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第42話

「宮内さんとは基本メールだけなんだけどね、数百通もメールが来ててー」


なんだってーー!

数百通って迷惑メールレベルだろ……


あと珍しいのが、こんなにも東雲さんが自分のことを話してくれること。

これは良い機会だ!

いろいろと聞いてしまおう。


「宮内さんってどういう関係の方なんですか?」

「あ、そういえばそうだよね。宮内さんは忙しいときに助けてもらってるオンライン秘書さんだよ」

「オンライン秘書さん?」

「私っていろいろと苦手なことが多くてさ……でもフリーランスとしてできなきゃいけないこともあるし、ね」


そういえば東雲さんが調子を崩してから変えたことがある。


『なるべく東雲さんの話は東雲さんから聞く』

これは本人に伝えたわけじゃない。

俺のポリシーとしてそう行動したいと思った。

そしたら東雲さんから話をしてくれることがほんの少しずつだけど増えた……気がする、たぶん。

きっと、東雲さんは敏感さんなんじゃないかな、って思う。

そして今回の”いろいろと苦手なことが多い”発言。


「たとえば、どんなことが苦手なんですか?」

自分のことを話すのが苦手であろう東雲さんに、できるだけ自然に聞いてみた。

「うーん、メールとかLINEとか?」

え、音信不通になる人じゃん。

「その”宮内さん”には返信したんですか?」

「んー、”あとは自分でやるから大丈夫”って送ったー」


はい?

数百通のメール対応を、苦手なのに自分でやるってこと?


「できるんですか?」

素直に心配になった。

「んー、何とかなるっしょ」

いやいやいや!!

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