表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したのにゾンビかよ  作者: 豆太郎
第2章 学院編
PR
15/21

15 青龍の肉は美味い

青龍が吠えだし、漆黒の狂犬に向かい突撃してきた。


「お前ら!よけろ!」


シンはチームメンバーに向け注意を促す。


「シン!ルクス君はどうなったの??いきなり飛び出して死んじゃったとか言わないよね!?」


チームメンバーのセリナが青龍の攻撃を避けながらルクスの心配をする。


クソ!俺がもっとルクスに青龍の危険性を教えこんでいれば!リーダーとして失格だ!


俺は青龍の目を盗みルクスの元へ行きたかったが、青龍がそれを許さない。


たった1人減るだけでこんなにキツイ戦いになってしまうのか.....


「シン、俺に合わせてくれ!」

「了解!何としても倒すぞ」


俺はケビンの放つ風魔法に合わせ剣で青龍に攻撃する。


だが、中々青龍の身体に傷がつかない。


こいつ他の青龍より硬い!なぜだ?


よく見ると他の個体より身体がでかく、2本の角が枝分かれしていた。


まさか、成体なのか?


龍には幼体と成体の2種類存在する。成体は幼体とは比べ物にならない強さだ。


だが、大体が幼体の内に冒険者に狩られるか同族から食われるかして、成体にならずに死んでしまうのがほとんどだ。その為、成体まで育った龍の強さは想像を絶する。


「シン!しっかりしろ!」


俺が動けずにいると青龍の攻撃を受けそうになるが、マックの防御魔法により怪我をせずにすんだ。しかし、マックのサポートをしていたセリナに青龍の攻撃が、流れてしまい重症をおってしまう。


「げほっ!なんか身体が熱い、今私どうなってる?」


セリナの身体は青龍の爪にやられ、肌は裂かれ内蔵が出てこようとしていた。


漆黒の狂犬の中で治癒魔法を使えるのはセリナ呑みだった為傷を癒すことも出来ない。


「なんで、なんでこんなことに!!新人を入れたのがダメだったのか?いや、そもそも俺がリーダーじゃなかったら......」


俺は青龍がこちらに向かって来ている事に気づいていたがもはや戦う気力もない。


漆黒の狂犬の皆が戦いを諦め死ぬ覚悟をしていたが青龍の背後に1人の人影が姿を現す。


「いやーちょっとキモすぎて気を失っている間にとんでもない事になっているな。もしかして俺のせい?そしたら責任を取ってこのトカゲを殺すしかないか」


青龍の圧倒的な攻撃を食らって死んだはず、いや死んだかは確認していないが。


「トカゲは大人しく丸焦げにでもなっていろよ、火玉(ファイヤーボール)


彼が放ったのはただの火玉だった。しかし、俺が知っている威力ではない。少なくとも上級冒険者に匹敵、いやそれ以上の威力だ。


「ん?案外いい匂いするな。なんか腹減ってきたな。と、その前に治癒(ヒール)


ルクスは、セリナに治癒魔法を使いセリナを回復させてしまった。


これ程の威力の攻撃魔法の使い手が治癒魔法を使えるなんてかなりの逸材だ。


「あれ?私死んでしまったはずじゃ....あれ?ルクス君!生きてたの?本当に..良かった...」

「ごめんねセリナさん、俺のせいで痛い思いをさせてしまったね。傷は残って無いみたいだから良かった」


セリナは顔を赤くしたまま頷く。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



俺は青龍を倒した後腹が減ったとシンに伝えた所青龍を解体してくれた。


生きていた頃と違い、死んだ後の青龍の皮膚は柔らかくなり、普通のナイフでも切れるようになる。皮膚はこんがり焦げているが、肝心の中身はまだ火が通ってなく生だった。


シンが言うには青龍は鶏の様な味をしており、高級食材として金持ちの間では好まれているらしい。正直見た目はキモイが味が良ければなんでも良い思考なので、深くは考えないでおく。


俺達は火を起こし、青龍の肉を焼く。そしてその上にマックが持っていたチーズを乗せこんがり焼く。


完成した肉は前世でよく通っていた飯屋のメニュー、チーズササミに似ていた。


俺は肉を口に運びむしゃりと食べ始める。


口の中でホロホロと砕け、チーズの風味が口全体に広がり溶けていく。完全に前世で食べていたチーズササミの味だ。懐かしくて涙が出てきそうになったが、俺はゾンビだから涙は枯れている。


すると、セリナさんが道中で採った野草を使い、サラダを作ってくれた。そして、セリナ家特性のドレッシングをかけ俺にご馳走してくれた。


これは、この少し酸っぱいけど美味しいドレッシング、まるでシーザードレッシングだ。俺が1番好きなドレッシングだった為俺は思わずセリナさんの手を握り


「セリナさん!!貴方は素敵な奥さんになるよ!」


セリナさんは顔を真っ赤にして気絶してしまった。


「セリナさん!?大丈夫か?まだ、ダメージが残っていたのか。治癒(ヒール)!」

「いや、ルクスおめぇは罪な男だよ」


シンの言っている事がよく分からないがたしかに誤解されてしまう言い方だった。反省しよう。


俺達はそんなくだらない話をしながら食事を終え、青龍の角を持って冒険者組合に来ていた。


モンスターの身体の1部を冒険者組合に持ってくると成功報酬が貰える仕組みだ。なるほど、仕事を探すのはキャローワークで換金するのは冒険者組合って事か。


俺達は成功報酬の150万に加え、成体であった為冒険者組合の確認不足として迷惑料600万ゴールドを支払われ、合計750万ゴールドを稼いだ。


漆黒の狂犬は全て俺にくれると言い出したがさすがにそれは申し訳ないと思い、きちんと5等分にし、1人150万ゴールドで決まった。


「ありがとうルクス!お前のお陰で俺達は生きて帰れた。また機会があれば一緒に仕事しような」


俺はシン、ケビン、マックの3人と軽く別れの挨拶をした。


「ルクス君、またいつか一緒に仕事する時があるならアクト君をサポート出来るように私もっと強くなる!だからまた仕事しようね!」


俺はセリナさんと約束をして別れる。約束を守れるか分からないけどここは女の子の対応として間違っては居ないだろう。


セリナさんは青龍倒した後からずっと顔が赤い。そして少し照れくさそうに微笑む顔が可愛らしい。冒険者人生頑張ってくれ!


俺は仕事を終え、宿に戻ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ