トリックオぁぁぁ…?
……
「…かぼちゃ、かぼちゃっと。…後はお菓子だったか?」
「あ、そうだよ!!お菓子は何がいいかなぁ!?」
「それは同じ女子の蜜柑の方が分かるだろ、考えろ」
「えー」
とある日の放課後、俺と蜜柑は部室に向かわず、近所のスーパーに来ていた。…というのも、先日の部活で暦先輩が
「はっ、ハロウィンって行事って楽しいっ?」
と聞いてきたことが始まりだ。…まぁ、暴力団にはそんなイベントは無いわな。と言うことで、ショー部でもハロウィンをやろうって事になったのだ。俺たちは買い出しの当番となり、必要なお菓子とかぼちゃをさがしてるのだ。だが、中々あのデカイかぼちゃが見つからない…まぁ、あのかぼちゃってあんまり市販されてない気がするから、探すの苦労するだろうな
「…どこに行きゃあるんだろうな、あのカボチャ」
「意外と普通にあると思うけど…おにいちゃんの知り合いにそれが必要な人が居ると思うんだけど?」
「…俺の知り合いに?」
蜜柑に言われ、俺は頭をひねる。……誰だ?
「ほら、あの人だよ?喫茶店でお仕事してる…」
「時雨先輩か?」
あの人がかぼちゃが必要…?あ!!
「そういえば、店の前に確かかぼちゃがあったな!!」
「思い出した?前一緒にケーキ食べに行ったときに見たんだよ?」
「でかした蜜柑!!行くそっ!」
「合点だよ!」
「…で、かぼちゃが必要なのか?」
「そうなんす。で、どこで調達したのかなと」
時雨先輩が経営してる喫茶店にたどり着いた俺たちは時雨先輩にかぼちゃの件について相談をしてみる。すると時雨先輩は一度裏に入り…
「ほら、もってけ」
「は?…えーと…」
なんか新しいかぼちゃを持ってきて、俺たちに差し出してきた。…なんでそのデカさのかぼちゃを片手で持ち上げてんの!?
「…いいんですか?お姉さま先輩」
「うん、私がどこからお姉さまになったか分からないが…まぁ、いいさ。遠慮しないでくれよ。活動ならOBの私が協力しないでどうするってさ」
「…なら、ありがたくもらうっす」
そして俺たちはかぼちゃをもらい、学校に引き返す…
「あ、お疲れちゃまー♪」
「…へ?」
学校に帰ってくると、珍客が来ていた。…カオルさんと三笠葵先輩だ。…まぁカオルさんはちょこちょこ来てたからまぁいいんだが、三笠先輩は何でここに…
「…仕方ないだろう、カオルがついてこいって無理矢理なんだから…」
「とんだ災難っすね」
「お前が彼氏なんだからすこしは言ってよ…」
「俺が言って聞くくらいなら誰も苦労しないっすよ」
「…はぁ…」
大きなため息をつく三笠先輩。…ご愁傷さま
「…で、カオルさん何のようっすか?」
「ん?いやぁ~、風の噂で今日はハロウィンだって聞いたからぁ~、なんかイベントがありそうな香りがしたんだよねぇ~?」
何の香りだ。つか、とんだ嗅覚だなおい
「…まぁいいっす。で、阿見津先輩。これが頼まれたかぼちゃとお菓子の類いっす」
「…ありがと?じゃ、皆で飾りつけして、着替えしようか?」
「「はーい」」
そしてショー部+カオルさん&三笠先輩でのハロウィンが幕を開けた…




