まとも役員の愚痴りタイム
「…おつかれーっす」
「おつかれでーすっ!」
「…お疲れさまですよ」
「??…え?」
とある日の放課後、俺はいつも通り部室にたどり着くと真昼と、見知らぬ顔が一人居た。…えーと、たしか生徒会の…
「…登川?」
「はい、覚えてくれましたか、河内先輩」
登川は笑顔で挨拶してくる。…
「真昼、お前か?」
「そうですよ~?クラスは違うんですけど、お友だちなんですよ~」
「…部外者ってのは突っ込まないほうが良さそうだな」
「さすがセンパイ!話が分かる~♪」
…まぁ、カオルさんとか時雨先輩とか三笠先輩とか草影さんとか入れちゃってるし…
「…で、登川は何をしに…」
「私の名前分かります?」
…
「はい?」
「だから、私の名前は分かりますかって聞いてるんですが」
…何を唐突に聞いてくるんだ?
「えーと…たしか…」
登川はなぜか期待の眼差しで見つめてくる。…何を期待してるのか知らんが、なんか答えとかなきゃやばいな
「…あたる、だったか?」
「その通りです。さすが、そういうの取り柄にしてそうな人ですね」
「なんだよそれ」
「そんな感じなんですよ」
登川 中、1-B所属でクラストップの成績の持ち主であり運動神経も人並み以上、人格も人に好かれるような感じでいわゆる優等生だ。…強いて優等生じゃない点を挙げるならうちの生徒会の役員であることか。正直今年の生徒会役員は三笠先輩の妹以外はレベルが低いと言わざるを得ない(特に会長なのだが)から、登川のような人間がいるのは不思議で仕方ないのだが…
「…平和ですね」
「?ショー部がか?」
唐突に登川が放ったセリフに疑問を持つ。平和なのは生徒会も同じなんじゃ…
「何を考えているか知りませんが、今の会長のせいで生徒会は負の遺産と異名がつきそうで怖いんですよ」
「…一体今の会長は何をしようとしてるんだ?」
よくぞ聞いてくれたと言わんがごとく登川は少し身を乗り出しながら答えてくれた
「まあ、朝の校門前のあいさつをやるという話をしたときは至極まともだと思いましたが、それを何を思ったかコスプレしたら楽しそうとかいいだすんですよ」
「…それは、まさか実践に移されたのか?」
「はい、会長はやりました。ばっちりメイド服でしたよ。写真持ってきますか?」
「…結構」
…なんか頭が痛い
「それ以外も、集会時の生徒会の連絡事項に生徒会役員のファン投票をやるみたいな話をしようとしたり、学校祭予算をなぜか2倍にしようとしたり、花火を花火師から取り上げて自分で打ち上げようとしたり、生徒総会では独裁者宣言しようとしたり…とにかく奇想天外すぎるんですよ」
「…なんか、その苦労わかる気がするのは俺の気のせいか?」
…なんか、すごい心が痛い。絶対それ、去年のショー部だな
「まあ、来年の生徒会はまだまともになるとは思いますが…」
「そういえばそうだな。次期会長は誰になった?」
「三笠 茜ですよ。河内先輩もご存知ですよね?」
「へえ、1年の段階で会長か…」
「茜は『この生徒会の立て直しを押し付けられた…』と肩を落としてましたよ」
「…」
ご愁傷様、三笠…




