第54話 鉄の総理大臣
想起する。先代機にはみな癖があった。
それは親からの遺伝情報もしくは生まれたときに初めてみた人間の行っていた行動から始まっていた。
再想する。当機体にはそれは何もなかった。
やはり当機体は他の先代機とは違い劣っているのだと結論づけた。
最後の純血種の記録
「最高司令官の渡零士零士が死亡した。繰り返す最高司令官の渡零士が死亡した。」
「なんだって?」
「リオこれはどういうことだ何が起こっている?」
「どういったもこういったもねぇよ零士兄ちゃんが死んだ。だから俺が代行として司令官として全員に指示をする。安心しろあらかじめどう動けばいいのかの指示は書かれてる。安心しろよな。…いいな?」
「ああ、分かったよ。」
最高司令官の渡零士が死亡。
この事実に動揺した社員と兵士の動きは悪くなっていった。
そんな中それぞれの街の入り口を守っている大臣たちは。
「何やらあの若造死んだらしいのう。」
「随分とあっけない。あれは少なくともこの戦いでは死ぬことはないと思ったのだが。」
「どんな人間でも一度何かを間違えれば命を落とすものです。」
「流石説得力が違うのう。」
「ところで1つ天才的なひらめきを得たのだが言ってもよいか?」
「なんでしょう?梅子さん。」
「すごく嫌な予感。」
「今最高司令官が死んで場が混乱している。それなら私達も混乱したことにして前線に出てみるとするのはどうだ?」
「天才か!?」
「天災だ。」
「こうしてはいられない行いましょうぞ梅子さん。」
「よし、続け晋作!」
「やめんかバカ共。」
「嫌、そのままいってくれ2人とも」
「ローレンス?それはどういうこったい?」
「司令官代行の命令だ2人が先に出て敢えて隙を作って欲しいとのことです。あれの最終調整も済んでますしね。」
2人が方々に散った時、奥に居る巨大な戦艦の主砲が現れる。
「行くぞ!」
それに対抗するように巨大な高層ビルが割れて砲身へと変わる。
「放て!!」
声とともに互の砲身からビームが同時に発射される。
威力も互角。ビームは互いに打ち消し合い消滅する。
「よしもう一回だ!」
直ぐにビームはチャージされ次のまた互いの砲撃は消えていった。
「流石にオーバーヒートしたか。でも、それは向こうも。…なっ?!」
何と星人のは3発目のチャージを行っていた。
「エグいな。まさか3発目もいくなんてよ。」
もはやこれまでせめて被害が最小限になるように指示を─
「…って事にならないようにこの時まで調整してたんだよなあ!」
「さあ、あん時の御礼をしてこい俺らの総理大臣!!」
「ええ!今この時全ての国民を守れる身体になれた事に感謝を!」
上空に鉄の翼を生やした機械の体が飛んでいた。
「総理大臣高橋正義参ります!」
書きました。
総理大臣はおもちゃじゃないんだぞ!




