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!?

「…ふう、着いた、っと…」


とある日の放課後、俺はいつも通り部室に…行かなかった(笑)


今、俺は桜家の前に来ていた。簡単に言えば遊びに来たのだ。最近はこうして時々部活を休んではカオルさんの家に迎えられているのだ。…俺とカオルさんの関係はもう部活公認だからな、こうなるのも仕方ないのさ


俺はいつも通りにインターホンを押し、応答を待つ。するといつものように…


「どちら様でしょうか」


と、無表情なメイドが家から出てきた。…この人は誰だって?そういや今まで話したこと無かったっけな。…この人は牡丹(ぼたん) 楠葉(くずは)さん。桜家の唯一のメイドさんだ。…とは言っても、牡丹さん皆が想像するメイドとは違う気がする。なんて言うか…


「…えーと、河内淳様ですね」


「あ、は、はい。そうっすけど…」


「お嬢様達は客室にいらっしゃるかと思いますので、ご自由にお進みくださいませ。…もう慣れたでしょうから、道案内は不要ですよね?」


「…はい」


愛想がない。欠片もない。ツンしかない。…なんか泣けてくる。相手にそのつもりがなくても、なんか嫌われてる気分…


気を取り直し、桜家にはいる。さすが桜財閥の当主の家だけあって超がつく豪邸だ。とにかく廊下、廊下、廊下…


「…毎回思うが、ここは巨大迷路かって…」


果たしてここの住民は、どこに何があるかをきちんと把握してるのか…?


そんな事はさておき、とりあえず客室の前にたどり着く。…牡丹さんの話だとここにいるはずなんだが…


「…やけに静かだな」


不思議に思いながらもドアをノック。…反応なし


「…?」


ノブを捻ってみると、意外と普通に開いた…って、まぁ民家だから普通か…


とりあえずノックはしたので、中に入ってみる。するとどうだろう。ソファーがここに4つあるんだが…ひとつのソファーに一人ずつ横になり、昼寝をしていた。…和やか…


「…じゃねぇよ!!呼んでおいてなんで寝てんだよ、カオルさん!」


思わず突っ込んでしまった。…とりあえず、俺は一度牡丹さんを探しに部屋を出る…


…はい、迷子になりましたよー(笑)


正直、そこまで沢山この家を歩き回ってた訳ではなかったから、ここがどこか分からなくなった。…参ったな…


「…あら、淳さん。なんでこんなとこに?」


「…?コハルか?」


すると横の部屋からコハルが出てきた。どうやらここはコハルの部屋の前だったらしい。…それが分かっても、正直意味はないんだが…


「…もしかして、迷子になりましたか?」


「ご名答」


…一瞬で見抜かれたな。まぁ、分かってもらえたなら助かるな


「…姉さんが寝てるのですか?」


とりあえず俺は経緯を話す。するとコハルはため息をついた


「…全く、ルーズな所は未だに治りませんわね…」


「そんな訳だ。悪いが起こしてもらえるか?」


「はい、分かりました」


そして俺はコハルの後についで客室へ戻る…



「…分かりましたか、姉さん。自分で呼んだんですから、それくらいの事はちゃんとしてください」


「ごめんよぉ…」


「…すまんな、河内君。私たちまで寝てしまうとは…」


「ごめんね~?」


「…まぁ、別にいいっすよ」


とりあえずコハルに家族をおこしてもらい、コハルの説教タイムが少し入った。…この家の力関係はコハルが一番上なんだな…


「…で、とりあえず俺をよんだ理由はなんなんすかね」


俺が本題を切り出す。そもそもなんで俺がこの場に呼ばれてるのか分からないからな。遊ぶだけなら別に親が今同席する必要ないし…


「え、えーと…」


「その話は私から言おう」


なんかカオルさんの歯切れが悪い。それを見てお父さんが代わりにその事を伝えてくれたんだが…


「河内君。カオルと二人で旅行に行ってきなさい」


「…」


……



「はぁぁぁああっ!?」

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