勝負!⑦…希望高校体育大会!…午前の部!
「…えー、それでは、希望高校体育祭を始めたいと思います」
「…」
決起集会から次の日、とうとう体育大会が始まった。俺達のクラスは誰も欠席することはなく迎えることが出来た。…見た感じ、他のクラスの主力も欠席者は居ないようだな。…ま、そんな事期待もしてないがな
「頑張ろーね、あっつん!」
「期待してますよ、河内くん?」
「よっしゃぁぁぁぁ!!行くぞお前達ぃぃい!」
…俺達のクラスのテンションの上がり方、なんかおかしいぞ?そこまで盛り上がる所じゃねぇような気がするんだが…
「…ま、他のクラスも同じような感じだから良いか?」
とりあえず…競技開始…
‐玉入れ‐
「いきまーす!!」
「い、いたたっ!?風!!お前狙いがちがっ!?」
「いや、ちゃんとかごを狙ったはずなんだけど…」
風が狙う玉はなぜかかごを避けて全部味方に当たる。…どういうシステムだよ
「…どうだ、憐香」
「どうもこうも…見たら一目瞭然ですわ。うちのクラスはまるではいって無い、そして3年の統率力はすごいですわね」
憐香と共に戦況を見る俺。今回の競技は俺の出番は無く、クラステントで待機していた。…状況は最悪、風の玉が味方の頭に直撃し、玉入れになってない。他のクラスといえば、3年Aクラスがトップを快走し、それを他の3年のクラスが追う展開、1、2年は水を開けられる展開となっている。…さすが最後の体育祭だけあって士気が高いな
「…皆、かごの端を狙って。そしたら入れやすいから…」
「おう、分かったぜ阿見津!皆!!軍師に続けーっ!!」
「「おーっ!!」」
「…軍師になってる…」
阿見津先輩の指示に従いたまをどんどん入れていく。…くそ…
玉入れ時点での結果
一位 3‐A 10点
二位 3‐C 8点
三位 2‐C 6点
四位 3‐B 4点
五位 1‐C 2点
六位~九位
2‐A、1‐A、2‐B、1‐B 1点
(点数は競技により得たポイント)
‐綱引き‐
「皆~?私が応援するから頑張って~♪」
「「OK、花園嬢!!」」
「負けるんじゃないよー、私の為に!!」
「「はいよ、かいちょ!!」」
次は綱引きだ。ここでも俺の出番は無い。今は3‐B対3‐Cの戦いだ。…軍配は3‐Cに上がる。ここでもやはり士気が高い3年が有利。だが…
「だぁぁぁらっしゃぁぁ!!」
「ちょぉーっ!」
「う、うぁっ!?」
我らが2‐Bも大健闘。1‐A、3‐C、1‐Bと倒し、決勝戦は3‐Aになった
「手加減はするなよ、野郎共!!」
「「おおっ!!」」
「…」
暦先輩が率いる屈強な人たちの怒号が響き、それにたじろぐ俺達のクラス。…こりゃ負けたな
「まだだよ!!私たち2‐B、意地を見せるんだよーっ!」
「「り、了解っ!」」
委員長の声になんとか返すクラスメート、だが…
「スタート!!」
「そりゃぁぁあっ!!」
「「うわぁぁぁっ!?」」
…やはり勝てるはずも無く、あっさり3‐Aに負けたのだった
綱引きの順位と合計得点
一位 3‐A 20点
二位 2‐B 9点
三位 1‐B 7点
四位 2‐C 10点
五位 3‐C 10点
六位~九位
1‐A2点、3‐B5点、2‐A2点、1‐C3点
‐大玉転がし‐
名の通り大玉を押してゴールを目指す競技だ
「…」
これも出ない。…決してハブられた訳じゃないからな!!
「頼むぞ、玲羅、愛羅、健」
「まっかせー♪」
「…合点承知の助」
「あぁ、任せろ」
この競技には玲羅、愛羅、それにウチのクラスのイケメン、数村 健太郎が出る。この三人は普段から仲がいいらしいから、期待していいかもな
そして各クラス、玉を転がしていく。中には
「きゃうっ!?」
「あぁっ、蜜柑ちゃんが玉の下敷きにぃっ」
蜜柑が玉の下敷きになってたり
「にゃーっ!!」
「こ、こら実季!!玉で遊ぶなぁ!」
猫原が玉でじゃれて進まなかったり
「「キック、オフ!!」」
と、気合いを入れたサッカー部三人が大玉にけりを入れて…
「「ぐぁぁぁっ!?」」
「な、何をやってんだよお前らっ」
なんか足が変な方向に曲がってたり…ハプニングがちらほら出ていた。俺達のクラスは無事にゴールし上位に入った。3‐Aは暦先輩を温存したからか、かなり遅かった。…余裕なんだな
大玉転がしの順位と得点
一位 3‐B 15点
二位 1‐A 10点
三位 2‐B 15点
四位 3‐A 24点
五位 3‐C 12点
六位~九位
2‐A3点、1‐B8点、2‐C11点、1‐C4点
‐ムカデ競争‐
段ボールを横に細長く繋げたやつに二人入り、ゴールまでのタイムを競うやつだ。これには2‐Bからは俺と玲羅が出る。俺達はうつ伏せに段ボールの中に入る。…せまい
「…けして、私は太ってません。だからそんなに場所もとってません」
「?別に俺は何も言ってないが…」
「…いや、言いました。…地の文で」
「そこは読むなっ!?」
そして競技が始まる。俺達は息を合わせて着実に進んでいく
「はっ、ほっ」
「…」
「…よくも、まぁそんなに、涼しい顔出来るなぁっ」
「…これでも、つらいです」
「…」
本当に顔に出ないんだな
そして俺達は無事にゴール。タイムは3位だ
「…まぁ、いいとこか」
「ですね」
一位は1‐C。蜜柑がこれに出てたみたいだが、まぁすごかった。聞いた話では、段ボールの中でパートナーと一緒に転がり、キャタピラのようにしてすごい勢いでゴールしたらしい。…おかげで目が回って今は保健室送りだそうな。まさか中の奴等が回転するとはな…蜜柑らしい
ムカデ競争の順位と得点
一位 1‐C 14点
二位 3‐A 32点
三位 2‐B 21点
四位 3‐C 16点
五位 1‐A 12点
六位~九位
3‐B16点、2‐C12点、2‐A4点、1‐B9点
‐障害物競争‐
これが午前中最後の競技になる。障害物の内容は①グルグルバット10回転②平均台通過③ネット潜り④あめ玉すくい⑤50M走の順らしい。…え?なんか以前ラジオで言ってた内容と違うって?…大人の事情だ笑
「「頑張ってー、憐香ちゃーん!!」」
「…わ、分かりましたわよ。ビシッと一位を掴んできますわ!」
これもタイム順で得点が入る。…はてさて、どうなる事やら…憐香は気乗りしてないし、第一あまり運動も得意じゃないはずだからなぁ…不安しかない…
「では、位置について、よーい…スタート」
そして審判の合図でとうとう始まった。まずはバット10回転…
「これくらいなら簡単ですわね」
憐香はバットを持ち、そして…
「こうで、よろしいかしらーっ!?」
「「違うっ!!」」
…うわぉ、バットを振り回し出しましたよ。確かにバットはぐるぐるしてますけどっ!!
とりあえず、クラスメイトの助言で時間をロスしながらも軌道を修正、なんとか10回まわっ…
「め、めが回りましたわ…少し休憩に…」
「「ならんわっ!?」」
なんか座り込んじゃいましたよ!?進んで!?頼むから進んでーっ!?
とりあえずクラスメイトの説得と、時間のロスのおかげでなんとか立ち上がる憐香、次は平均台だ
「これを渡るんですの?簡単すぎやしませんこと?」
そういいスイスイ渡る憐香。…まぁ、本来はグルグルして目が回ってる状態だから難しいのであって、今の憐香なら簡単に決まってるんだけどな
そして次はネットくぐ…
「潜るの面倒くさいですわ、服も汚れますし…草影!執事を動員してこのネットを持ち上げなさい。私が悠々とおれるように!」
えー!?なんか憐香がそんな事言ったら空から奏夢さんと付き人みたいな人がパラシュートで降りてきて、ネットを持ち上げちゃったよ!?それは反則だろ!?それに奏夢さん、居たのか!?なんつー、大道寺家クオリティ!!
まぁ、周囲を驚かせながらネットを越えていく憐香、次はあめ玉すくいだ
「…これは手を使ってはいけませんの?」
「当たり前ですが」
あ、なんか審判の人に怒られてる。多分手ですくって良いか聞いたんだな。…それじゃ成り立たないでしょうに
「なら…草影!この中のあめを私が汚れないように見つけ出しなさい!!」
「…」
今度は奏夢さんに応援か。またずるい手を…。奏夢さんは仕方ない、と言うようにため息をつき、そして飴と小麦粉が入った箱を持ち上げ…って、え?
「はい」
「んばふっ!?」
「「えぇぇぇえ!?」」
えー!?なんかその箱をパイ投げの要領で憐香の顔に被せた!?投げた!?叩きつけた!?…その箱をどけると、憐香の顔は真っ白に。…中々無い光景で、なんとなくほほえましいような気がする。…まぁ、ケンカは始まっちゃいましたが
そしてケンカも収まり、後は50Mを駆け抜ける憐香。…当然タイムは一番下。あんだけズルしてこれかよ…
障害物競争の順位と得点
一位 3‐A 42点
二位 3‐B 24点
三位 2‐C 18点
四位 3‐C 20点
五位 1‐A 14点
六位~九位
1‐C15点、2‐A5点、1‐B10点、2‐B22点
…午後の部へ続くっ!!




