第8話 吐
しゃふ「オラァァァ!」
りあ「この野郎ォ!」
しゃふとりあは拳を交わしあっていた
しゃふ「なかなか…しぶといね…」
りあ「中国じゃ殴り合いはフツーなんだよ。舐めんな」
しゃふ「お前の顔なんて舐めたくねーよ!」
りあ「そっちの意味じゃねぇよ首絞め野郎!」
2人の体はボロボロだった。頬も。体も。足も。
しゃふ「まだまだこっからぁ!」
りあ「もう終わりだよ」
りあは隠し持っていたナイフをしゃふの首元に近づけた
しゃふ「!?おい…それせこくね?」
りあ「オメーは銃使わねぇって言ったけどこっちはなんも言ってねーよ」
しゃふ「やり方が中国だわーw。負けた。」
りあ「話を聞いてもらお…」
ドォン!
しゃふ・りあ「!?」
鈍い銃声が辺りに響く。
その音の先には懐かしい姿があった
りあ「お前…」
???「はぁーーー。しゃふもいっともREDもその程度なんだ。おもんな」
しゃふ「今になって王様気取りか…」
ナマコ「俺の機嫌悪くすると。撃つよ?」
暇人「なんでナマコが…!?それにお前誰や!!」
ますこ「ますこでーす」
az「ナマコの友達やろ…お前」
ますこ「せいかーい!」
りあ「おいひまちん!どういうことだ!話とちげぇぞ!」
暇人「俺も分からんねん!ここで1番偉いのはしゃふやろ!?なぁ!」
しゃふ「すまん。俺の…俺のせいなんだ…」
りあ「は…?」
しゃふ「元々、福岡出て行く宛てのなかった俺を、ナマコとますこさんが拾ってくれたんだ。その時は良かったよ。幸せだった。」
「ホントだったら4人目の仲間としてかじゃもいたんだ。でも…」
「かじゃは俺のせいで死んだんだ」
暇人「どういう…ことや?」
しゃふ「ある夜。ナマコとますこさんが物資探しで拠点を空けたんだ。その時はかじゃと俺で交代で見張りをしてた。俺が見張りしてたとき、小便に行きたくなって、一瞬拠点を空けたんだ」
「正直東京の夜を舐めてた。AIなんてなんてことないだろなーって…。でもさ、現実は違った。俺が帰ってきた時に、かじゃは殺されてた。俺は自分を責めた。自殺しようとでも思ったよ…」
「次の朝。俺は何も出来ずに泣いてた。腐り出すかじゃの死体を埋めようとすらしなかったよ。」
ますこ「大変だったよ。ナマコがしゃふさん殺そうとするし、必死に止めたんだ。でもその日から溝が出来た。俺とナマコは東京タワーの上の方でずっと顔出さなかったよ」
しゃふ「これは俺のグループじゃない…。俺が奪ったんだよ…暇人…」
暇人「しゃふ…お前…」
しゃふ「なぁナマコ。俺を殺せ。代わりにりあの話を聞いてやってくれ。こうなったのも全部俺のせいだ。」
ナマコ「お前が…」
「お前が死んだとこでかじゃは戻ってこない!ふざけてんのか?!お前のせいで全部壊れた!幸せも!何もかも!お前が死んで取り返せるもんなのか!?なぁ!応えろよ!」
ナマコは泣き叫んだ。怒鳴り散らかした。
しゃふは何も言えなかった。ただその場で、泣くのを我慢するしか無かった
ナマコ「…いいよ、もう。俺は行く」
しゃふ「行くって…どこに…」
ナマコ「知らね。この世の真理でも探そうかな。」
ますこ「またつまらなそーなことを…」
りう「おい。」
ナマコ「あ?」
りう「お前、逃げんのかよ。」
ナマコ「何が言いたいんだよ」
りう「しゃふはさ、自分の罪に向き合ってると思うよ。かじゃを殺した罪悪感で、毎日潰れそうだったと思うぜ。でもそれでも頑張って生きてんだろ。自分の命を賭けれるぐらいには、な。」
ますこ「まぁまぁ…」
りう「オメーもだ。ますこ。ナマコの言いなりでいいのか?俺はずっとkzと行動してきた。何回も道踏み外しそうになって、でもその都度kzが助けてくれたんだよ。多分kzが俺の言いなりになって、俺についてきてりゃ今俺はここにいねーと思う」
ますこ「…」
りう「結局さぁ、1番悪いのってAI暴走させてるおでおぱとか言うバカなんだよ。アイツがアホしてなけらりゃこうなってなかったよ。そんなに過去の死を引きずるなら、アイツをぶっ飛ばした方がはえーと思うよ」
しゃふ「りう…」
りう「俺は決めた。お前はどうしたい。」
ますこ「ナマコ…。俺は、話ぐらいなら聞いてやっても…いいと思うんだ。」
ナマコ「いつになってもお前の暴論は…変わんねぇな…」
りう「天才だろ?」
その途端。雨が東京を襲った。ナマコは泣いていた。雨で涙が流されていたが、その瞳は輝いていた
りあ「来い。馬鹿野郎」
ナマコ「うっせーよ…笑」
空は、青かった。
ken「ねーねー!くまのみ!良かったら一緒にお昼…」
くまのみ「うるさい」
バァン!
ken「え…え…?」
くまのみ「あーあー…あー…。接続完了。こちら登録番号No153.kumanomi。対象を1匹殺害完了。」
機械混じりの声を出すくまのみの足元は、赤く染まっていた。
続く




