頭を使おう!
「…雨だね~…?」
「…雨ですね…」
「…雨…」
「ジトジトネ~…」
とある日の放課後、俺はいつも通り部活に顔を出していたが、今日は何やら部室の空気が重たい。…今日の天気はずっと雨だったのだ。うちの部の面々はなぜか晴れ女ばかり(解説すると、うちの部員が皆揃うときは今まで雨は一度も降らなかったのだ!)だから、こー言う日は珍しかったりする。…外がくらいから、皆も暗くなるのか
「…姉さん、太陽を呼び出して」
「任せてよ玲羅ちゃん!!このワタシが太陽を…って、無理に決まってるじゃん!?」
「…姉さんの明るさ、太陽と類似」
「なんかあまり誉められてない気がする!?」
玲羅と愛羅は意味の分からないやりとりをしている
「…今日は、解散しよっか?」
「「さんせー」」
そして今日はとりあえず解散になった…
「…じゃ、私はこっちだから」
「先輩方、ばいばーいっ!!」
「…お先です」
帰り道、まるで集団下校みたいな形で帰宅。まずは学校からそう遠くない阿見津先輩、真昼、ユキが別れていく。そして通学路にある分かれ道で…
「じゃっ、また明日っ」
「私も失礼しますわ」
「では、さらばでありますよ!!」
「…これで」
「お疲れさまでーす」
暦先輩、憐香、玲羅、愛羅、コハルが別れた。今日は蜜柑が友達の家に行くそうで既に居ないから、今は風と二人きりだ
「…しばらくぶりだね?二人で帰るの…」
「そうだな、最近は何かと他に居たからな」
雨の中、傘を指しての帰り道。二人は無言で歩いていく。…うん、なんだこの空気!?
「…あっつん、今日暇??」
「…あ?まぁ別に構わんけど…どした?」
「今日、お父さんとお母さんが焼き肉をやるって言うんだけど、良かったら来ないって話してたんだけど…」
「お?しばらくぶりに飯の誘いか」
こういう事は昔から何回もあったが、最近は呼ばれなかった。…せっかくだから俺はその誘いに乗る事にした…
「ただいまー」
「おじゃまします」
風家の中に入る。…いつぶりだ?風の家に来たの…たしか去年一回行ったっきりか…
俺は風に招かれるまま風の部屋に入る。…相変わらずピンク基調の部屋にくらっとくる。壁にはこれでもかってくらいにぬいぐるみもあるし…
「じゃ、ちょっとお母さんに交渉してくる~」
それだけ言い風は部屋を出てしまった。…まさか、俺が飯食うって話してなかったのか!?それは当人が来る前に確認しろよっ!?
そして数分後、風は部屋に戻ってきた。どうやらOKが出たらしい
「お母さんね、あっつんがいるならいい肉用意しなきゃってはりきって買い物行ったよ?」
「…お前、なにげに俺をだしに使ったろ」
「なんのコトカナー?」
…うまい事使われたな




