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ぴろんぴろんっっっ!!ぴろんぴろんっっっ!!

挿絵(By みてみん)

『緊急ポジハメ速報です!緊急ポジハメ速報です!強い横浜に注意してください。強い横浜に注意してください。なおこの警報によるDB.スターマンの減量苦…』


そんなに警報出さなくても、、とおもっちゃったララモエラーです。ぺこっ。でも、警報を出さざるを得ないよなあ、、勝ってるんだし。


あー、昨日の続きですね。演奏家による解釈のほうが間違ってるとかいうやつです。はい。


楽譜通りにひいちゃうと、すぐ終わっちゃう、だから引き延ばそうじゃないかという考えですよね。


こういうことは作曲家は考えませんが、演奏家はやはり考えるようです。


それはわかりますよ。


でも。


「なんで遅くするのか」ってことはわからないのです。古楽連中は大概が速くするのに。


昨日出てきましたシェルヘン先生はですね、結構面白い音源もありまして、その中に「バッハ ミサロ短調」があります。


後半から聞いてみてください。1950年の録音です。


。。


どうです?シェルヘン先生の努力にもかかわらず、ララモエラーは笑いが止まりません。Anton Dermotaさんの「くれーーーーーーーーどーーーーーーーーー」。あーはっはっはぅはぅはぅ!!!腹がよじれる。


なんで笑ってしまったのかというと(まだ顔が笑っている)、これシェルヘン先生はテンポ設定を間違えてしまい、4分の8拍子を、倍も遅い速度で演奏しちゃってるんですよね。1959年版は、まずいと感じたのか、ちょっと速いです。


古楽の時代はすべて相対テンポなので、こういう記譜法はインクの節約のためにやっているだけで、ほんとはもっと速い、ということが判明したのは1990年代の話です。LINNから出ている録音は正確なテンポ設定です。


シェルヘン先生は証拠や作曲家の肉声に接した近現代は抜群の冴えなのですが、演奏風習が完全にどっかいっちゃった時代のバッハやベートーヴェンの音楽の解釈は、妙な結果になってしまいました。


ケーゲル先生のロ短調ミサもここまでではありませんが、似たようなものです。なんせモダン楽器ですから。それに旧東ドイツの窮乏生活を反映して調律もあってない。


最近の古楽演奏は、当時の調律とテンポに合わせろ、という考証から、快速に演奏されております。


でー。


なんで時代が下ると遅くなるのかということです。


これ、わからないんですよね。


まだゴロヴァノフ先生がボリショイ劇場のオーケストラを振っていた時は、速いところはできる限り速く、遅いところはできる限り遅く、という伝統があるようでした。ラフマニノフの交響曲第二番はその典型例です。速すぎて何言ってるかわからない箇所もあります。


ところが、録音の精度が上がると細かいミスがすべてマイクに入ってしまうため、非常に慎重に弾くようになってしまうんですよねー。


ミケランジェリ先生も、まだシェルヘン先生とシューマンの協奏曲をライブでやってた時は、こんなに変におっそいおっそいテンポではなかったんですよ。腕の状態もそんなに悪くなかったようです。ところが、後年になればなるほど妙にテンポが遅い。単純に苦しいんじゃないのか、ってときもありました。


リストのピアノ協奏曲の1,2を録音しているフランソワ先生もシルヴェストリ先生と合わせた時に、当時としては非常に個性的な解釈で知られました。今聞いても面白いですよね。老境のザウアーほどではないにせよ、ファルナディやリヒテルが弾くのよりも遅い。でも、いまはこの彼のテンポが標準値です。


トータルセリーでテンポいくつって厳密に決めてる時に、こんなことを演奏業界がやっているのだから、その意識の落差に引いてしまいました。


今は厳密にテンポを守れっていう作曲家のほうが少ないかもしれませんね。


ハワイアンやタンゴのようなトラディショナルはそんなにテンポが上がったり下がったりしないのに、なんで西洋クラシック音楽はこうなってしまうのか?


確かにアルゼンチンタンゴは1920年代に遅く1930年代に速く1940年代に中庸化といった変遷はありますが、リズムパターンとしてのタンゴの速さは変わりません。


これは推測ですが「記憶の劣化コピー」ではないかという説もありえます。


だれかがBPM138という、それが134になり、130になり、、、、と人の手を介すれば介するほど徐々にコピー劣化が進む、というやつです。


遺伝子の劣化コピーがガンになるとかいうアレと一緒ですね。


、、


でも逆のケースだってある。


ウェーベルン先生が楽譜に記している演奏時間はほとんど「長い」。彼の指示通り演奏するとこんなに速くならないんですよね。


今気が付きましたけど、アルゼンチンタンゴよりもコンチネンタルタンゴのほうがトラディショナルそっくりにきこえる、、、、今まで全く気が付いてませんでした。アルゼンチンタンゴ原理主義者は、このおっそいおっそいトラディショナルの保守性にむかついていたんでしょうねえ。。。

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