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闇の王子、影の王子  作者: チェル
二章───町の少年R編
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「少年Rの正体は」




「アレグム団員!王子はどこです!?」



浮上してきた意識のなか、ランソワさんの大きな声が聞こえてきた。驚いたな。ランソワさんのこんなに慌てた声は初めて聞くぞ。


ぼうっとする頭を無視して無理やり目を開けると、目の前にはランソワさんがいた。


「ラ、ランソワさん…?」


そして、俺はハッとする。


そうだ、強盗に襲われたんだった!!


「ランソワさん、俺たち強盗に襲われたんです!!」


「ええそれは聞きました!それで、王子はどこにいるのですか!!」


俺の肩をがっしりと掴んで、ランソワさんが話しかけてくる。


「えっ…?今日は、王子の代わりにここにいるんです。王子はここには居ませんでしたよ?」


そうだ。王子は強盗とはあっていない。城にいるはずだ。


そんなことを話していると、少し離れた所で固まって立っていた、王子の…ラグの友達のヘレナが恐る恐る口を開いた。



「あの…アレグムさん。王子(・・)ってもしかして、ラグのことですか…!?」




──────────────



目の前で繰り広げられているのは、私の生活とは程遠いものだった。


王子?

それは、この国の王子、レグネス王子のこと?


しかし話を聞いていれば、まるでアレグムさんと行動を共にしていて、しかもここにいつも来ている人物のようだったのだ。



まさか。


「あの…アレグムさん。王子(・・)ってもしかして、ラグのことですか…!?」


「…そうだよ。ラグは、彼はレグネス王子だ。」



なんということ!?

つまり私たちはずっと、王子と遊んできたことなる…!



衝撃を受けて再び固まった私を他所(よそ)に、目の前の会話は再び始まっていた。


「王は、王子は友達の家に泊まると言ったと仰られたのです。」


「つまり、城にはいないのですか?いったいどこに!?」


そこで私は、今絶対に伝えなければならないことを口に出した。


「ラグは、レグネス王子はここに来ました!」


アレグムさんとランソワさんが、驚いた顔で私を見た。


「レグネス王子は、強盗が去ったあとにここに来ました。私が状況を伝えると、そのまま何処かへ行ってしまったんです。」


するとアレグムさんが、まさか、と声を出す。


「強盗を追って、アジトに向かったんじゃあ…!?」




なんだか、とても不味いことになってきた。







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