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一度は着てみたい、女の子の憧れ…なのか?

「…」


「も、もうちょっとまってねっ、もう決めるからっ」


とある日の放課後、俺は部室で暦先輩とオセロをしていた。…ただ、これはあくまで茶番、らしい。何でも暦先輩いわく


「み、みんなもうすぐ来るから、それまで私が相手だよっ」


…らしい。どうやら俺は今回見る側の部活らしい。…前までも水着の回だったり、ミスコンの回だったりと何かと着替えるネタはあった。果たして今回は何を…


「じゃあ…っ、ここっ」


「じゃあ俺はここっす」


「ああっ!?うぅ~っ、真っ白になっちゃうっ」


ちなみに対決の方は一方的に俺が優位。…まぁ、暦先輩ってあんまし後先考える人じゃないから、こーいうのには向かないんだよな


「うぅ~っ、じゃあ次は…」


…それにしても、今回がそういう回ならなぜ暦先輩だけここに?ブラック状態ならともかく、この状態の暦先輩はおしゃれ好きだったんじゃなかったか…?まぁ、仲間はずれって事はまずないだろうが、俺を待たせるのなら他にも手段があるはずだが…


「じゃあっ、ここっ」


「お、暦先輩にしては考えましたね。じゃあ俺は…ここで」


「あれっ?なら私はここだよっ。これで黒がいっぱいにっ…」


「じゃあ俺は角もらいっす」


「あぁ~っ!?」


…弱い、弱すぎる。蜜柑でももう少し食い下がるぞ頼むから頑張ってくれ、暦先輩!?


そして俺たちが大体決着がついたときだった…


「…た、ただいま戻りました、ご主人様」


「…え~、阿見津先輩?」


「私も居るよ!!」


「わったしも~♪」


「…私も」


部室に入ってきたのはゴシック風のメイド服に身を包んだ阿見津先輩、風、愛羅、ユキだった。…どうりで…


「だから暦先輩は着なかったんすね」


「えっ?」


暦先輩は?を浮かべているが、少し考えればすぐに分かる。着てるメンバーは暦先輩と比べると小柄。…たぶん、同じサイズしか注文しなかったんだろうな。四人の中では一番育ちがいい風はなんかすこしきつそうだ。…ボディラインがすこし、な


「あ、あっつん、あんまり見られると恥ずかしいんだけど…」


「あ、あぁ、悪い」


俺は風から目線を外し、この回の提案者であろう人間に聞く


「…愛羅、なんで急にメイド服なんだ?最近は別にメイドが流行ってる訳じゃないだろうに…」


「そりゃそうだけどね~、女子ってメイド服は一回着てみたいものなのだよ~??」


「…そんなものか??」


「そんなものなのだよ、河内くん!ほらほら、メイドに尽くされちゃいなさいな!?」


「えー…」


俺は愛羅以外の三人を見る。すると阿見津先輩はジュースを、風はポッキーを、ユキはなんか手をワキワキさせてる。…うわー…嫌な予感…


「「ご奉仕します、ご主人様♪」」


「…は、はぁ…」


その日はそのままずっと四人にあれやこれやと世話を焼かれたのだった…



「…う~っ、誰かオセロを強くなるコツ教えてよっ」

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