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第34話
2日前は確かに調子を崩していたんだと思う。
けど今日はそのときとは明らかに違う。
『顔を見ない』『目を見ない』のだ。
ベッドに横になっていないとしんどいらしい。
空気が止まってしまったような部屋の中で、なるべく静かに素早く仕事を進めていく。
「窓は開けましょう」
閉まっていたカーテンを開けて、窓を開ける。
洗濯物も畳むが、ここでも異変に気付いた。
”明らかに”少ないのだ。
俺も『風呂入らなくても死なないし』派だけど、梅雨入るかどうかくらいの季節で、湿度も高い。汗もかくだろう。
「……」
髪もたくさん落ちている。しょうがないよな。
「今日は掃除機かけさせてくださいね」
いったい何が起こってるんだろう。
たかが22年しか人生経験してないのだ、知らなくて当たり前だ、って言い聞かせる。
「作った親子丼はキッチンに置いてあるんで、温めて食べてください」
異変は数えられないくらい感じたけど”いつも通り”に振る舞えたと思う。
俺、すごい!
「また月曜もよろしくお願いします」
いつも通りに接することができたはずだ。
ベッドから東雲さんは小さく頷いた。
「ちゃんと鍵かけてくださいね」
そう言って、今日のミッションは終わった。
久世さん、どうにかしてーー!




