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特殊奏法がない?なきゃただのドビュッシーだよ。

ポール・グリフィスさんのModern Music And Afterっていう本の中で、まともに論じているアジア系はTan Dunだけ。あとは完全無視ですよね。ここまで端折ると逆にすがすがしくなる。


つまりグリフィスさんはアジア系の現代音楽なんて全部ジェネリック創作だ、って最初から認めたくないんでしょうね。ところが、ヨーロッパ人がジェネリック創作をやりだしてしまった。


そりゃ予想外でしょ。どうも。安定した生活を送っているせみころーんさんです。


この連載を始めたのも理由はちゃんとあります。今出てきたばっかりの作曲家を扱おうと思っても、本にしてくれる出版社はどこにもないのです。本にしたら、もう次の月には新しい作曲家が出ているので、すぐ古びてしまう。


日本人にとって不幸だったのは作曲ではなく「最新のピアニストの仕事」がなにも日本に入ってこなかったことですね。そのあたり、中国と韓国とロシアはしっかり国際マスタークラスを継続して、精鋭を送り届けていたわけです。


最新のピアニストの仕事はNAXOSのハエン国際優勝記念盤シリーズがおすすめですよ。一枚1000円強で、目下最強レヴェルのピアニストの演奏が簡単に聴けます。なかには極限的なレヴェルの方もいらっしゃいました(誰かは内緒)。チュン・ワンがカムバックしたのがうれしかったですね。ピアニストを未成年で無理やりプロにするとあんなことになっちゃうんだってば。


さて。


Ayaz GambarliさんがKagel国際作曲コンクールで勝っちゃったんですよね。Gambarliは国際SchubertやAleaiiiも勝ってて、三冠王。


アゼルバイジャンの作曲家です。


中央アジアの作曲家はもう珍しくもなんともないんですが、Gambarliさんは首いっこ抜けた印象。どう考えても一昔前の作曲技法なのに、妙に説得力があるのは、たぶん手抜きが少ないんでしょう。暇さえあれば手抜きする日中韓は反省しろ。


Méthode de sensのタムタムの使い方ってまだこんなんやる人いるのかよ、、と思っても、次の瞬間には綿密にほかの楽器が絡む。近作であろうТончайших пальцев белизнаは不意にショパンの「別れの曲」が出てくる。これで作曲技法がアップデートしたら無敵、だと思うんですがさすがにそうではないようです。


こういう全体的には古いけど出来はいいじゃないか、って人もまだまだ世界にはたくさんいるのです。


全体的に古いけどいいじゃないか、ってのは日本ではさほど問題にならない(それはポピュラーミュージックの世界にいた人間が交響曲を堂々と発表してしまう日本ならではの土壌があるとはいえ)。でもヨーロッパだと大問題です。新しくても大問題です。


ここで二次創作が展開されることは絶対にありませんが、「部分的にでも歌詞と一致する部分が確認されました場合は運営対応の対象となります。」っての読んじゃいました。これはかなり難しい問題だよね。部分的、といっても一致が5文字とかだとどうするんだろうか。「ある日」とか「好き」とかでも部分的なんだけれども。


次はHarbinの結果について。いろいろと中国の現実を物語るコンクールですよね。(後記:連載が長くなりそうなので、ここでHarbinの結果を記すのはやめ、2019年6月30日前後に触れることにしました。)

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