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俺は…俺たちは…知らない!!

「…暴力団の、組長?」


「…っ!!」


…衝撃だった。…まさか、組長って…予想の斜め上どころか真上じゃねぇか…


「…貴様…よくも…!!」


暦先輩の目から涙は消え、表情は鬼だ。なんとなく真っ黒いオーラが見える気がする。…俺たちに知られたく無かったんだろう


「嬢、これで彼らも後は退けません。御劔嬢の正体を知れば、彼らも嬢から離れます。…嬢の味方は私たちだけなのです」


「…そこまでして、私の生活をぶち壊したいのか、貴様ぁ!!」


暦先輩…もとい、巽先輩は男を突き飛ばす。男は壁に叩きつけられるが、表情1つ変えない。…


「さぁ、坊主。怖いだろう、引いただろう。…ここで死ぬのが楽だと思わないか?」


そして再び銃を取る。…まだ弾は装填されてないな


「…申し訳ないっすね、俺はアンタが言う巽御劔って人は知らないっすよ?」


「…は?」


「…?」


二人揃って目を見開いてる。…面食らったな。後少しだ。後少し…


「悪いっすね。俺の知人にそんな人間は居ないですし、うちの部員にも存在しないんす。居るのは暦居都留って言う二重人格の女の子だけっす」


「…もう一度同じ説明をしなきゃ分からんのか、坊主」


「…河内…」


…完全に意識がこっちに向いてる。準備は整ったらしい。…よし


「だからここに居る方は坊主が知る暦居都留ではなく…」


「その説明、聞き飽きたっすよ。…暦先輩、いや、巽先輩」


「…なんだ、河内」


…口調はブラック。要するにこれが本来の姿、巽御劔。…だけど、俺は…、いや、俺たちは…


「…ショー部の勝負をします。勝利条件は俺たちの生還、そして…暦居都留先輩の奪還、救出っす」


「…?お前、何を言って…」


「では、始めます!ショー部の…」


男が疑う眼差しを俺に向けたまま、俺は手を高くあげ…それを前に向ける


「勝負!!」


「「さぁーっ!!」」


「!?」


俺の手を前に向ける合図で夜羽姉妹がタックルを男にかます。…さすがに二人のタックルを簡単には止められなかったのか、少しよろめく


「っく…生きては帰さぬ!」


銃に弾が込められる。…させるか!


「後ろだぁぁ!!」


「ふんっ!」


俺が飛び込み銃を持つ手に掴みかかる。…一発目が放たれる。…床に着弾、外れだ!


「くっ!」


「今っす!!」


「「了解!!」」


その隙に夜羽姉妹は離れ、次に風と憐香が暦先輩の手を引き、部室の出口へ急ぐ


「…お前たち…」


「暦先輩は暦先輩です!何があったか分かりませんが、困ったときはお互い様ですよ!」


「こんな勝負もありですわね。何だか知りませんが、女性に手をあげるなら容赦は要りませんわよ、淳」


「っつ…離せ坊主!!」


「くうっ!!」


銃の奪い合いの中2発目が放たれる。今度は天井に着弾。はずれ。…ちくしょう、まさか先公は無視か!?まぁ、頼る気はさらさら無いがっ…


「阿見津先輩!!蜜柑!!コハル!!」


「…友達の危機、ショー部は見捨てない!」


「お兄ちゃんに続くよ、シスターズっ!!」


「…二人しか居ないですよね。…まぁ、乗りますけどっ!!」


「ぬうっ!?」


3人が真っ白い粉の入った袋を俺と男にぶつける。…石灰か。…まさか、こんなもん準備してるとは…


「…河内君、居都留が来たよ!」


「そのまま一丸となって進んでください!!黒服は夜羽姉妹が突き飛ばす!他の奴にも容赦すんな!!絶対うちの部の仲間…暦居都留を逃がすんだっ!!」


「「おぉーっ!!」」


「…!!」


俺たちの言葉で、暦先輩の目には再び涙が。…その涙の意図は分からないが…今は!!


「…坊主…!!」


皆が部室から離れ、部室には真っ白粉まみれの俺と男が銃を奪い合ってる。…まだ弾はあるはずだ、油断出来ない…


「…悪いな…これがうちの部のやり方なんだよっ…!!」


「…ふん」


「!?うぉっ!?」


すると急に銃が手放され、俺はその反動で倒れる。すぐたて直し、俺は部室の出口を塞ぐ。…ここを通すわけには行かない。銃は今ので壁にある机の下、取りに行けば俺に背中を見せることになる。…なら、多分腕力で来る…


「…自己紹介がまだだったな、坊主。俺は巽組の最高幹部、横山(よこやま) 龍三(りゅうぞう)だ。この俺を…いや、巽組を敵に回して生きて行けると思うか?」


「…暦先輩が組長ならな。あの人なら止められる筈だろな」


「…まぁな。だが、俺は止まらない。御劔嬢には私たちに道を示していただきたいのだ。巽組の為に」


「…」


…しばらく振りに、本気で頭に来た


「…何が組の為だ。たかが18の女の子に重荷背負わすなよ。お前らで勝手にやれ。だから暦先輩は俺たちについてきた。…あの時、俺らを振り払えた筈だからな」


「…どうやら、普通の男じゃないらしいな」


「平凡な男子生徒だ。勝手にランクアップすんな」


「だが…俺は押しとおる!」


「っつ!!」


すると横山は近くの机を片手で持ち上げる


「そぉいっ!!」


「あぶっ!?」


それを投げてきた。俺はかろうじてよけるが…、額には銃が突きつけられる。…机を引っ張る時に取ったか…


「…」


「その顔だと、もう増援は無いんだろう。俺の勝ちだ」


「…俺は、負けられないんだよ。ここはショー部。何事も最後まで諦めないんだよ…」


「空元気はよせ。…学校で人を殺すとは、巽組の汚点になるが…死人に口なしだ。恨むな」


「…」


万策…尽きたか…


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