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合唱音楽だって、まともに作る人は世界のどこかにいる。日本に来ないだけ。

今日は現代音楽の難解さを反省した作風を紹介しようと思ったせみころーんさんですどーもとてとてとて。


Andrew Violetteさんは強烈な力作が多く並ぶことで有名な作曲家でピアニストですが、今回はMass (2012)


Youtubeに本人がアップロードしてるので検索は楽ですね。


どうですかこれ?


ころーんさんもSkypeによる登場のララモエラーもにっこにこですね。そりゃそうでしょう。


まさに真剣勝負。


こういう6声部で真剣勝負をする日本の作曲家いらっしゃいますか?せみころーんさんだって、こんなガチ勝負しろと言われたら逃げますよ。こんなのに勝てるわけない。


形式は特異で、キリエ、グロリアが何度も反復される。普通は1回やれば終わるんですがね。


いくつかの歌詞は飛ばしているが、全曲は2時間。


一聴すると、ルネサンスに流行した「禁じ手半音階」ネタなのかと思うが、聞き込めばそうではないことがわかる。何度も同じところをぐるぐる巡る特異な才能。ペンタトニックだけのシーンもあって、これだけ盛り込めるのは普通ではない。


大体、合唱音楽はそんなに作りこんでいません。なぜなら歌えないからです。


なので、歌える程度に対位法を張り巡らして完成させるのが伝統です。でもこれはそれに真っ向から反抗している。


ここまで巨大にしてしまうってのも常軌を逸してるけど、音量の指示すらカットしてまで声部接合だけで勝負するのは見たことがない。マジ切れしてる。


とことんつきつめてしまうアメリカ音楽の底力だと思いました。当然、三全音や対斜は当たり前で、ヨーロッパの伝統にすら屈さない(昨日のKnaggsさんは屈した印象)。


どかーんとでっかいでっかいステーキとマッシュポテトが出てくる、ああいう感じに近いかな。明らかにアメリカでなければこれは出てこれなかったと思うんですよ。


こんな個性すら許容してしまうのがアメリカ合唱音楽の特異性なんですよね。アメリカ合唱音楽はだいたいルーズリーフに挟めるようになってて、もちろんKnaggsさんみたいなのがずらっといる。合唱しか書かないのもいます。もう、表現じゃなくて教育のレヴェルだなってのもいっぱいありますねえ。


そういうアメリカの常識にすら刃向かう合唱音楽だって、アメリカにはたくさんあるわけで。そのうちの一つがVioletteさんです。お亡くなりになったポーリーン・オリヴェロスさんもアコーディオンと合唱の曲があって、なかなか興味深かったです。


こういうのを聞いてると、前衛時代にあれだけはやりつくした意味の分からない歌詞とセリー的な音程跳躍が頻発した合唱音楽は、だれのためだったのかと考えさせられてしまう。


あれはやはり、作曲家が作曲家のために書いたものだと考えてます。だから、あんなことができる。


しかし、これは違う。作曲家が作曲家のために書いたにしては妙だ、じゃぁ聴衆のためかといわれると、こんな三全音がそこら中に出てくるものを楽して聞くとは思えない。


これ、信仰のための音楽なんだろなって思うんですよね。


日本の合唱音楽が貧しいといわれるのも、信仰心のなさなんだろうな。高杉弾さんが「日本のよくないところは」といわれて「信仰心がないんだよね。だから顔がドブネズミみたいで」って語ってらっしゃいましたが、こんなところに理由があるんだと思います。


んでんで


ここを読んでる高校生以下の人には、ピアノソナタ第7番がはまるんじゃないかと思います。


全曲で3時間。全編旋法音楽で、近年特に顕著な調性音楽への帰依は見られない。カイホスルー・ソラブジさんのような多楽章制なら、いくらでもつづく。しかし、これは全く切れ目なく続く3時間で、自作自演でやってのけたのはこの人だけ。


切れ目のない繰り返し抜きのピアノ曲に、カルロ・アレッサンドロ・ランディーニさんが3時間ほど更新した6時間の第5ソナタがあります。しかし、あれは本人が弾けません。


全曲旋法で書いてるので、ペダリングが旨く嵌まるのがよいところですね。


一番面白いのは2/2でだーっと八分音符で走り回るシーンでしょうか。もちろんベートーヴェンのワルトシュタインが濃厚に想起されるんだけど、影響はさほど気にならない。


終止も、多くの聴衆が望んだ結末でしょう。見事に描き切った名作。これが作曲家の自作自演以外に誰にも弾かれてないのは惜しいですね。


で、近年のVioletteさんは調性回帰をさらに強め、交響曲や弦楽四重奏を多作するのですが、オーケストラで音量指示が欠けてるってのは致命的で、平べったすぎるのが難点だと思ってます。


いまちょっとだけ思い出したんですけど、コモドール64ってゲーム機がありましたよね?あれで、こういう交響曲を作曲してるアマチュアはいっぱいいたんですよ。


もしかするとVioletteさんも、その連中世代なんじゃないかと思います。(ぴろんぴろん!ぴろんぴろん!)


あっ、いま警報が鳴ったわ。なんやろう。


ころーんさんはきょうもポテイトゥチップスをばりっばりっと豪快に食ってるんだけど、妙に上機嫌だな。なんかあったのか?


「ぴろんぴろん!ぴろんぴろん!緊急ポジハメ速報です!緊急ポジハメ速報です!強い横浜に注意してください………」


NPBはコールドがないからきっついなあ。

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