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闇の王子、影の王子  作者: チェル
二章───町の少年R編
32/79

「お久しぶりです、団長。」

久しぶりに団長出ました。

多分、忘れかけてた方が多いのでは…!?

正直、自分が忘れてました。(・±・)




私はサリマーダ王国の城に仕える護衛団団長、グィルバー・デモンド。年は34歳。

護衛団団長を勤めるには若いと思われがちだが、王直々に認められたのだ。自信家ではないが、私には才能があるらしい。


最近の悩みは、皆から“老け顔”と言われていることである。部下からも言われた。

正直かなり落ち込んでいる。

あれか?やはり髪の量なのか?


さらに言うと、私は未婚なのである。出逢いがないわけではないのだが。

…はっ。

これはまさか、私が老け顔だからだろうか!?


「ちょっと、デモンド団長。聞いてますか?」


はっ、いけない。

会話の途中で自分の思考に呑まれてしまっていた。


「そんな様子じゃ、いつまでたっても良いパートナーはできませんよ?」


ハァと息をつくのは、この城に仕えるベテランであり、王子の世話係兼教育係のランソワさんである。


「すみません、自分の駄目さについて考えていたら、抜け出せませんでした。」

「それでも団長ですか。」

「そうですよね。いっそのこと、ランソワさんがなってはどうですか?強いですし。」


恐らく、この国で一番強いであろう人だ。私なんかよりもずっと──────


「帰ってきなさいデモンド団長。本題に進めないでしょう。」


危ない危ない。また思考に沈んでいくところだった。


「本題とは?」


「王子の体術の特訓をしてもらいたいのです。私が女性だからか、いつも手加減をしているのですよ。」


貴女と王子の体術の特訓の様子を見たことありますけど、王子かなりすごいと思いますけど。私が乱入なんかしたら、きっと二人に瞬殺されるだろう。


「男同士の方が、おもいっきりできるのではないかと思って。」


思いっきり殺られそうです。


「そうですね…。時間を空けて、今度試しにやってみます。ところでランソワさん。王子の所へ行かないのですか?」


あれ、なにかランソワさんの目が変わった気がする。


「王子?ああ、王子はですね、城の外ですよ。」

「またですか!?」


人にバレずに城を抜け出すのが上手い王子である。


「ん…?町…。」


私はあることを思い出した。


「最近、町に強盗が出るらしいですよ。なかなか捕まらなくて、おかげで護衛団は大忙しです。」


あれっ、てことは。


「王子、危ないですかね?一応護衛団が見廻りはしてますが。」

「こんな昼間から出ないでしょう。大丈夫ではないですか?」


それで、私とランソワさんとの会話は終わった。








雑な考えのランソワおばさんとグィルバー団長。

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