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3話

佐伯旭

彼は悩んでいた


(アイツ、オレを警戒してるかもしれないしなー。でもあいつの盛山への反応。気に入らない)


佐伯くんは立ち上がって

廊下の方へスタスタ歩き出した


その時

ガンッ!!!

「いてっ!!」

ロッカーに勢いよく突っ込んだ


それから何事もなかったように

教室を出た



(佐伯くん、結構ドジっ子なんだな)


それを見ていたわたしは口に手をあてて

肩を震わせていた

笑いを堪えていた


そんなわたしを見ていた凛ちゃんは

(ふーん。。)

何もかもを把握したような表情


ランチの時間

わたしはウッキウキ


「聞いてくださいよー♪今日のお弁当!生中継でお届けします♪」

「はいはい。。苦笑」

凛ちゃんはわたしのいつものお弁当トークに慣れていてでも付き合ってくれていた!笑


わたしたちは楽しくランチ時間を終わらせた


その時ツカツカとわたしの元へ歩み寄って

バン!!!

誰かが机を叩きつけた


見上げるとそこには


「佐伯くんーーーーー?」

ムスッとした彼の表情は深刻で

わたしは変な緊張感を与えられた


でも佐伯くんは気にせずに口を開いた

「お前、男には気をつけろ」

「ん??どういうこと?」

「だーかーらー忠告してんだって!」

不機嫌な佐伯くんはそう言い残すとわたしから去っていった


「は??」

わたしは意味がわからずに目を見開いていた


実は佐伯くんの言う通り

賭けを仕掛けた男の子たちが

組んで動こうとしていた


そんなことをわたしは知る由もなかった

わたしは昼放課

加藤くんに呼び出されて校舎裏へ向かった


(悩みを聞いて欲しいだなんて。なんだろう?まあ、わたしに出来ることなら応えるよ)


わたしはざあっと吹く風に揺らされる葉が落ちる木の下で待っていた

「風が気持ちいいー。」


そんな時


「来てくれたんだね!真中ちゃん♪」

加藤くんがきた

けれど

その後ろにも男の子が3人いた


(???妹のことでの相談じゃないの?)


わたしは状況を把握した

(あー、なるほど。。そういうこと)



その頃教室

「ねえ?前田、アイツはどこ?」

佐伯くんは真剣な眼差しで凛ちゃんに問いかけた

「ああ、湊のこと?あのこはねー、、加藤くんの相談に乗らなきゃいけないらしくてね、呼び出されているよ?」

「はああ??!!あんなに忠告したのにアイツ」


取り乱す佐伯くんを見て凛ちゃんは察した様子


「前田はアイツがどこにいるか知らねえの?」

「知ってるよー校舎裏」


「クッソ!!!」

走り出して教室を出ていく佐伯くんを見て凛ちゃんは頬杖をついた


「これは何やら起こりそうだ」



一方その頃

わたしは男の子に囲まれてはいたけれど

その男の子たちはわたしに近づけないでいた


「ざーんねん♪わたし防犯ベル3個持ってる。何かしたらこれ全部鳴らすよ?」

わたしは全ポケットから防犯ベルを出した


「はああ!?なんでそんなもの」

戸惑う男の子たち


「答えたくない」

わたしはそう言うと

防犯ベルの紐を3本指にかけて防御


男の子たちはフリーズしたまま困っていた


そんな時


「湊!!!!!」

心地いい安心感を与えてくれる声


振り向くとそこには佐伯くんがいた


「佐伯くん」

わたしは何故かホッとした

けれど

加藤くんは

「おい、旭、お前もかけてたよな?手伝えよ」

そう話した


わたしは何故か残念な感情に襲われて

うつむいた


(佐伯くんも仲間?)


でも佐伯くんは加藤くんたちを睨みつけて

「お前ら!!これは卑怯だろ??湊に変なことしたらマジで許さない」


凄く冷たい瞳で彼らを威圧した


加藤くんたちは脱力感


それから

「あー、しらけるわ」

去っていった


その後

わたしは安心しきったのか

ペタン

その場に膝をついた



「どうした?なにかされたの?」

心配する佐伯くん


わたしは顔を横に振った


「助けてくれてありがとうございます。今までそんなことなくて。自分で身を守ってきてー、、」


「??」

わたしが何を言っているのか

佐伯くんはわからずにいた


「あ、防犯ベル3個ポケットにいれてるから平気なんだけれどさ」


佐伯くんはそれを聞いて思わず

「ドラ◯もん!?笑」


そういって爆笑していた


ひとしきり笑い終えると

佐伯くんが優しい瞳で

わたしの顔を覗き込んだ


「そうなんだ。でも前もって情報を知っていてよかったよ」

「どういうこと?」


「、、。」

佐伯くんはわたしの両手を掴んで

わたしに顔を近づけた


わたし達は二度目のキスを交わした


「、、、、、。汗」


キスした後

不思議な表情をする佐伯くんが

質問をしてきた


「お前って、なんでキスの時、目を開けているわけ?」


わたしは少し考えて答えた


「いやー、そういうとき相手はどんな表情になるのかなっていう興味。あと警戒してるから!あはは!」


「はあっ。。」

佐伯くんは唖然としていた


わたしは話し続けた

「個人的には伏し目が好みなんだー♪」

「そ、そうなんだ。。汗」


わたしはうずうずした

(男の子の戸惑う表情も最高だわ)


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