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転生したのにゾンビかよ  作者: 豆太郎
第2章 学院編
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20 捜査は足で稼げ!

深紅のカーペットにカナリアの机、高級感のあるシャンデリアが有る明らかに貴族専用の部屋で、王女であるアンリと付き人であるカイネと生徒会長であるハンナ=スザリーがパンツ泥棒の捜査について話し合っていた。


「カイネ、まだ変態について手掛かりが無いのですか?一刻も早く捕まえないと学院の女子生徒が安心して生活ができないわね」

「申し訳ございません。まだ何も手掛かりがなく....」

「本来私達生徒会が動かなければならない事案をアンリ様の手に渡ってしまい申し訳ございません。私達も別の事で忙しく、まともに捜査できなく面目ないです。ただ、できる限り協力するのでなんでも仰ってください」


カイネは額に汗を垂らし、心臓がバクバクして仕方なかった。


早く犯人を見つけなきゃ、アンリ様の顔に泥を塗ってしまう!!でも、アンリ様を捜査に加える訳には行かないし、協力してくれる友達も居ない。自慢じゃないけど私は友達がいないのだ!!はぁ、何処かに協力してくれる人が居ないかな?


カイネはそんな浅い希望を抱いた時、ふとあのいつも自分をからかってくる男の顔が頭に浮かんだ。


なんでこんな時にあの男の顔が...まてよ?確かあの男はアンリ様とお近づきになりたいと言っていたな。アンリ様を利用するようで気が引けるが、アンリ様と繋げるとでも言って協力してもらい解決したら何食わぬ顔で約束を反故すれば良いじゃないか!ふふっ、あの男いつも私をからかうから痛い目を見てもらわないと!


カイネは良い考えを思いつきニヤニヤする顔をアンリとハンナに見られてるとは思いもしなかった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



はぁ、犯人を捕まえると意気込んだもののどうやって捕まえるか。なんの手がかりもないって言ってたしとりあえず、次の被害者が出ないとなんの動きも無さそうだ。


そんな事を思っていると、アンリの付き人カイネがニヤニヤしながらテクテクと歩きこちらに近づいてきた。


絶対変な事を考えているな。まぁ、話しくらいは聞いてやろう。


「ルクス=ステルラ!あんたに良い話を持ってきたわ!感謝しなさい!」


良い話?一体なんなんだろう。


「あんたアンリ様ともっとお近づきになりたいって言ってたわよね。今回のパンツ泥棒を捕まえるのに協力してくれたら私があんたの事を推薦してあげるわ。上手くいけばあんたもアンリ様の付き人になれるはずよ」


ほぉ、中々美味い話だな。カイネの推薦があればアンリとも友人の仲に持って行くことも可能だろう。そして何より王族と親しい大貴族の令嬢の推薦ってのが大きい。


「その話受けるよ。どっちみち俺も犯人を捕まえようとしてたし、これから俺達は仲間だな!!」


俺は嫌がるカイネと肩を組み、早速捜査しに向かう。


「まずは被害者に話を聞きに行こう!捜査は足で稼げって言うだろ?」

「何を言っているのか分からないけど、被害者に話を聞きに行くことには賛成ね」


そうして俺達は被害者に話を聞きに向かった。


カイネが被害者達にアポをとり、都合が合ったのが3人だった。出来れば全員に話を聞きたかったが難しかったらしい。だが、3人だけでも話を聞けるのはありがたい。


1人目は、可愛いめで男から人気の出そうな見た目をしている。前世にもいたな、あざとい系女子。


「一体どんな状況で下着を取られたんですか?」

「えっとね!うちがシャワーを浴びてたんだけど、その隙に盗られたの!」

「ちなみにどんな下着を盗まれたの?」

「えー!そんなに気になるの!君変態だね!でもかっこいいから教えてあ、げ、る♡花柄の水色のパンツだよ!」


なるほど、シャワーを浴びている最中に部屋に入り下着を盗ったと。しかし、お風呂に入っているとどうやって分かったんだ?不思議だ。それにしても花柄のパンツか。これ結構役得だな!


「あんた何ニヤついてるのよ、早く次の被害者の所へ行くわよ」


2人目は綺麗めの優等生だ。


「貴方はどうやって盗られたの?」

「私は家で勉強をしていたのですが、あまり集中出来なくて図書室で勉強をしようと出かけてたんですがその内に部屋を荒らされて下着だけ盗まれていました」

「なるほど、ちなみにどんな下着を盗まれました?」

「え、それを知ってどうするんですか、、」

「もし見つけた場合お返しする為です」


まぁ、単純に俺が知りたいって理由もあるがこれは隠しておこう。


「ピンクの小さい花のリボンが着いてる下着です」


被害者は頬を赤くし照れながら答えてくれた。


「わかりました、見つけ次第お返しします」


そして俺達は3人目の被害者に会いに向かった。


「おいカイネ、ほんとにコイツが被害者か?」

「ルクス、失礼ですよ。彼女は身体は男性ですが心は女の子なんですよ?」

「いや分かるよ?それは多様性だし、なんとも思わないけどコイツ明らかに盗まれる側の見た目じゃねーだろ!」


3人目の被害者は身体が男性で心が女性だと言う。いわゆるトランスジェンダーだ。しかし、問題はそこじゃない。被害者の見た目はドレッドヘアーに鍛え上げられた身体。腕や身体には無数の傷が着いていた。戦い終わりの猛者みたいな見た目だ。


「うえーん、私のおパンツ盗まれちゃった!!」


見た目とは裏腹に可愛らしい声でなく被害者。


「すいません俺は反省します。見た目で判断しちゃいけないよね。ちなみにどんな状況で盗られたのですか?」

「私が取られたのはトラ柄のおパンツなの!」


また随分とインパクトのあるワードが出てきたな。


「分かりました。見つけ次第お返しします。ご協力ありがとうございました」


一旦被害者への聴取を終えた俺達は、使い魔の授業が始まる為教室に戻った。

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