「お久しぶりです、団長。」
久しぶりに団長出ました。
多分、忘れかけてた方が多いのでは…!?
正直、自分が忘れてました。(・±・)
私はサリマーダ王国の城に仕える護衛団団長、グィルバー・デモンド。年は34歳。
護衛団団長を勤めるには若いと思われがちだが、王直々に認められたのだ。自信家ではないが、私には才能があるらしい。
最近の悩みは、皆から“老け顔”と言われていることである。部下からも言われた。
正直かなり落ち込んでいる。
あれか?やはり髪の量なのか?
さらに言うと、私は未婚なのである。出逢いがないわけではないのだが。
…はっ。
これはまさか、私が老け顔だからだろうか!?
「ちょっと、デモンド団長。聞いてますか?」
はっ、いけない。
会話の途中で自分の思考に呑まれてしまっていた。
「そんな様子じゃ、いつまでたっても良いパートナーはできませんよ?」
ハァと息をつくのは、この城に仕えるベテランであり、王子の世話係兼教育係のランソワさんである。
「すみません、自分の駄目さについて考えていたら、抜け出せませんでした。」
「それでも団長ですか。」
「そうですよね。いっそのこと、ランソワさんがなってはどうですか?強いですし。」
恐らく、この国で一番強いであろう人だ。私なんかよりもずっと──────
「帰ってきなさいデモンド団長。本題に進めないでしょう。」
危ない危ない。また思考に沈んでいくところだった。
「本題とは?」
「王子の体術の特訓をしてもらいたいのです。私が女性だからか、いつも手加減をしているのですよ。」
貴女と王子の体術の特訓の様子を見たことありますけど、王子かなりすごいと思いますけど。私が乱入なんかしたら、きっと二人に瞬殺されるだろう。
「男同士の方が、おもいっきりできるのではないかと思って。」
思いっきり殺られそうです。
「そうですね…。時間を空けて、今度試しにやってみます。ところでランソワさん。王子の所へ行かないのですか?」
あれ、なにかランソワさんの目が変わった気がする。
「王子?ああ、王子はですね、城の外ですよ。」
「またですか!?」
人にバレずに城を抜け出すのが上手い王子である。
「ん…?町…。」
私はあることを思い出した。
「最近、町に強盗が出るらしいですよ。なかなか捕まらなくて、おかげで護衛団は大忙しです。」
あれっ、てことは。
「王子、危ないですかね?一応護衛団が見廻りはしてますが。」
「こんな昼間から出ないでしょう。大丈夫ではないですか?」
それで、私とランソワさんとの会話は終わった。
雑な考えのランソワおばさんとグィルバー団長。




