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ネロ・ヴァイスの贖罪
戦いから三か月。
王都の裁判所には、多くの人々が集まっていた。
被告席に立つのは、ネロ・ヴァイス。
王国への反逆、魔物を使役した罪。
ネロは一つも言い訳をしなかった。
「すべて、私が犯した罪です。」
しかし国王は静かに口を開く。
「ネロ・ヴァイス。お前の罪は決して軽くない。だが、お前は命を懸けて王国を救った。そして何より、お前が明らかにした真実によって、王家もまた過ちを認めなければならなくなった。」
王国は歴史の隠蔽を公式に認めた。
始原の炎の継承者を利用してきた事実も、公表された。
長い審議の末、判決が下る。
「終身監禁ではなく、監視付きでの社会奉仕を命ずる。」
ネロは深く頭を下げた。
「異論はありません。」
その日からネロは、宮廷魔導士ではなく、一人の魔導研究者として各地を巡り始めた。
魔核石を安全に処理する方法を研究し、魔物被害に苦しむ村々を救うために。
それが、自分にできる償いだと信じて。
王都を出る朝。
さくらが笑って言った。
「また会えるよね。」
ネロも少しだけ笑う。
「ああ。」
「今度は敵ではなく、仲間として。」




