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第24話
トントンって東雲さんに人差し指で突かれて、はっとしたら、東雲さんニヤッとしてた。
なんか悔しい。
荷物を全て俺が持って「さて、降りましょうか」と立ち上がる。
ホームに降りると、さすがに地元のホームとは比べ物にならないくらいの人の多さだ。
改札に降りるのはこっちだったっけ?と、キョロキョロしていると、袖を何かに掴まれた。
東雲さんだ。
どうしたんだ?
不安そうだ……
「大丈夫、こっちですよ」
と東雲さんを促しながら改札に降りていく。
終始、俺の袖を握っていた。逆の手には二人分の荷物。
今、転んだら手をつけないぞ。
と何かにソワソワしながら進んでいく。
とりあえず早く東雲さんに落ち着いて欲しくて駅の外、太陽の下に出た。
「さてと、ゆっくり打ち合わせする会社に向かいましょうか」
ニコッとした東雲さんが思いっきり頷く。
話しこそしなかったものの、二人ともあたりを見回しながらゆっくり歩いていく。
地元にはない、背の高い建物。
行き交う人たちは何かに急かされているかのように早く歩いている。
ギリギリ信号無視になってしまった自動車。
お昼からやってる居酒屋と、準備中の居酒屋。
明太子屋さんは帰りに寄ってもらおうと思った。
そして打ち合わせの5分前に目的の建物に辿り着いた。
そこにはスーツを着たスマートな壮年の男性が立っていた。




