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勝負!⑦…希望高校体育大会!…ラストだっ!

最終種目を控えての得点と順位

一位 3‐A 52点

二位 2‐B 50点

三位 2‐C 38点

四位 3‐B 36点

五位 1‐A 34点

六位 3‐C 23点

七位 1‐C 18点

八位 1‐B 13点

九位 2‐A 8点


‐クラス対抗選抜リレー‐


とうとう最後の種目で目玉が来た、リレーだ。…これで優勝が決まるんだな。各クラスの総得点的に優勝可能なクラスこそ5クラスあるが、現実的にはうちと、後総合一位の3‐Aの2クラスだけとなっている


「…どしたネ、アツシ?」


「先輩、食べ過ぎて胃もたれですか~?」


「…別に」


「そんなに怖い顔をするなよ君…」


俺は第三走者として2‐Aのアリス、1‐Cの真昼と話をしていた。まずは予選として、うちは3‐B、2‐A、1‐Cと戦わなくてはならない。そして二位に入らなければ決勝には進めないのだ。…というのに、こいつらは気楽そうだ。無理もないがな


「とりあえず先輩はここは通過点ですよねー?」


「あぁ。他のクラスには悪いが俺達もこれだけの成績をあげちまったからな、やるしかないさ」


「でも意外ネ!アツシのクラス、そんなにやる気マックスだったヨ!?」


「いや、そんな事は無かった気がするんだが…」


…根本的にうちのクラスはお祭り気質が強いだけな気がする


「あ、始まるみたいですよ!」


すると、スタート地点では1走目の奴等…うちのクラスは風が用意していた。うちのクラスの順番は玲羅→憐香→俺→数村と繋がる。…始まる…


予選の号砲が鳴ると同時に各クラススタート。…玲羅は頭1つ抜けた速さで憐香にバトンを渡す。そしてトップを守ったまま俺はバトンを受け、リードを広げ数村へ。そして数村は最後の方は流すような形でゴール。…予選をトップで通過だ。その後残りの5クラスでの予選は3‐Aも順当に通過。天王山だ…


そしてとうとう決勝。出場するクラスは

2‐B、2‐A、3‐A、3‐C、1‐A

の5クラスになった。…俺達が抜くのは1つ、3‐Aだ!!順番は予選の時とは違い、俺→憐香→玲羅→数村の順番になった。…嫌な緊張感の中でスタートラインに立つ。…頼む…


「位置について…よーい…スタート!!」


そして号砲が鳴った。…走る、走る。…力の限り、悔いの無いようにっ!!


「頼むぞっ、憐香ぁっ!!」


「任されましたわっ!!」


俺はミス無くバトンを憐香に渡す。ただ、3‐Aとは差は無く、憐香は抜かれてしまう。ただ、まだ分からない!!


そして第3走の玲羅にバトンがつながる。…だが…


「…っぁっ…!?」


「「!!!」」


玲羅が、転んだのだ。つまづいた様には見えなかったが、派手に転んだ。…立ち上がろうとしてるが…


「玲羅っ!!?」


クラスの皆が駆け寄る。玲羅を取り囲むように皆が集まった


「玲羅ちゃん!?玲羅ちゃんっ!!」


愛羅が傍で肩を貸す仕草を見せるが、玲羅はそれを拒否した。足をみるとすりむいて血だらけ。それにその怪我以上の何かがあるのか、足に全く力が入っていないようだ


「…っ…ぐ…。姉さん…私…」


「その足じゃ無理だよっ!!棄権しよ?皆も分かってくれるよねっ?」


愛羅の呼び掛けに皆がうなずく。そりゃあそうだ、怪我してまで勝ちたい訳じゃない。現に今動こうとしても競技は終わっているのだからな


「…でも…ここまで来たのに…」


玲羅の瞳からは涙がこぼれ落ちる。それは痛みからか、それとも悔しさからか…


「…棄権しよ?もうそれ以上は無理だから…」


「…」


そのまま玲羅は保健委員の持ってきた担架に乗せられ、愛羅たちクラスメイト数名と一緒に病院へ。競技はアクシデントこそあったが3‐Aが最後は制し優勝。総合得点も3‐Aの優勝で締め括られたのだった…



「…河内くんっ?」


「…何してるんですか?」


「…」


体育大会が終わった後のグラウンド。俺はそれを見つめるようにして座っていると後ろから声が聞こえてきた。振り向いてみるとそこには阿見津先輩と暦先輩が来ていた


「…なんすか」


「それはこっちが聞きたいよっ」


「…こんな所でただ座ってたら、疑問に思うよ?」


「…いや、少し疑問になりましてね。…なんで玲羅はあそこまで棄権を渋ったのか、と…」


「…あ~…」


俺の疑問に二人も首を傾げている。…ま、考え方は人それぞれだろうからな…


「…あの子、ショー部にはいって日が浅いけど、皆で物事をやるって楽しさを分かってくれたんじゃないかな?…前、愛羅さんからも聞いたけど玲羅さんは昔は人と話をすることさえもいやがってたって聞いたから…」


「…へぇ…」


その割りには俺にはすんなり話しかけてきたよな…


「悔しかったと思うよっ?皆でここまで来たのに、自分がそれを終わらせたって思っちゃうだろうからっ」


暦先輩も自分の意見を口にする。…でも、ならあの涙は悔しさだったのか…


「…近々、ショー部のメンバーで見舞いでもしますか?」


「…いいね?あの様子じゃすぐには学校はこれなさそうだし…」


そして俺はもう少しこの場にとどまり、阿見津先輩、暦先輩と共にこの景色を眺めた。この二人は今年卒業でまた違う思いで見ていたに違いない。…でも、それだけ楽しかった、んだな

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