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第16話
今日は金曜日、昨日の今日でものすごく気が重かった。
『仕事』って割り切って接するべきだったんかな。
「母さん、今日なに作ろう……」
「どうしたの、今日は」
「いや、別に」
何にもひらめかない、ってそもそもそんなに引き出し自体ないのだが。
そんな俺の様子を察したらしい母さんのいつものナイスアドバイス
「じゃあカレーにしたら?サラダは必ず作ってるんでしょ?」
「インスタントの汁物……味噌汁のとか備えてたら便利かもね」
カレールウをはじめとした材料と味噌汁、コーンスープの素もろもろ買って、いつもの通り15時前に東雲さんちに出勤する。
「ピンポーン」
……
「ピンポーン」
「はいはーい」
「今日もよろしくねー」
あれ?いつも通りだ。それなら、
「今日はカレーにしますね」
「やったー、お仕事頑張れそう」
そう言って東雲さんはニコッと笑った。
「よろしくねー」
と手をひらひらと振りながら仕事部屋に吸い込まれていく。
「ふう」
大きく息を吐いた。
部屋は、やけに綺麗だった。




