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転生したのにゾンビかよ  作者: 豆太郎
第1章 旅立ち
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3 銀髪エルフ

俺は墓地に帰って、持ち帰った本を並べてみる。

持ち帰った本は全部で5つだ。不思議とこの世界の言葉が分かるようになっていた。


これは、歴史の本かな?シュバルツ王国の歴史。

シュバルツ王国初代国王、ヘンリク•シュバルツが自身の力だけで国を起こし、周りの国々を征服して出来上がった大国らしい。


残りの4つは魔法書か。んーとどれどれ。火玉(ファイヤーボール)火の玉を出すのか。アニメや漫画の王道的な魔法だな。


1つ目の魔法書を読み終えた頃、本が燃え始め塵となり、身体に燃える様な感覚が走った。


なんだ、、この感覚は、、


数秒経つと、その感覚は消え、俺は3つ目の本を読み始める。


これは、電気衝撃(エレキテルショック)か。一直線の電気を放ち、相手を攻撃する魔法。


電気魔法結構かっこいいな!しかし、魔法なんてどうやって覚えるんだ??


3つ目の本を読み終えた時、また、身体が熱くなる感覚が走った。


くっ!この感覚もしかして、、、


俺は、右手に感覚を集中させ、火玉を出すイメージをすると、右手の手のひらから炎の玉が出現し、壁に向かって放った。


火玉は想像以上に火力が高く、爆音と共に衝撃波が辺り一帯に響く。

それにより、墓地に集まっていたゾンビ達が慌てていた。


この魔法書は、読むだけで魔法を覚えれる最高の本らしい。残りの2つも読んでみよう。


4つ目の本を開いたが、そこには魔法ではなく、魔法の知識が書かれていた。俺は、魔法じゃなかった事に落胆したが、知識を得れるチャンスだと切り替え読み始める。


魔法とは、魔力とイメージにより、使える神秘な力。

魔力とは、身体に循環しているエネルギーの事だ。人によって魔力量が違い、魔力が多い程強力な魔法を使える。

イメージとは、自分が使いたい魔法を想像する事によって魔法を使える様になる。しかし、想像した魔法に必要な魔力量がなければ、魔力枯渇により身体が、耐えられなくなる。


魔法書とは、魔法をイメージ、覚える事が苦手な人に向けて、読むだけで身体が魔法を覚える奇跡の書。しかし、その数は少なく極めて希少。


なるほど、俺が読んだ2冊は読むだけで魔法が覚えれる珍しい本だったのか。そして、読み終えたら燃えて塵となる為数がどんどん減っていくわけだ。


しかし、魔法って案外簡単なのか?少し試して見るか。イメージイメージ。


俺は前世で見たアニメの中で使われていた技をイメージした。たしか、かめはめなんとかだったか。


俺は、両手で輪っかを作り魔力を集中させ魔法を放とうとした。が、

ぐはっ!俺の身体から血が溢れ出し、両手は弾け飛んだ。しかし、みるみるうち両手が再生していった。アンデットであるメリットだな。


これが魔力枯渇による影響か、、クソッ!俺が雑魚のゾンビだから。


俺は、魔法の練習を中断し最後の本を読み始める。

しかし、最後の本を開いた時目の前が白い光に覆われる。


目が覚め俺は、何も無い部屋にいた。そしてそこには1人の少女が立っていた。銀色の髪で長い耳。右目には赤い紋様。


これはいわゆるエルフか。異世界だから居るとは思っていたがここまで可愛いのか。


銀髪エルフが俺の元まで歩いてくる。


「まさか、選ばれたのが人間じゃなかったなんて」

「君は一体誰なんだ?ここは、どこかな?」

「私は、シルビア。ここはある方によって作られた特別な場所。貴方は、選ばれたの」

「選ばれた?なにに?」

「世界を手に入れる資格を得たって事。でも選ばれただけではダメ。ここで貴方は進化をしなきゃ行けない。世界を手に入れれる程の力をつけなきゃダメよ」


世界を手に入れる?世界征服の事かな?俺はこの世界で価値ある人間になりたかった。それを証明する為には世界征服はいい案だな。


「わかった。俺が世界を手に入れる。だが、俺は最弱の存在ゾンビだ。強くなれるのか?」

「どんな種族にも強くなる資格がある。それを証明するのは貴方自身」


俺は、シルビアに言われた通り強くなることを決意する。


「強くなるために何をしたらいい?」

「方法は簡単。これを倒せばいいの」


シルビアは、そう言ってある方向に指を向けた。そしてそこに立っていたのはまさかの存在だった。


「こいつは俺か?俺が2人いるのか?」


シルビアが指した場所には俺が立っていた。しかし何処か違った。鍛えられた身体、そして見ただけでわかる魔力量の多さ。


「彼は、未来の貴方よ。この試練を乗り越えた貴方。彼は最強のアンデットになり、魔力枯渇になってもすぐ回復してしまう脅威的な強さを得た」

「その強敵を俺に倒せって?無理だろ!そんな強いやつ」

「いいえ、できるわ倒すまで繰り返せばいいの」

「繰り返す?それはどういうこと?」

「やれば分かるわ」


俺はシルビアが言っていることが分からなかったが、未来の俺を倒せばいいのか。くそ!やってやるぜ


俺は、未来の俺に向かって魔法を放つ。


くらえ!火玉!!


俺が放った魔法を俺は簡単に消し飛ばした。そして、未来の俺は指先をこちらに向けて来て、魔法を放つ。


俺がそれを理解する前に、、しんだ、、、


はっっ!!なんだ?今のは?死んだのか?いや生きてる?


「戸惑っているようね。貴方は死んだわよ。未来のあなたに殺されたの」

「しんだ?俺はゾンビだぞ?アンデットが死ぬわけないだろ?」

「ただのゾンビが不死身な訳ないでしょ。今の貴方はそこら辺の冒険者にも倒される存在」

「なるほど、、それは理解したけどなんで俺は生きてるの?死んだはずじゃ」

「ここは、ある方の極限魔法で作られた空間。貴方は未来の貴方を倒せなきゃ元いた場所には戻れない」


極限魔法?なんだそれは。本にも書かれていなかったぞ。それにあいつを倒せなきゃ戻れないってマジかよ。


「極限魔法がなにか知らないようね。極限魔法とは魔法の極致よ。誰もが使える訳じゃない選ばれた者、魔法を極めた者にしか到達できない領域よ」

「その極限魔法によって俺は、死んでも生き返る事ができるのか」

「生き返るというよりリセットされると言うほうが正しいわ」


なるほど、これは長い戦いになりそうだ。

俺は、未来の俺に勝つために何度も何度も挑む事になった。

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