ラーメンの食し方?
ずるー、ずるるー
「…ふう…」
とある日の放課後、俺は珍しく購買に足を運んでいた。理由は言うまでもなく小腹を満たしにだ。…本来あまり中途半端な時間に物は食べない主義なのだが、今日はなぜかお腹が空いたのだ。それで今カップめんを食べているのだ
「…あ」
「?」
声がしたので振り返ってみると、そこにはユキがいた。…手にはカップめん。ほお、ユキがカップめん…
「…そんなに私がカップめんを食べることが意外?」
「まぁ…な。どっちかっていうとお前は結構渋いお菓子をつまんでるイメージがあるからな」
以前、部で勧めたせんべいなどの渋い系お菓子を好んで食べていたのが印象深いので、自然とそのような感じに想像してしまう。ユキはそんな考えということに怒りを見せていた
「…一応、現代人。これくらい食べる」
「そ、そうか。なんか悪いな」
ずるる~、ずるるる~
会話が途切れ、二人でもくもくラーメンをすする。…気まずい…
「先輩」
「ん?」
すると急にユキが食べる手を止め、俺に話しかけてきた
「…漫画で描かれているようなラーメンの食べ方、できますか?」
うん、質問の意味が全く理解できない
「…あの、滝のように横一列に並んだ麺をすする感じ」
「…あぁ…」
正直文面で説明するのは非常に難しい。なんせ大体その描写はこういう業界では使われな…って、なんの話をしているんだ俺は!?
「あれは正直無理じゃないか?箸の幅をめっちゃ使うし、第一そんなに口は大きくないだろ?さらに言えばあの食い方は間違いなく口が油でべたべたになる。行儀が悪い」
「先輩はできない?」
「できないし、やりたくもないな」
「…」
なんか残念そうな顔を…ってちょい待ち、何が残念なんだろう
「こういう時は汚れ役にやらせたい」
「待て、俺はそんなキャラじゃないぞ!?」
なんかユキの目が怖い。まるで子供にお菓子を見せながら近づくおじさんだ。絶対にやばい。そんなことをやらされたらべたべただ!!
「先輩、かわいい後輩のためにも一口」
「落ち着けユキ、いったん落着け、箸をおけ。そして俺の話をよく聞け」
「先輩が汚れる。それもまた、一興」
ユキは自分のラーメンを手に取り、じりじり詰め寄ってくる。…や、やばい!?
「おっつかれでーす!…って、何してるのゆっきー?」
「!?」
こんな都合がよく真昼さんが登場ですよ。そして脳裏をかける悪の思考。…これだ
「ゆ、ユキ。ちょっといいか?」
「?」
真昼に呼び止められ正気に戻っているユキを呼ぶ。そして耳打ち
「…汚れ役というより、わんぱくな真昼にやらせるのが無難じゃないか?事情を話せば間違いなくやってくれるぞ?」
「…確かに」
ユキはどうやら目標を変えたらしい。ユキはカップめんを持ちながら近づき、尋ねる
「真昼、おなかすいた?」
「え?まぁ…空いてないわけじゃないけど、どうしたの?」
「このカップめんを漫画のように滝の様に食べて」
「…え?どういうこと?」
ユキはかくかくしかじかと真昼に事情を説明する。すると真昼は笑顔で
「やったるよー!」
といい…漫画に描いたような豪快な食べ方を披露した。…口周りはべたべたですがね




