妙な敵対心?
「むーーー…!」
「……」
「…入ってみていきなりこれって、一体どうしたんだよ」
とある日の放課後、俺はいつも通り部室に来てみるとゼリーとプリンを置いた机を挟んで真昼とユキが睨みあってた。…うん、これだけじゃまるで理解できないな、現状
「どうしてこうなった?憐香…」
俺は頭痛がする頭を押さえながらため息を吐き続ける憐香に聞いてみる。すると憐香は力が抜けた顔で
「…何でも、カップデザートの王様はどっちかって事でもめてるらしいですわ」
「カップデザート?でもそれって、最近ならカップケーキとかも人気あるんじゃ…」
「「!!」」
「…」
めっちゃにらまれた
「こんな有り様ですわ」
「…おおよそ理解できたわ」
憐香も同じような事で反論しようとしたが、同じような目に遇い今に至るって訳か。…
「くだらないな」
「ですわよね~」
「「!!」」
…またも睨まれた。さっきよりきつく。…めんどくせー
「…で、真昼とユキはそれぞれどっちの立場なんだ?」
「私はプリン派です、先輩!!この甘さが幸せなんです!!」
「…ゼリー、おいしい。沢山種類ある。選ぶ楽しさ、ぐー」
「…はぁ…」
確かに両者の言うことが理解できないほど俺は甘いものは苦手じゃない。ただ…
「ユキ、そういえばお前は煎餅とかしょっぱい、渋い系のお菓子が好きじゃなかったか?」
そういえばユキは入部の時、じぶんでそう言ってた記憶があるのだ
「…ゼリーは、デザートの王様」
「あ?なんか答えになってな」
「王様」
…ゼリーは別問題らしいです、はい
まぁ、ただそのままにしておいても正直決着が着くとは思えない、なんかいい方法は無いか…?
「…なら、私から一つ提案させてもらっていいかしら」
そこに名乗り出たのは憐香だ。三人が見つめる中、その方法を語りだす
「まぁ、やることは簡単ですわ。まず、二人にはじぶんの一番大好きなプリンとゼリーを持ってきてもらいますわ。そしてそれを部外者で構成した審査員を呼んで、評価してもらいますわ。そしてその評価の優劣でカップスイーツチャンピオンを決める…これなら公平じゃありませんこと?」
確かに、憐香の言う手段は公正かつ公平だ。俺自身に異論は無い。ただ、この二人が納得するかどうかだが…
「分かりましたです!やってやるですよ、それで認めさせるです!プリン最強説を!!」
真昼はOK。ユキは…
「…」
「…うぉう…」
気のせいとは思うが、何かすごい闘志に満ち溢れてる気がする。…こんなユキ見たこと無いぞ!?
「では決まりですわね。じゃあお二方は今からでも調達に行ってきたら良いですわ。部活は今日はお開き、そして淳には部外者で構成された審査員にアポを取って下さるかしら?」
「俺!?なんで俺が…」
「「先輩!!」」
すごい剣幕で怒鳴られました
「…分かったよ」
そして今日の部活はとりあえず解散となり…
「部外者、ね…」
俺は一人残った部室で審査員を誰にしようか悩んでた。正直部外者の知り合いも最近増えては来たが…許可してくれそうな奴いるかな?
「…三人だろ?まずは時雨先輩と、カオルさんには声をかけるけど…後一人なぁ…奏夢さんなら、憐香が何か言うだろうし、三笠先輩は連絡先知らないし、児島…呼びたくないし…」
…意外と居ないな。ん~…
「…あ、あの人なら…」




