43/53
第43話
今あなた『苦手』って言いましたよね?
それを『あとは自分でやるから大丈夫』って、本当に?
「宮内さんからは何か返事は来たんですか?」
「『分かりました。今までありがとうございました』だって」
うわ、マジか……
ここで久世さんが言っていた言葉を思い出した。
”遠慮したりして助けを求めるのが下手みたいなんだ。”
「東雲さん、俺、手伝うことはできませんか?」
告白するくらい勇気を振り絞った。
そういう経験あったかもしれないけど、覚えてないや。
けど、東雲さんがそんな俺をぶった斬る一言……
「えー、大丈夫だよー」
いや、……たぶん仕事的には大丈夫なのだろう。
でもきっと精神的に大丈夫ではなさそう。
笑顔がいつもの東雲さんのじゃない。
「迷惑ですか?」
ここは恥ずかしさをぐっと堪えた。
うん、ちょっと恥ずかしい。
「えー、どうしたのー?」
「ダメですか?」
「んーーー、分かった!手伝ってもらおうかな」
よっしゃ、俺の粘り勝ち!
「具体的に、どうしようかー」




