13 王国へ再出発
アクト殿とシルビア殿を見送った数日後、低位悪魔の群れが我ら竜人族の集落に攻めてきた。
「こんな数が攻めてるなんて、あの2人は失敗してしまったようだ。こうなったら全面戦争になってしまう」
一抹の不安が頭によぎった時空からアスラが急いで帰ってきた。
「親父!大変なことになった!色魔のリリはアクト殿の配下になってそれに激怒した雷魔のバアルが配下をこちらに向かわせてしまったんだ!」
アスラの報告を聞き、私は信じられなかった。色魔のリリを配下にするなど信じられない。あの身勝手な女悪魔を。彼女は同族からも嫌悪される程の存在だぞ。
だが、アスラの決死の表情を見ると真実なのだろう。
全く不思議な方だ。
さて、一先ずこの悪魔の群れを殲滅しようじゃないか。
「ぐはは、このトカゲ共!天下のバアル様が覚醒された!時期にこの地は更地となり貴様らはバアル様の生贄となる」
あの上位悪魔が覚醒しただと?これは想像以上に危ない状況になっている。
私は、低位悪魔共も片付けながら考えていた。
だが、その直後とんでもない規模の魔力が膨れ上がっていた。
「おい、お前たち逃げろ!この魔力はとんでもない魔法がくる!女子供を先に逃げさせなさい!」
これほどの規模の魔法は間違いなく、我々の部族が滅びる程の魔法だ。私は女と子供を先に逃げさせ残った者達と悪魔族と心中しようと覚悟を決めた。
だが、その瞬間神秘なオーラを感じた。それはまさしく竜人族に代々伝わる言い伝えに出てくる神そのものだった。
そして、爆風と衝撃波が集落にまで流れてきた。
「親父!今のなんだったんだ?とんでもない魔力の後に神秘なオーラを感じたぞ!これってもしかしてアクト殿か?」
アスラの言う通りこの神秘なオーラはアクト殿だろう。
竜人族の言い伝え、それは悪魔を引き連れて来た存在は我らを従え世界を手に入れた。
おとぎ話だと思っていたがまさかアクト殿がその存在なのだろうか。
私はこの出会いに感謝し、私含め竜人族の皆がアクト殿の配下になる事に文句がなかった。
アクト殿いやアクト様、私は貴方の生涯忠誠を誓います。
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俺は上位悪魔のリリと竜人族を、配下に加えた。だが、仲間ってなんか曖昧だよな?
そこでレスターが口を開く。
「アクト様が宜しければ、私どもを眷属にして頂けないでしょうか?」
眷属?なんだそれ?
「眷属とは血の盟約よ。簡単に言ったら家族になるって事よ。一心同体になるわ」
「なるほど、皆がいいなら俺の眷属にならないか?」
「わたくしリリは貴方様の眷属になります」
「我ら竜人族はアクト様の眷属ななります」
リリと竜人族は俺の眷属になる事に同意した。シルビアは数分考え口を開く。
「私シルビアは、アクト、貴方の眷属になるわ」
そして、皆が俺の眷属になる事に同意した。
眷属になる為には血液が必要だが、俺には血液がない。だから魔力を血の代わりにする。
俺は魔力を右手に魔力を貯め、シルビア、リリ、レスターに魔力を流す。3人の身体は俺の魔力を受け、青く輝く。
そうして、眷属の儀は終わった。
レスターを眷属にした事により、竜人族全体が俺の眷属になった。
そして、リリ、レスターを幹部に昇格させた。
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深く暗く広い場所で1人の女性は微笑みを見せる。
「あぁ、シルビア彼を本当の主に選んだのね。眷属になるほどなんて。んふふ、可愛い娘が嫁に行った気分だわ。アクト、シルビアを頼んだわね。そしていつか私を解放しに来てね....」
ソフィアは笑みを浮かべながら深く暗い闇の中で眠りにつく。
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儀式終えた俺達はレスターに山を出る所まで案内させ、そこで一旦リリとレスターと別れる。
レスターは竜人族の被害数とアルトン山脈の整理をする為、リリは上位悪魔が倒された事により悪魔界が騒がしくなると言い1度悪魔界に帰っていった。
そして、俺とシルビアは王国の入口に着いた。
俺はゾンビとバレないために変身魔法でゾンビ特有の緑色の肌を肌色にし、どっからどう見ても人間にしか見えない見た目にして、王国へ入ろうとしたが、
「王国へ入る為には1人1万5000ゴールドを払え」
王国の衛兵に止められ、お金を要求された。
「シルビア、お金もってる?俺はもってないよ?」
シルビアはポケットの中に手を入れ探し始める。
「ちょうど3万ゴールドあるわ。これではらいましょう」
シルビアは出した3万ゴールドを衛兵に渡したが、衛兵の様子がおかしい。
「こ、これは、1000年前の通過ですよ!なんでこんな貴重な者持っているんですか!?今の価値で大体1000万ゴールドは下らないですよ!」
1000万ゴールド!?くそ!たしかに昔の通過は価値が跳ね上がる事はよくある。だけどこれしか持ってないから売りに行きたくても通過料が払えなくて売りにも行けない。どうすればいいんだ。
「それ貴方にあげる代わりに宿も手配してくれないかしら」
「そんな事でいいんですか??今すぐ宿を手配します!」
貴重な通貨を失う事になるが、仕方ない。
俺とシルビアは無事王国へ入国出来た。
そうして俺達はシュバイツ魔剣学院に入学する為、求人所キャローワークに向かった。




