…あ、忘れてた
「…ぐう…」
とある日の昼。俺は机に突っ伏していた。…本来なら昼飯を食うのだが、実は今金欠で俺の食費を削っているのだった。そこに…
「どうしたヨアツシ?元気ない?」
アリスがやって来た。手にはパンを二つ持っている。…うぅ…
「…悪い、アリス。…そのパン1つくれないか?」
「これカ?別にオーケーだけド…どうしたネ?」
アリスはためらわずに俺にパンをくれる。それを俺は口に運びながら答える
「いやな、ちょっと最近やることがあってそれをやってたら金が無くなってな…」
「何してるネ?」
「…ま、後に分かるだろうから言ってもいいか…。実は近々ショー部のOBが来るんだ」
「カオルとヒトミね?」
「あぁ。そしてお前が帰国中に実は1つショー部でやってみないかって話になったんだ。…野菜はスティックにすると何でもうまいのかっていう実験さ」
「…野菜スティック?ワタシあんまり食べたことないヨ?」
アリスは不思議そうな顔で聞いてくる。…まぁ、食べない人は食べないよな
「地味にうまいんだぞ?マヨネーズとかにつけて食べるものなんだが、それがまたうまいんだ」
「オウ?なんかそれは面白そうネ?」
アリスはなんか興味を示してくれた。…面白いって捉え方はなんか間違っているような気がするんだが…
「で、今日の放課後真昼と一緒に時雨先輩の所に試作品を食べに行くんだが…来るか?」
「行くヨ!食べるは楽しいネ!!部活も楽しいネ!」
アリスは俺の誘いに乗ってきた。…簡単だな…
そして放課後、俺は真昼とアリスを連れて時雨先輩が働く喫茶店へ足を運んだ…
「…お、来たか河内。それにアリスと…讃岐、だったか?」
「は、はいっ!」
「お久しぶりネ!」
「ご無沙汰してます、時雨先輩」
喫茶店シグレイ、この中で俺たちはここの店長…昨年までショー部に居た時雨先輩が出迎えてくれた。社会人になっても相変わらずラフな雰囲気の時雨先輩…カオルさんもそうだけど、本当に変わらないな、この人たちは…
「じゃ、早速持ってくるぞ。…と、その前に注意だ。一応スティックにはしたが、野菜そのものをスティック状に固めたもの、と捉えないと多分食えないぞ」
「?…はぁ…」
時雨先輩は俺たちに釘をさすと、厨房に入っていく。…すると、アリスが俺の肩を叩いてきた
「?どうした?」
「よく考えたら、キャベツとかトマトとか、スティックにならないヨ?ヒトミ、どうやったネ?」
「あー…確かに…」
そういわれたらそうだ。俺は時雨先輩になんでもいいてきな発言をした気がするんだが…
「…確かに分からないな。果たしてどうしたもんか…」
「単純に考えると、小麦粉とかですかね?」
「あー…確かにな。でもそれじゃスティックというよりパンになる気がするんだが…」
「…ですよねー…」
三人が冷や汗をかく。果たして、どのようなものが出てくるか…!?




