虎とかかっこいい二つ名あるんだよ。私もかっこいい、二つ名欲しい」
「そんなくだらないことで悩んでるんですか?じゃあ龍なんてどうですか?駿河の龍…どうです?」
「やだよ。越後のアホと一緒なんて、あいつ、お日様は象さんが七輪をうちわで扇いで昇らせてるなんて言うアホだよ」
「殿の三保の松原の天女がすっぽんぽんで踊ってるよりマシだと思いますが」
「何、言ってるの?漁師に衣を隠されてるんだよ。衣、隠されてるんだから、すっぽんぽんのはずだよ。ちゃんと論理的に考えたんだよ」
「美しい伝説なんですが…」
ため息をつく太原雪斎くん。
「とにかく、もっとかっこいい二つ名欲しい」
「そんなこと言ってるとポッと出の武将に討ち取られますよ」
「よし、決めた。東海一の弓取り…これにしよう」
「誰が言ってるんですか」
「私…」
「まあ、勝手になんとでも名乗ってください」
大丈夫か?この主君……呆れて義元くんの側を辞して出てゆく雪斎くんであった。
おわり
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