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描かれる物語②…阿見津×暦

「…おはようございます…って、あれ?」


「あ、弓佳っ?。…これっ」


…とある日の放課後。私は一人で部室に来てみると、部室には居都留が一人で居たよ。…手には、赤と黒色の本を抱えていたよ


「…その本は?」


「う~んっ…説明するのが難しいんだけどっ、なんか知らないうちに私の手元にあってっ…なんかっ、多分弓佳に渡さなきゃならなくてっ…はいっ」


そして居都留からその本を手渡されます。…あれ、本の中身が白紙…?


「居都留、これ白紙って…あれ?居都留?」


その事を聞こうとしたんだけど…いつのまにやら居都留は居なくなっていた。…どうしたらいいんだろ…


「…あれ、居都留からメール?」


そこで急に居都留からメールが入ったの。…えーと…「本の内容は弓佳が書いてねっ」…?どういう事なんだろ…


「…まぁ、いいかな…?とりあえず…何かを書かなきゃダメなのかな…?…じゃあ…」


…そして私はとりあえずこの本にあの事を書くことにした…



「…貴女がっ、阿見津…弓佳さんっ?」


「…?……」


私が2年に進級してすぐに、この子…暦居都留は話しかけてきたの。このころの私はまだ中学時代のいじめの影響で声が出なかったの。そのせいで全く友達も居なくて、クラス替えした今年も改善されずにいたの


「…私もっ、お一人様なのっ」


「…?」


彼女は随分懸命に話しかけてくる。…希望高校に入ってから初めてこんなに話しかけてくる人に出会って、私は正直困っていた


『はじめまして、阿見津弓佳です』


「あ、はいっ。私は暦居都留っていいますっ」


私は携帯の画面に文章を打ち込んで会話をするけど、居都留はそんな事を微塵も気にすることなく話してくれたの


『なんで、話しかけてくれるの?私、声が出ないのに…』


「だってっ、友達、欲しいじゃないですかっ。でも私っ、色々癖あって友達出来なくてっ…新しいクラスの子なら私を受け入れてくれるかなってっ」


『…私以外の子の方が明るいし、いいと思いますよ?』


「私は貴女と友達になりたいのっ。…だめっ?」


必死になって聞いてくる居都留。…これが、私たちの出会いでした。そしてある日、私は居都留の家に招待されたの…


「…入ってっ」


『…随分和だね?』


居都留の家はすごく和だった。畳のお座敷に招かれた私はとりあえず座布団に座る。居都留はテーブルを挟んだ向かいに座った


「…あのねっ、実は、弓佳に知ってほしいことがあるのっ」


『私に?』


「うんっ、弓佳になら教えてもいいかなって思ってっ。…引かないでね?」


『?大丈夫だと思うけど…』


…なんか居都留が不安そうに聞いてくる。…その時の私はそんなにびっくりするような事ではないだろうと思ってたんだけど…


「じゃ、じゃあっ…。皆!出ろ!!」


「「オス、お嬢!!」」


「!?」


なんか別の部屋から沢山の黒服の人が現れた。…え!?


「実はアタシ、組長なんだ!!」


『なんか口調も変わってる!?』


…そして、女子高生が、組長?すごい驚きだよね…


「…ダチには隠し事をしたくなくてな。…弓佳、それでもアタシと友達で居てくれるか?」


強い目付きだけど、不安そうな表情を見せる居都留。でも私は、それが嬉しかった。…こんなに素を出してくれて、嬉しかった。そして、私は…


「…うん…私…は、居都留…の、友…だち、だ、よ?」


…声を、絞り出したの。初めて出来た、最高の友達の為に…


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