本当に無計画だよなぁ…/いくよっ、シスターズッ!!
「……」
「さぁ、別荘に向けてしゅっぱぁつ♪」
カオルさんの親が放った一言により、俺たちは何故か二人で桜家が持つ別荘に行くことになった。…全く、意味が全く分からなくて困る…
「あっちゅん、何か考え事でもしてるのぉ?」
「…カオルさんは抵抗ないんすか?まだ二人とも学生なのに、二人で旅行なんか…」
「ん~、私は全然気にしないけどなぁ~?」
「…」
カオルさんはいつもと変わらずの調子だ。…まぁ、二人きりってのは今までに数回あった。二人で寝たこともあった。…だが、それとこれとでは話が違う。…今は、カップルなんだ。その…なんと言うか、少しは…考えちゃう、よなぁ…
「あっちゅーん!行くよぉ~?」
「あ、は、はいっ!」
色々考える俺を余所にカオルさんは送迎の車に乗る。俺も追うようにして乗り、俺たちは別荘に向かった…
「ん~っ、風が気持ちいい~♪」
「…本当に来たのか…」
俺たちは別荘に着くと、とりあえず寝床に荷物を置く。初めは当たり前のようにこっちの部屋にカオルさんは荷物をおこうとしてたが、さすがに勘弁してもらった。…時雨先輩が居ないと、ノーガードじゃねぇか…
「とりあえずぅ…夕飯の支度をしよっかぁ?」
「…もうそんな時間なんすね」
緊張してて分からなかったが、既に時計は夕方の5時をとっくの前に過ぎていた。…余裕ありすぎだろ、カオルさん…
「分かりました。なら俺が…」
「ちょっと待ってぇ?私も手伝っていぃ?」
「え?でもあぶな…」
「手伝って、いい?」
「う」
…カオルさんの上から目線でのおねだり攻撃!河内淳は致命的な一撃!!…ちくしょう!断れない!!可愛い!!ちくしょう!!!
「わ、分かりました。じゃあ頼みます」
「うん!頑張るよぉ?♪」
そして二人での夕食作りが始まった…
一方そのころ、河内家
「…暇だなぁ…」
河内蜜柑は一人家で留守番をしていた。兄の言うことは素直に聞く蜜柑。とりあえず居間でラノベを読んでいると、チャイムが鳴った
「…誰だろう?」
とりあえず勧誘とかだったら断ろう、そう思い蜜柑は玄関に向かい、ドアを開けると…
「…こんにちは、蜜柑」
「あれ、コハルちゃん?どうしてここに?」
桜コハルがいた。コハルは丁寧にお辞儀をすると、早速話を始めた
「蜜柑、今日は暇ですか?」
「え?まぁ、今日はおにいちゃんもいないし、暇だよ?そういえば、コハルちゃんのおねえちゃんと出掛けたんだっけ?」
「はい。…その事でなんですが…」
「?どうかしたの?」
蜜柑が首を傾げる中、コハルは切り出す
「淳さんとお姉さまはカップルですが…果たして、健全なお付き合いをしているかどうか…気になりませんか?」
「…まぁ、気にならない訳じゃあないよ?でも聞いても教えてくんないし…」
「そこで、です。…私たちで偵察に行きませんか?あの二人が過ちを犯さないように…」
どうやらコハルは二人が心配らしい。その話を聞いた蜜柑は目を輝かせて答える
「いいねっ!!なんかスパイごっこみたいなっ!」
「…スパイとは違う気がしますが…」
「いいね!行こうよコハルちゃん!!おにいちゃんが悪さをしないように!!」
「…は、はぁ…。ずいぶん淳さんは信用がないみたいですね…」
「行くよ、シスターズ!!おにいちゃんの魔の手からカオルさんを守るんだ!おーっ!」
「お、おー…」
蜜柑が拳を突き上げるのに合わせてコハルも仕方なく拳をあげる。そうして二人も別荘に向かうのであった…




