年始特別ショー部!?…寝正月?(河内、桜編、IFストーリー)
「あらお帰りカオル、コハル。…あら、河内君、蜜柑ちゃん、いらっしゃい♪」
「ただいま♪」
「あ、こ、こんにちわっ!」
「…こんちわっす」
初詣の日、俺たちはカオルさんとコハルに連れられて桜家にやって来ていた。理由は…知らん
「どうせならウチ行こぉ?ねーねぇー?」
「お姉さまの懇願を無にするようなら…分かりますね?」
…とまぁ、こう二人の主張だ。なんでこうなったか分からないのは理解してもらえただろう
とりあえず俺たちは客間に通される。すると俺たちの前に紅茶が出された。持ってきたのは美しいけど無表情の牡丹さんだ
「どうぞ、紅茶です」
「…どうもっす」
「お茶うけにはガトーショコラにしてみました。一応私の手作りです」
「ほぇ~…」
蜜柑が憧れの眼差しで牡丹さんを見つめてる。…仕事が出来る妹は兄は想像が出来ない、すまん
「…それにしても、正月からこの家は忙しいんですね」
すると珍しく牡丹さんが表情を曇らせため息を吐いた。…本当に珍しいな
「どういう事っすか」
「私、今年で仕えてから3年になりますが、毎年この時期はおやすみがもらえないんです。何かしらのお客がお見えになるという事で。…今年はその方はあなた方だったという訳です」
「簡単に言えば、休みがほしかったんすか?」
「それはもう。出来れば実家に帰りたかったです」
「はは…」
珍しく牡丹さんと話をしていると、そこにカオルさんとコハルもやって来た
「あぁ~、楠葉ちゃん、私にもぉ~♪」
「私もお願いします、牡丹」
「…かしこまりました」
カオルさんたちの指示で牡丹さんは部屋を出ていった。するとカオルさんはいきなり俺の腕を取って立ち上がらせた
「な、なんなんすかカオルさん」
「にゅふ~、そういえば、あっちゅん私の部屋に入ったこと無いなぁと思ってぇ?」
「…そうでしたっけ?」
付き合い出して後2ヶ月で一年になる俺とカオルさんだが、そういえばカオルさん家に招待される機会は大分あったが、部屋には招かれたことは無かったか。とりあえず断る理由も無いので蜜柑を連れて…
「あ、淳先輩。蜜柑さんを借りますよ?」
「へ?」
「え?あ、ちょっと~!?」
蜜柑はコハルに引っ張られて客間を出ていった。…なんだ?
「じゃ、いこっかぁ?」
「あ、了解っす…」
「…へぇ、片付いてるっすね」
「そりゃぁねぇ~♪一応女の子だしぃ♪」
「…別にそれは関係ない気がしますが」
カオルさんの部屋に今はじめてお邪魔している。…なんというか、カオルさんの性格だから随分ファンシーな部屋を想像してたんだが…見渡す限りの白、白、白。そしてベッドと机、テレビ意外にはこれといって物がなかった。…まぁ、部屋が多いから1つの部屋にまとめる必要がないんだろうが…
「あっちゅん?隣となりぃ♪」
カオルさんは部屋に入るなりすぐにベッドに腰掛け、隣に来るよう促してくる。…ん~…まぁ、断る理由が無いし、とりあえず俺は隣に座る。間近にはカオルがいる、ここは個室。…
「…」
「!?な、なんすかカオルさん!俺になんか用っすか!?」
カオルさんは俺の肩に寄りかかってきた。…カオルさんの温もりが…
「…時にはさぁ…こーいうまったりもいいかなぁってぇ…」
「…そうっすね、何かと一緒の時はどっかバタバタしてましたから…」
…部屋にものすごいまったりとした空気。…平和だなぁ…




