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第33話
そして2日後の金曜日、
「ピンポーン」
「ピンポーン」
やっぱり出てこない。
どうしようかなとヤキモキしていると、ゆっくりドアが開いた。
「こんにちは」
いつも通りを心掛けなくてもいつも通りだ。
だけど、いつも通りじゃなかったのは東雲さんの方だった。
「……うん」
どうしよう!
昔から、温度低め、一定って兄貴にいじられてた俺も、さすがに焦った。これから始まる2時間をどうしようか……いや待て、俺は仕事に来てるのだ。そうだ、そうだ。
「今日もよろしくお願いします」
「上がっていいですか?」
「今日は親子丼を作りますが、食べれそうですか?」
いつもだったら
「やったー!」って返ってくるはず。
「……うん、ありがとう」
どうしよう!どうしよう!
いつもとの違いに頭の中で猛烈に焦っている。
”いつも通り”
こんなに難しいとは思わなかった。
「体調悪かったら横になっててください。俺、普通に仕事しちゃいますけど」
力なく頷いた後、東雲さんはベッドに吸い込まれていった。
首の後ろをボリボリ掻いた。




