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ぴろんぴろんっ!!ぴろんぴろんっ!!

挿絵(By みてみん)

緊急ポジハメ速報です。緊急ポジハメ速報です。強い横浜に注意してください。なお、この速報による巨人の失投はありません。


そーだなー、ほんと失投がまったくない、安定して勝ってるのは巨人だけかー、っておもってるせみころーんさんですどーもーとてとてとてとてとてとって。


きょうは、安定している成績を持ってる作曲家、アルベルト・コッラ(Alberto Colla)さんを紹介してみましょう。


このコッラさんの経歴についてはわたしが特になんか言うこともございません。わたしが知ったのはバーロウ賞の受賞前だったんですけど、あれとってからアメリカの知名度が上がりました。


彼は気前よくYoutubeを使ってくれるので、紹介が楽です。どうです、このSTARLIGHTSっての。


これを突き付けられたレポ・スメラ国際の審査員の顔が見たいわー。信じられないでしょ。楽譜はリコルディから。


せみころーんさんは楽譜見ちゃってるんですけど、とにかくうっかりミスとか穴がまったくない。これは相当に現場慣れしてないと書けないだろうって譜面。日本人は調性音楽が大好きなのに、この手の新しい調性音楽はやってくれないんですよねー。著作権の問題からかな。


途中奏者は叫び声をあげますけど、これもまったく違和感がないです。


よくかけるってのは、こういうのをいうんですよ。日本で「よくかける」ってのは「よくできました」だから。ここまで突き詰めて鳴らせるのが凄い。


趣味が天文、って作曲家は多いんだけど、この人もその一人。これはこの星の描写です、なんてのが楽譜に注釈で書いてある。親切極まりない。


ピアノ協奏曲1や2もきれいですけど、3だって、楽譜に「ここは自然倍音」ってあるのが、無理なくはまる。わかっていても、そこで着実に指定できるとは限らないでしょ。でもこの人はこれができちゃうんだよねえ。


近年総合的な作曲家ってのは姿を消しました。でも、この人はピアノ、合唱指揮、作曲なんでもやってきた人でしょう?こういう強い人がいなくなってるんですよね。


かつてのイタリアの音楽学校は「試験に合格すればどんな学位も取れる」ってので10年制(最年少の入学は7歳、卒業は17歳で可能だが27歳でも上限はないので可能)の間に複数のディプロマをとるのが常態化していた時代がありました。今はもう、これができなくなってしまいました。コッラさんのようなタイプはあまり見たことがありません。


第3交響曲ではちゃんと弦の数もしっかり記載されてて、そこにシーガルコールが入ってくるのも無理がない。能ある鷹は爪を隠す、ってのがこれほどぴったりな作曲家もいないでしょう。


あとね、


この人の強みは作品だけじゃなくて、著作、も、なんですよね。


「近現代和声法」の上梓は大きな反響を持って迎えられました。どんな近代和声学の本も、典型例が張ってあるだけで、近現代和声学に理論はあるのか、といった点はないがしろにされたような気がします。


でもこの本は違う。すべての作曲家には一人一人の和声言語がある。それは誰にでもある、という支極当然のことを親切丁寧に教えてくれる。末尾が自作なのがしゃれてますけどね。でも信じられない水準です。日本もこれを学校で使うべき。


まともに「コッラ門下生です」と言えるのはジャンルカ・カシオーリさんくらいです。


カシオーリさんは日本ではピアニストとしての活動のほうが有名でしょう。でも、彼は活動の半分を作曲に移しています。日本でも小さな編成のは上演済。


で、どうして彼が作曲に舵を切ったか?それは2017年に久しぶりにDGから出したベートーヴェンを聴けばよくわかることでしょう。


ピリオド時代を踏まえ、あえて不ぞろいにするイントネーション、といえば聞こえはいいですが、これを後期のソナタでやっちゃうのはちょっと違和感。マウリツィオ・ポリーニ全盛期も、機械的とはいえライブでは揺らぎがあった。繰り返しを省略してるのも、ライブならともかく録音では避けるべきでしょう。


デビュー時の直截さは失われ、含みを入れた表現で攻めてるつもりなんだろうけど、この音の小ささなら初期のソナタを入れるべきだった。これならMichael Korstickさんのほうのハンマークラヴィーアが良く鳴っています。しかもKorstickさんは廉価レーベルでこれ。


「もとからこいつこんなんやったわー。おどろくことないわーー」とまた昼から豪快にポテイトゥチップスをバリッバリッと食ってるころーんさんの声が聞こえてきました。でも、NHK-FMで聴いたときこんな演奏だったかな?20年前にモーツァルトの戴冠式を弾いたときは、こうではなかった。もっと余裕があって、楽々やってのける自信もあった。でも、当時の協奏曲のライブを久しぶりに聞き直すと、今のカシオーリに近いうっかりミスも結構大きく入っていることに驚く。


KAJIMOTOさんもあのアルバム聴いて、どう思ったでしょうかね?カシオーリデビュー直後はどこもかしこも絶賛の文字ばっかりが埋め尽くされた1990年代のまだ活気があったCDショップを思い出してました。


亡くなられたピアニスト、ヴァン・クライバーンさんだって、録音した協奏曲の数は16。けっこうあるんですよね。当時はこれが当たり前だったんですが、今の若手が16もコンチェルトの手持ちがあるのでしょうか?


何処に行っても同じコンチェルト、というコンクールが常態化しているのは、指導の責任だと考えてます。コンチェルトのストックが足りなければ、足りないだけの音にしかならない。それはいつの世も変わってないです。Korstickさんはね、確か手持ちのコンチェルトが、110。

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