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第18話

「はーい」

仕事部屋から出てきそうにない東雲さんに代わって玄関に向かい、ドアを開ける。


「こんにちは井上くん、久しぶりだね」

ポロシャツが似合っていて、何とも言えない爽やかさだ。

笑顔が素敵で、兄とはまた違った”陽”な雰囲気を感じる。


「お話しあるんでしたよね、上がってください。俺の家じゃないけど」

と言うと、久世さんはゆるませた右手を口元にあててクスクスと笑った。


リビングのテーブルに来たところで、

「東雲さん、呼んできますね」と言いながら方向転換をするが、

「ああ、呼ばなくって大丈夫だよ。東雲さんには話しをする許可もらってるし、仕事も立て込んでるようだしね」と。


仕事?

立て込んでる?

忙しい?

何に?


2日に1回、仕事部屋に吸い込まれていく東雲さんを見ているはずなのに、『仕事をしている』イメージが申し訳ないほど全く想像つかなくて、ついキョトンとしてしまった。


「そんなに驚いちゃう?」

またクスクスと笑う、というか笑われてしまった。


「まあ、座って話しをしよう」と着座を促される。


「話しというのがね、」


すっごいドキドキしてきた。


「東雲さんの出張に同行してほしいんだ」


出張ーーー?

ちゃんと仕事するんだ!

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