第9話 友達
ともこは唖然とした。階段から降りてきたのは
かつての太客だった。
ともこ「お前…」
ドラセナ「あれ…ともこさん?」
痩せ細り、顔は青く。骨の形が剥き出しになっているところもチラホラ見えた
ともこ「お前…どうしたんだよ…」
ドラセナ「ともこさんこそどうしてここに?」
ともこ「あ、あーそうだ。俺はりあらいずから頼まれてここに来たんだ!」
ドラセナ「りあさん…。数ヶ月前にここに来ました。協力してくれないかって、言われましたよ」
ともこ「え、そうなのか。えでもなんでお前ここに?」
ドラセナ「断りました。私にはりあさんがやりたいことを手伝うなんて、無理なんです」
ともこ「(りあらいずの野郎、俺なら説得できると思ってんのかよ…)」
ドラセナ「だからもう、帰ってください」
ともこ「待て待て!話だけでも!な!」
ドラセナ「もう何も残ってないです。ここには。私には何も無いですよ」
ともこ「ドラセナ…お前、何かあったのか…?」
ドラセナ「1年前ぐらいですかね。ちくさんとカフェに行ったんですよ。新オープンして、美味しいって評判だったんです。」
「ホントに美味しかったです。楽しかったです。でも…店を出ようとした時に、急に変な機械が襲ってきたんです。私は足がすくんで立てませんでした。その時、ちくさんが私の手を引っ張ってくれたんです。」
「皆慌ててたので、出口が詰まってしまって…。ちくさんが私のことを店から押し出してくれたんです。だから私もちくさんを引っ張って店から出そうとしました。でも…その瞬間に機械は自分ごと爆発しました。」
ともこ「じゃぁ…ちくガキは…」
ドラセナ「その瞬間は考えられませんでした。でも5分ぐらいで意識がハッとして、ちくさんを探してんです。でも燃えていたのか…その場に姿はありませんでした…」
ともこ「…」
ドラセナ「私があそこできちんと歩けていれば、二人で…二人で帰れたんだと思います…」
ドラセナは静かに泣き出した。
ドラセナ「だから…もう帰ってください…。ホントは今日で全部終わらせるつもりでした…」
ともこ「それってどういう…」
ドラセナはポケットからピストルを取りだし、自分の頭に突きつけた
ともこ「バカ!?おいやめろ!」
ドラセナ「ごめんなさいともこさん…もう諦めたんです…」
ともこ「ドラセナァ!!聞けぇ!」
ドラセナ「!?」
ともこ「俺も…俺もデート中にけつさんぽを失ったんだ…」
ドラセナ「え…」
ともこ「正直さ…アイツ予定のこととかでめっちゃウゼーし…。あいつのガキめっちゃ嫌いだし…。でも、居なくなったら、それはそれで俺の中に穴が空いてるんだ…」
ドラセナ「…」
ともこ「別に俺はお前とちくガキの関係性なんてどうでもいい!!!でもな!お前が死んだら…ちくガキは泣くんじゃねぇの?アイツの分まで生きてやれよ…それが、友達ってやつだろ?」
ドラセナ「ともこさん…」
ドラセナは泣き崩れた。真っ黒な豪邸の中には、泣き声が静かに響き渡っていた
ともこ「ドラセナ、俺と一緒に来い」
ドラセナ「…はい。」
そすけ「あれ?kenさんがいませんね」
くまのみ「確かに…どっかでAIに襲われたとか?」
あうあう「けんくんどこいっちゃったの…」
ぶるー「まぁあんなのいなくてもなんとかなるよ」
くまのみ「(まぁ東京湾に沈めたから死体は見つからないだろうなぁ…)」
りあ「おーい帰ったぞ」
ゼニガメ「え!?なんかめっちゃ増えてる!?」
しゃふ「うっすー」
ますこ「こんにちはー」
坂田「え?誰?」
ますこ「あ、ますこです。ナマコの友達」
りあ「そすけ武器は出来たか?」
そすけ「拳銃ならある程度作れましたよ」
ともこ「おい。戻ったぞ」
ドラセナ「こ、こんにちはぁ〜…」
りあ「ドラセナがいるってことは…上手くいったんだな」
ともこ「俺を誰だと思ってんだよバーカ」
りあ「これで武器と人数は揃ったな…あとは月への移動手段…」
ちーぎゅ「それならもう準備は出来てる!ついてこい!」
【ギギギ…】
ともこ「…?」
ドラセナ「ともこさん?どうしました?」
ともこ「いや…なんでもない…」
ちーぎゅ「着いた。ここだ」
りあ「なにこれ?ほにー研究所?」
ちーぎゅ「なんかほにほにがロケットみたいなの作ってるのを見つけたんだよ。だからこれを奪う」
ナマコ「まぁほにほにだしいいと思う」
りう「奪うって言ってもどーすんだよ」
ちーぎゅ「任せろ!作戦はある!」
ともこ「お邪魔しまーす」
ほにほに「あれ?ともこじゃん!久しぶり!」
ともこ「お、おう。にしてもお前色々作ってんな」
ほにほに「すごいでしょ。そうそう、こんなのもあって…」
ともこ「もう満足だわ。じゃあな」
ほにほに「え?」
バァン!
ともこ「こ、これでいいのか?」
りあ「お、死んでるわ」
ちーぎゅ「こいついいロケット作ってんな〜!よし!あとはロボット部の俺に任せろ!」
暇人「はよつくれー」
ちーぎゅ「黙れふ"どぅ"こう"がぁ"!!!!」
暇人「うわ。癇癪キッツ」
ちーぎゅ「あー。そういえばロケットの燃料として、メタルコアと人間の心臓が必要だから、そいつ解剖しといて」
りあ「…だる。」
いっと「ついでにゼニガメの癌も取り除いて貰えば?」
りあ「こんなやつ切りたくねーよ」
ゼニガメ「え?」
くまのみ「ちょっとトイレいってくる!」
りあ「気をつけろよー」
くまのみ「あー。こちらkumanomi。そろそろ対象がそちらに向かいます」
???「了解。」
???「さて、そろそろだな。準備しないと」
???「ホントにお前はいいのか…?かつての配信者を殺すことになるかもしれないんだぞ」
???「別に構わないよ。俺の居場所はどこにでもある」
???「そうか、俺は準備があるからもう行く」
???「…」
えいき「俺は…道を踏み外したのかもしれないな…りあ。」
続く




