勝負!⑧…桜カオル対桜コハル!満開桜対五分咲き桜!?
「…来たわね、お姉さま」
「来ましたよぉ~?」
「ご足労感謝っす」
その週の放課後、俺は部室にコハルとカオルさんの勝負の立ち会いとして来ていた。他の部員には今日は休んでもらっている。…コハルの所望でだ
「お姉ちゃんに勝とうなんてぇ、うん百年早いよぉ♪」
「…そんな事無い。私だってやれる…!」
カオルさんは余裕、コハルはなんか気負っている。正直こんな状態じゃあどうしようもないな
「コハル、気楽に行けよ?確かに力は見せなきゃならないが…」
俺はとりあえずコハルに声をかける。今回の企画はコハルの為である以上、コハルに味方するのが普通だろう
「…心配無用です。私が言い出したことなんですから」
「その意気その意気ぃ♪頑張るよぉ♪」
そしてカオルさんが用意したのは…トランプだ
「うふふ~、BJだよぉ~♪」
「…打ち破って見せますよ」
提示されたゲームはBJ。俺がカオルさんに提示された入部試験と同じだ。…さて、コハルのお手並み拝見と行こうか…
まず一回目。とりあえず俺は二人の手札を見ると…
桜カオル…A、9
桜コハル…5、10
状況だけ見れば有利なのはカオルさんだ。多分Aを11としと使うんだろうからそれだけでも20だから強いんだが…
「私は引くよぉ♪」
カオルさんは引くらしい。…あの笑顔じゃ何を考えてるかは読めないか。で、コハルは…
「…私も」
どうやらコハルも引くそうだ。…15では勝負にならないと考えたな
そして二枚目はカオルさんは4、コハルは3だ。これでカオルさんは14、コハルは18となる
「私はまだ引くよぉ♪」
当然の様にカオルさんは引く意思を見せた。…コハルはどうする?
「私はこれで行きます」
強い眼差しでトランプを伏せるコハル。…勝負に出たな
そしてカオルさんの四枚目…
「あ゛」
…カオルさんの表情がひきつる。…9か。バーストだな
「とりあえず、まずはコハルの一勝だな」
「はい、後一つ勝てば…」
コハルは冷静を努めながら胸元で軽く拳を握っている。カオルさんはその中笑顔ではあったが、軽く表情がひきつっていた。…カオルさんらしくないな、バーストなんか…
二回戦目、これにコハルが勝つとコハルの勝利が確定となる一戦。二人の初期の手札はこうだ
桜コハル…6、6
桜カオル…2、3
手札を見る限りだとコハルが有利か。コハルの表情を見ても少しゆとりが見える。ただ…気になるのはカオルさんの表情だ
「…」
「にゅふ~♪」
すごくご機嫌だ。…5なのにか?何かよく分からない自信に満ち溢れてる気がする…
「とりあえず引きます」
「私も引くよお~♪」
とりあえず一枚目。…さて、ここからは覗き見をやめようと思う(今さらとか言うな)。…コハルの表情に変化はない。バーストはしてないようだが、良くはないようだ。そしてカオルさんは…
「次も引くからねぇ~♪」
超ご機嫌である。もう眩しくて見えないくらい眩しい笑顔だ。…本当につかみどころがない、これがコハルの姉なんだよなぁ…
二枚目。今回も双方が引く。そこでコハルがトランプを伏せた。…勝負か
「…お姉さまは、どうしますか?」
コハルがカオルさんに問いかける。…さて…
「もう一枚だよお♪」
「!!」
…もう一枚、その発言に俺は驚いた。確かに初期の二枚は5だったが…まだ勝負出来る数字に無いのか?
「…っ…」
コハルの表情に焦りが見えた。…さすがに動揺か。まぁBJにおいて3枚目のドローはリスクが高いのだ。…ただ、俺はなにかを忘れてる気が…
「じゃあ、三枚目ぇ~♪」
そして三枚目を引くカオルさん。それを伏せたのを見ると勝負に出るらしい。そして…
「勝負ぅ♪」
「勝負です」
そして手札を広げ…、…!?
桜コハル…20(6、6、4、4)
桜カオル…BJ(2、3、4、2、Q)




