表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/53

第23話

「はい、先にどうぞ」

東雲さんに促されたのは2人席の窓側の席だった。

「え、いや、いいですよ、俺が通路側で」

と遠慮してみたけれど、押しに負けて窓側へ。


久しぶりの新幹線だ。

もちろん俺だって新幹線に乗って博多に行ったことはある。

就活だったけど、あのときは何となく就活してたら何となく就職決まって、何となく社会人になるんだろうなって将来がぼやっとしてたな。結局、就職は決まらずに派遣社員か。言い表せない劣等感の波が押し寄せてきた。


と、感傷に浸っていると隣からスヤスヤと聞こえてきた。


寝てる!早い!

新幹線が出発してたった数分しか経ってないのに、なぜ寝れるんだ!


あ、いや、もしかしたらたったあれだけのこと……自分ちじゃない場所でいろんな人がいて、いつもと違う行動をしたってだけで疲れてしまったのかな。


そう思いながら、新幹線で席に座ったときに「一応、持っててー」って渡された予定表を見た。普段の東雲さんとは思えないような、修学旅行のしおりとは違った、ちゃんとしたスケジュール、これが大人の仕事なのかな。


「はぁ」


別に疲れたというため息じゃない。だけど、俺も博多から始まるであろう付き人役をまっとうできるように、少しだけ瞼を閉じることにした。


博多が終点の新幹線で本当によかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ